外遊び、いろいろ -2007.04.29Up

 今の子供達の遊び方は、ボクが子供の頃とはずいぶん違ったな〜とつくづくする。今では、近くに適当な遊び場が少ないし、ご近所つき合いも少ないし、遊ぶ時間も少ないときている。そして、家がゲームセンターと化している姿は嘆かわしいばかりである。時代が変わったといえばそれまでだが、本当にこれで良いのだろうかと思う。といっても、今の子供達が外ではどんな遊び方をしているのか、その一部始終を見ているわけではないので、杞憂であれば嬉しいと思うのだが。。。

 ボク等が子供の頃は、学校から帰るとランドセルをほっぽり投げて近所の広場等に遊びに行く。約束していることもあるが、近所の誰かを誘うこともあるし、一人で向かうこともある。概ね高学年の子供が、集まってきた皆を取りしきって、今日は何で遊ぶか決める。年齢や学年を越えた子供どうしの近所つき合いがあった。メンバーの枠組みはあったが、必ずしも固定されたものではなかったので、集まったメンバーによって遊び方も変わったように思う。そんなこんなで夕方薄暗くなるまで遊んで家に帰るというのが日常だった。小さい頃に教わったり覚えた遊びを、自分が大きくなったら下に伝えるということが自然にできていた。当時は夢中で遊んでいただけだが、今にして思えば、無意識のうちに人間的な触れあいを沢山してきたのかな〜と思ったりする。今、こうした触れあいを求めた場合、何か人工的な仕組みを作らざるを得ないとするならとっても不幸なことだな〜とも思う。

 懐かしさもあって、当時ボクが楽しんだ遊びを思い出してみた。ネットで検索したら、同じ遊びも沢山あったが、見あたらないものもあるし、また地域によっても色々違いもあるようだ。そこで、ボクなりに記憶をよみがえらせて、記録してみようと思った。

 取りあえず、以下の6種について書いてみるが、他にも「石蹴り」、「縄跳び」などもあった。ボクはあまりやらなかったけど、「水雷艦長」、「長馬」なんてのもあった。

 尚、当然ローカルルールがいろいろあるはずだが、ルールの変更や審判は面白く楽しめるように皆で決めていくことになる。わがまま奴やルールを守らない奴もいたが、そんな奴は自然にスポイルされていった。かなり健全な社会だった様にも思える。

【ビー玉】

ビー玉遊びは色々ある。これはその中のひとつである。

準備: 

  • 直径3cm程度の大きなビー玉、各人一つ。
  • 図のように、地面に線を一本書いて5つの穴を掘る。穴と穴の距離は40センチ程度だが、実力の程度によって適当な距離をとるのが良い。

  

基本ルール:

  • 小指を支点にして、指を伸ばし、親指と人差し指でビー玉をつまんで弾くように放つ。
  • 自分のビー玉を決められた順に穴に入れる。穴に入ったら、そこが次の支点になる。
  • 最初はしきり線の手前から始めて、手前の穴に入れる。その後は順に、中央−左(右)−中央−右(左)−中央−奥−中央−左(右)−中央−右(左)−中央−手前−しきり線、とする。
  • こうして、行って帰ってきたら、殺し屋になれる。殺し屋になったら、相手のビー玉に当てるとそのビー玉は死ぬ。
  • 穴に入れば成功で続けてプレーできる。穴に入れる変わりに相手のビー玉に当てることで次の穴に入ったと見なすことができる。
  • 失敗したら、プレーを交代する。
  • 自分のビー玉の位置が次のプレーの支点である。
  • 一人生き残るか、殺し屋で行って帰ってきたら、勝ち。
  • (殺すか、勝ったら、小さなビー玉をもらえるなどの取り決めをしておく)

【ワンバン野球】

ボール一個だけで遊べる野球だ。狭い場所でも結構楽しめる。基本的に野球のルールに従うが、以下が特徴である。

道具: ビニール製のゴムボールを使う。

準備: 

  • 人数や場所の広さに応じてフィールドを決め、ホームベースや他のベースの位置を決める。三角ベースでも良いし、距離も能力にあった長さにする。
  • ホームベースを中心にインフィールドに弧を描く。半径2mぐらいが適当か。。

基本ルール:

  • ピッチャーは必ず弧の中にワンバウンドさせてキャッチャーに投げる。
  • バッターは、拳(こぶし)でボールを打つが、必ず弧の中でワンバウンドさせないといけない。
  • バッターが打つまで離塁はできないし、盗塁も無い。

