ワールドカップ2014 いい加減な観戦記 -2014.06 随時UP

ワールドカップ2014

ワールドカップの真っ最中である。全ての国の対戦が一通り終わって二戦目が始まった。これまで通りに、私なりの観戦記を記してみようと思ったので、以下書いてみる。

実は、今回のワールドカップは調査不足でして、いつもなら予想やら期待や意見など持つていたのだが、今回は良く分からない状態でWカップの開催を迎えてしまった。

日本のマスコミ報道も、これまでのWカップとは取り上げ方がちょっと違っていたと思う。前回大会までの開催前からのバカ騒ぎ報道はかなり少なくなり、逆に出場国の情報が伝わってこないレベルだったように思える。これは、ザッケローニが監督になって以降の傾向に思える。

それまでは、トルシエジャパンとか、ジーコジャパンとは、監替名を頭に据えた呼び名を連呼するバカ騒ぎ報道だったのが、ザッケローニになって陰を潜めた。名前が長くて呼びにくかったからかなぁ〜などと思ったりだが、いずれにしても、そうした呼び方は大嫌いだったので、私の気持ちとしては清清していたのが正直なところであった。

ザッケローニ監督は、やっとしっかりした監督になったと、私は評価している。これまでの、岡田、トルシエ、ジーコ、言葉は悪いが、ろくでもない監督しかいなかったので、今回は取り立てて文句を言うところがない。やっと、素晴らしい監督に巡り合えて、気持ちよく応援できるという心境である。

ザッケローニは、前回のWカップ後に監督就任して、全日本のメンバーを一新して、全面的に若手を起用した。おいおい、そこまでやって大丈夫かい?!と思ったほどだが、この若手チームは、この4年間で大いに進歩したと思う。特に攻撃面では素晴らしい。香川、長友、岡崎、本田、みな海外組だが、これまでの日本にないボールタッチの良さをもった良い選手になったと思う。気負うことなく普通にゴールを狙えるレベルになった。これが歴史なのかなあ〜と感じた訳だが、日本も、やっと普通にボール扱いができる選手が生まれるようになったんだなあ〜と思わせてくれた。

逆に、守備は心もとない。結局最後まで、守備力は怪しいままにWカップを迎えることになってしまった。点を取れるようになったけど、その分点も取られるチームだ。これまでの日本のチームよりは明らかに上手いチームだとは思うが、守備の弱いチームは大きな大会では勝ちあげれないのがサッカーである。

良い選手が何人もいるが、その中でも香川がキーである。私は、香川が活躍できるかどうかが日本にとっての鍵であると思う。香川が機能しなければ、それで終わりと見ている。

ともあれ、この日本チーム、どこまでWカップでできるのか?!楽しみでもあり、不安でもありという感覚で、私はWカップを迎えた。

さて、日本のいる「グループC」だが、他は、コロンビア・コートジボワール・ギリシヤである。単純に言えば、どこも日本より強い(強そうだ)。

コロンビアは、南米でもかなりのサッカー大国だ。選手は、命を張ってプレーせざるを得ない。何せ、緩慢プレーで負けの原因になろうものなら、街中で殺されてしまうほどの国である。命懸のサッカーに勝つのは大変なことだ。

ギリシヤ、よく分からない!サッカーの世界で、ギリシヤが話題になったことは無いに追い。しかし、予選成績を見ると、鉄壁の守備で失点無くしてWカップ出場を決めたみたいだ。 FIFAランキングも高いので、きっと強いのだろう。まあ、ヨーロッパの国々はどこも強いので、やっぱり勝つのは大変なのだろうと思った。

コートジボワール:アフリカはどこも身体能力の高さが売りだ。逆に、組織力が弱く、時に気が抜けたプレーが出る。この隙をついて得点するしかないというのが、アフリカ勢一般に対する特徴である。今回、大会開催前のTVなどで、元Jリーグ選手やらの解説者のコメントも同じものだった。そんなこと分かってるよ!その上で、個別のチームの特徴を分析して解説するのがプロだろう!つと思ったが、我ら素人の見立てを越える解説を聞くことができなかったのが情けない。

監督のラムシーは、元セリエAでやってたらしく、中田とも知り合いらしい。中田との対談形式での番組があった。この様子をみて思ったことは、とっても知的な監督で、こうした冷静な監督の元でのチームは、アフリカ特有の弱点はかなり是正されているに違いないと思った。これはちょっと大変だぞっというのが感想だった。

その他の国々では、

ブラジル: 開催国だし、いつも強い。今回は、ネイマールがどのくらい活躍するかが見所である。

ドイツ: ドイツもいつも強い。冷静な試合運びで、破綻することが決して無いのが特徴だ。つまらない試合になる二とも多々あるが、とにかく確実に勝ち上がる。

イタリア: 一時の精彩がないのと、スタープレーヤーがいなくなった。バッジオ、デルピエロ、トッティー等のスター選手に加えて、鉄壁の守備陣だった。今のイタリアチームはどうなのだろうか?!と思う。

オランダ:前回の準優勝国だ。オランダもいつも強いが、優勝はまだない。悲願の優勝というところか!?

