祇園祭りの始まる頃(?)だったか、少し前に、友人のAquariusさんより「黒七味」(祇園 原了郭)と「Mellow Habanero」(ターンム ファーム)を頂いた。

特にお勧めの辛い調味料とのことである。黒七味を使ったレシピについては、手料理レシピのコーナーNo.57を参照して欲しい。Mellow Habaneroは、いわずとしれたハバネロから作ったソースだが、これはとってもフルーティーに仕上がっている。
辛い調味料といえば、豆板醤、ラー油、タバスコ(レッド、グリーン、スモーク、ハバネロ)などなどあるが、我が家で特に気に入っているのは、「柚子こしょう」(? 諸国美味)と「香辣醤」(中国 美楽食品)だ。こうした優れものをちょっと使うだけで、料理の味がビシッと決まる!
【ハバネロでの思い出】
ところで、ハバネロは世界一辛い唐辛子として有名だが、これにはちょっとした思い出がある。
これがハバネロだ!まあ小さなパプリカみたいな感じだが…。
その昔、インドネシアではダイナマイトと呼ばれる小さな緑色のトウガラシがあると聞いたことがあるが、実はハバネロが世界一辛いとのことで、ヘーッ、そんなのもあるのか。。。とか思っていたが、ある時遭遇する機会があった。数年前にシカゴに行った時だ。ある日、晩ご飯はジャズでも聴きながらと思い、関係者6名が集まって「House of Blues」という店に行った。

目の前でジャズバンドが演奏する中、我々はビールを飲みながらステーキなどいろいろ注文した。その中にジャンバラヤ(メキシコ風焼き飯)があった。
この中央にポンとのっているのがハバネロだ。
「これハバネロだよ。すっごく辛いからみんなで分けて食べよう!」とこの小さなハバネロを6つに切り分けた。一人トイレに行っていたので、先ずは5人で食することに。。。つまんで断片の端っこを噛む。。。…、むむ〜!、辛い!こんなに控えめに食べたのにもの凄く辛い!皆、うわ〜とか言いながら「凄いね!」などなど感嘆の声だ。
そこへトイレから一人T.A氏が帰ってきた。「これ辛いから皆で分けたんだ。。Aさんの分だよ!」とハバネロ断片を指して勧めた。そしたら、彼はまるごとパクッと!!!!あぁ!…、だが、時既に遅し!その後、彼は顔を伏せ、紅潮させて脂汗を流しながらグッと耐えてました…!
皆さん、ご注意を!
ところで、唐辛子の辛さを量る単位は、スコヴィル (Scoville) という単位を使う。簡単に言えば、カプサイシンという辛味成分の量を示しているのだが、トウガラシエキスを薄めていって、何倍に薄めたら辛味を感じなくなるかというものだ。現在では科学的に定量する方法もあるようだが、元来は5人で味見して決めていたようだ。
ちなみに、辛さをいろいろ比較して見ると、
|
scoville units
|
ハバネロのギネス記録 |
577,000
|
ハバネロ |
100,000 - 300,000
|
タバスコ・ハバネロ・ソース |
7,000 - 8,000
|
ハラペーニョ、三鷹唐辛子 |
2,500 - 8,000
|
タバスコ・ソース |
2,500 - 5,000
|
(Wikipedia より)
とのことである。ハバネロ、群を抜いて辛いのが分かりますね〜。
尚、参考までに、
Compounds name
|
chemical structure
|
scoville units
|
Capsaicin
(カプサイシン)
|
 |
15,000,000
|
Dihydrocapsaicin
|
 |
15,000,000
|
Nordihydrocapsaicin
|
 |
9,100,000
|
Homodihydrocapsaicin
|
 |
8,600,000
|
Homocapsaicin
|
 |
8,600,000
|
(Wikipedia より)