【独楽回し鬼】(特に名称はなかった気がするが、よく覚えていない)

基本的に「鬼ごっこ」だが、鬼も含めて皆、独楽が手のひら上の蓋の中で廻っているときしか移動できない。

準備: 各自、独楽とそれを回すための紐、広口瓶等の蓋(直径5cm程度で手のひらにのる大きさ)

  • ジャンケンで鬼を決める。
  • 全員独楽が回っている間だけ移動することができる。つまり、鬼は、独楽を廻して手の上で独楽が廻っている間だけ追いかけることができるし、逃げ手も、手の上で独楽が廻っている間だけ逃げることができる。
  • 捕まったら、鬼を交代する。

【原爆】

4名で行うフィールドピンポン。これはボクらのオリジナルのような気がする。

道具: バレーボール程の大きさのボール。ゴムボールでもよい。

準備: 「田」の字の真ん中に○を書いて、そこが「原爆ゾーン」となる。田の字の4つのゾーンには1〜4の序列(ランク)を付け、各プレーヤーのホームゾーンとする。

遊び方やルール:

  • 4名がプレーヤーとなり、5人目以降は待ち行列になる。
  • 手の平をラケットとしてボールを打ち合う。
  • 各ゾーンでワンバウンドしたボールはホームゾーンのプレーヤーがボールを返さなければならない。帰す先は、他の3名のいずれのゾーンでもよい。
  • 打てなかったり、返したボールがゾーンに入らなかったりしたら、失敗とする。失敗したら下のランクへ移動・交代する。
  • ランク4のプレーヤーがミスしたら、待ちの人と交代する。
  • 原爆ゾーンにボールを落とした人は、どのランクにいても直ちに交代して最後尾になる。
  • 打ち出すボールは水平より上向きで無ければいけない。決して叩き付けるように打ってはいけない。両手打ち、両手回転等を認めるかどうかは皆で相談して決める。基本的に皆が審判である。

【缶蹴り】

「かくれんぼ」の変形で、「鬼ごっこ」の要素が加わっている。ネットを見る限り、かなり全国区な様子だ。

道具: 空き缶一つ。

準備: 広場の適当なところに直径3〜5m程度の円を書いて、中心付近に缶を置く。

遊び方やルール:

  • ジャンケンで鬼を一人決める。
  • 誰かプレーヤーが缶を蹴っ飛ばして、鬼が缶を円内に戻す間に他の人は走って逃げて隠れる。
  • 鬼は、通常は円の中に入ってはいけないが、他の人を目撃したら名前を呼んで缶を踏む。
  • 目撃され名前を呼ばれて缶を踏まれたら補足されたことになる。
  • 目撃されても、鬼が缶を踏む前に、本人または他の人が缶を円からけり出せば、補足されないし、また補足されていた人も開放される。
  • 鬼は缶からいかに離れて他の人を目撃するか、鬼以外の人は、いかに鬼の目をかすめて缶を蹴るかが醍醐味である。
  • 皆が捕まれば(又は一定の数を捕まえれば)、鬼を交代して最初に捕まった者が鬼になる。

コメント: 誰が鬼になるかで、気合いが変わる。たまたま嫌われ者が鬼になると、皆真剣になったりもした。時には作戦会議を開いて、皆で協力して缶を蹴って延々と鬼を続けさせるなんてこともあった。いじめの一つには違いないが、その日限りのものだった。

【釘刺し】

道具: 各自、五寸釘一本

準備: プレーヤーの数だけ端があるように地面に線を引く。ジャンケンで順番を決めて、各人の起点を決める。

遊び方やルール:

  • 手で釘を地面に向けて投げて刺す。
  • 刺さったところと起点を直線で結び、刺さってところが新たに起点になる。結ぶ直線は他の線を横切ってはいけない。
  • 相手の起点を囲むように釘を刺していく。刺さらなかったり、直線で結べなかったりしたら、失敗でプレーを交代する。
  • ギブアップまたは決められた数だけ連続ミスでプレーから脱落する。相手を脱落させて勝ちとなる。

コメント:金物屋さん等に買いに行った。良く刺さるように先を研いだりして自分なりの改造を施したりした。投げ方は、頭を支点に逆さに持ってくるっと回すように投げる方法と、釘の先を下にそのまま投げる方法とがあった。

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