スペイン:FIFAランキング一位。前回優勝国だし、優勝候補との呼び声も高い。 しかし、歴史的には、前回の優勝が異例なのであって、前評判は高くとも直ぐに沈没するのがスペインの特徴だ。ことはどうかなあ〜!?という興味である。

後のチームや国々は、正直よく分からない。Wカップの戦いぶりをみて評価してみよう〜という心境だった。さてさて、長い前置きになったが、こんな感じで迎えたWカップであった。

先ずは、日本一コートジボワール選を振り返ってみよう。

 【日本一コートジボワール】1-2

日本の先制点はとても良かった。スローインを受けた長友から本田へのパス、本日]のトダップによるボールのポジション、シュート、いずれも素晴らしいものだった。試合開始してまもなくのゴールで、お〜これは日本、いい感じ〜と思わせてくれた。しかし、その後が悪いし酷かった。良いところが全くない!

前半は1-Oのリードで終わったが、気分は負け気分だった。はつらつとプレーするコートジボワールに対して、全くボールが繋がらない日本。これほどパスが繋がらないとゲームにならないのが実際だ。ボールキープできない試合ほど辛い試合は無い。相手の動きに右往左往させられて、体力的にも精神的にも疲れる。雨で湿度も高いという悪いコンディションも重なってか、前半でもう動きが止まっていた。

後半15分頃に、コートジボワールのエース、ドログバが入ろうとの動きが出てくる。遂にドログバ登場ですか!?1点負けてる身としては何としてでも得点しないとならない場面で、満を持してのドログバ登場である。それからまもなく、ドログバが入ると雰囲気が一変する。圧倒的な凄い存在感だ。 ドログバがボールを持つ、だれがチャージしてもびくともしない。FWのドログバはMFの選手と交代で入ったから、この時には、FWが一人増えた形である。日本のマークも修正がきかない時間帯だったのかもしれないが、立て続けに2点取られてしまった。

その後も、日本は良いところ全く無しで終わってしまった。普通は、どこが悪かったのか、どこを修正しないとならないのかなど、問題点や課題などが出てくるものだが、この試合の日本は、あまりにも悪すぎて、どこをどうしたらよいのか皆目分からないという負け方であった。

次は、ギリシャ戦である。守備が良いとのギリシャだったが、ここのところはボロボロである。Wカップ直前の試合でも、Wカップでの試合でも、二試合続けて守備がボロボロになっている。お互い負ければサヨナラの二力国の対戦である。どう転んでくれるにだろうか?!

【ブラジルークロアチア】2・1

開幕戦だ。ブラジルチームの様子をみたいと当然思う。西村主審の問題のPKが発生する。う〜〜ん、あれでPKは取りづらいなあ〜というのが率直なところだ。DFは確かに肩に手を回していたけど直ぐに引っ込めたし、FWが大げさに倒れこんだのはシュミレーションを取って逆にイェローでもおかしくないと思った。PK選択かおり得ないとは思えないが、グレーゾーンでも、かなりファウルにしない方に近いと思った。このPKは試合の中では大きな一店だった事は間違いない。

それはそれとして、注目のネイマールが得点した。さすがである。今後の試合でのネイマ−ルには益々注目である。

【オランダースペイン】5-1

スペインの大敗である。その上、つまらない行為で一発退場をくらい、さらに、故障でゐ交代も発生。踏んだり蹴ったりの状況だった。オランダの攻撃陣もみな好調のようだし、オランダ強しを印象付けた試合でした。それにしても、スペイン酷かったね!

【6月25日記載。】

日本一コロンビア戦

負けた。完敗である。コロンビアの二軍とも言える「控え選手チーム」に負けたのが悔しいなあ〜。ましてや、ギリシャがコートジボワールに勝ってリーグ戦突破も決まった。七れじやあ、ギリシャの書いたシナリオどおりではないか!くそお〜つと汚い言葉が思い浮かぶ。

コロンビアは8人も選手を交代して試合に臨んできた。キーパーはそのままだから、フィールド選手10人の内、8名も変えたのだ。普通は4名程度なんだけどなあ〜。いくらなんでも凪められすぎだろっ、と思うのが、そのコロンビア控えチームに完敗だった。これが実力といえばその通りなのだが、せめて引き分け、できれば勝ちをおさめて欲しかった。折角のチャンスもものに出来なかった日本ということだった。

【6月27日記載、】

本日、全てのリーグ戦が終了して、決勝トーナメント16チームが出揃った。ここからが本番である。16チームをざっと見渡して、やっぱり強豪国が名を連ねているなあ〜と思う。

この中で、ある意味番狂わせとも言えるのは二力国だけ、コスタリカとナイジェリアだけだ。スペインがいないのも番狂わせと言えそうな面もあるが、スペインのいるグループBからは、オランダとチリが出ているので、番狂わせというほどのことでもないだろう。この3チームでは、どこが出てきても不思議ではないからだ。また、イングランドやポルトガルだって番狂わせとは言えない。サッカーの母国だからといって強いとは限らないし、有名なクリスチアーノ・ロナウドがいるから強いという訳でもない。これまでのWカップの歴史を見ればこの二ヶ国のことはよく分かる。

この中で、強さが目立った国といえば、ブラジル、アルゼンチン、オランダ、ドイツを挙げたいと思う。フランスも強いみたいだが、試合を良く見てないので、私からはなんとも言えない。ブラジルの強さは今一に思えるが、まあ開催国ということもあるからがんばるだろう。あとは、コロンビア・メキシコ辺りだろうか?!一回戦では、オランダ・メキシコ戦は屈指の好カードだと思える。

逆に、アジア勢の弱さが目立った。 12戦して0勝9敗3引き分けだ。これは酷い。これでは次は、アジアから1枠削られてしまうぞ。 

日本チームが、マスコミから叩かれまくっているが、さすがマスゴミだと思う。大会前は、あおりにあおっておいて、結果がでると、何がダメだったのか・・・と大タタキする。相変わらず、マスコミはマスゴミだと思うだけである。

冷静に日本代表チームの力を見てみれば、リーグ突破は容易ならざることは明白だ。何を悲観して見てるんだと言われそうだが、先ずはその実力を冷静に見てから、どう応援するかが重要なのだ。 FIFAランキングだけが全てではないが、実力を見る重要な尺度であるのは間違いない。今回のグループリーグで、各グループ毎に4チームのFIFAランキングを見て見ると良い。

http://fifaranking.net/data/worldcup/2014/

上手いこと8グループに分けられていると思わざるを得ない。その中でも、日本(46位)や韓国(57位)はラッキーなグループに入ったと思われる。それでも尚、今回の結果の如く全滅だった。

先に番狂わせと述べた二力国以外は、Wカップ前のランキングは全て22位以内である。スタリカが28位、ナイジェリア44位だけだった。つまり、リーグ突破した16力国の中で、FIFAランキングが20位前後にまで達していない国はたった二力国しかないし、30位以内にも入っていないのはナイジェリアだけだ。その二力国、つまりコスタリカ28位、ナイジェリア44位とも日本や韓国よりは上位ランキングだった。

つまり、日本が、決勝トーナメントに勝ち上がる事がどれだけ難しいことだったのかが、これだけ見ても容易に分かる。普段の120%の力を出して、余程の好ゲームを展開し、且つ、何かラッキーに見舞われなければ予選突破はできないということだ。

日本で、残念だったのは初戦のコートジボワール戦だ。折角先制点を取りながらも、その後、良いところを全く出すことが出来ずに負けた。精神的な問題だったのか悪コンディションが災いしたのか、この歯車の乱れは、その後も簡単には修正できなかった。結果的には、完敗とも言えるリーグ戦の内容だった訳だ。

私は、日本が目指したサッカーをするのはコンディションが悪かったことは否めないが、なにより精神的な問題はかなり大きかったと見ている。今の代表チームは、基本的に若者チームである。本当の意味でチームの柱となっている選手はいない。選ばれたベテランは柱となる選手ではなかったし、例えば、本田にしても長友にしても香川にしても、拮抗しているが故に、また年齢的な問題もあって、誰もが軸だとの存在にはなれていなかった。

こういうチームは、大きな大会になればなるほど力が発揮できないものだ。そうした面がもろに出だのが今回のワールドカップだったと、私は分析する。

しかし、4年後はかなり期待して良いのではないかと思う。本田・香川・畏友・岡崎、この4人組が更なる経験を積んで迎える4年後のワールドカップには期待できるはずだと思うのである。

この4人を挙げたのは、もちろん理由かおる。逆説的に言えば、今回、大久保に何度か決定的なチャンスが訪れたが、シュートが一つも枠内に飛ばなかった。これまでの典型的な日本のシュートを見る思いだった。大久保の試合にかける思いや気持ちは痛いほど伝わってくるが、いかんともしがたいところがある。Jリーグや国内で活躍できても、国際的には通用しないのだ。それは、これまでの日本代表チームが、いやと言うほど痛感し、最大の課題として長年抱えている問題点でもあった。先にあげた4人は海外で揉まれた結果として、やっと、この日本の最大の課題を越えることができた選手だった。

(続く 2014.06.28)今晩から決勝トーナメントだ!

ブラジル、危なかったね。後半は、ほとんどチリがボールを回していて、ブラジルはぜんぜんボールがつながらなかった。なんとかPK戦をものにしてゲームを取ったが、このブラジルチーム、あまり強くなさそうだと思えたことが、このゲームで実証されてしまったとも言える。次は、コロンビアと当たりそうだが、コロンビアの方が良さそうだね。コロンビアのロドリゲスは一躍スターの仲間入りですね!!

オランダーメキシコ戦は、やっぱり好ゲームでした。メキシコ頑張ってたけど惜しかったね〜。オランダは勝ちを拾ったが、大きい勝ちでした。

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