郵政政局で感じたことをちょっと記載…。 -2005.10.30Up

 郵政政局で感じたことをちょっと記載…。

 ここで政治的な主張を展開するつもりはさらさら無い。郵政民営化法案に関連して衆参での投票行動、そして解散、総選挙、その後の国会と処分と一連の流れを見てきたが、ここには人の生き方が様々に増幅してみえてきて、とっても面白かったのだ。政治家という人種は人間性の広がりをコンパクトに見るにはうってつけである。素晴らしい(と思える)人からろくでもない人まで山のように居る。今回そのあたりがまざまざと見えた上に、マスコミの問題点も存分に見せてくれた。まあ、ある意味楽しかったし、いわゆる造反議員の処分も決まって、一区切りついた感もあるので、思ったことなどをさらっと書いておこうという訳だ。。

 さて、先ずは象徴的にいくつか挙げておこう。

  1. 「勘違い」とは恐ろしい。気をつけないと!
  2. 政治家の浄化が少しは進んだかな〜。
  3. 「信念」という言葉の使い方が違うよ〜。

といったところだろうか。。。 

  1.  先ずは「自分が大物だと思っている」という勘違い。。。典型は野田聖子かな。。。持ち上げる方も持ち上げる方だが、初の女性総理候補などと言われて、自分の立場がゆるぎないものと思い上がっていたという勘違いだ。小泉の意思もまた流れも完全に読み違えていた。亀井静香も典型の一人だったが、彼はまだ選挙結果についてその状況の認識ができていたので、自身が当選しても苦虫を噛んだような顔をしていた。その点、野田氏の満面の笑みは、この人は何も分かっていないのだな〜と宣伝しているような姿であった。小林興起の意気揚々として衆院で反対票を投ずる姿も滑稽だった。まあそんなこんなで、状況の把握や予測が全くできない政治家が得意顔で出てくる様子は楽しい限りであった。
    まあ、そもそもほとんどの政治家は自分が偉いと勘違いしているのだが。。。
    政治家に限らず、どこでも「勘違い」は山のようにある。我々も気をつけないといけませんね!
  2.  戦後55年体制の残党狩りが少しは進んだかなと思えた。。。戦後の高度成長時に甘い汁を吸っていた流れの政治家が、自民党ではまだ大きい顔をしていたし、民主党にも巣を作っている。実は「旧55年体制派vs新体制派」の戦いが重要でありそれが行われてきたわけだが、現実の構図は「自民党vs民主党」となっている。そこが分かりにくくさせ、また旧55年体制派の駆除がなかなか進まない背景でもある。。。(敢えて言えば、マスコミはいまだに旧55年体制が主流だ。そうした連中が退職するまでもう少し時間がかかる。つまりあと10年ぐらいはまだ続くだろう)
  3.  郵政法案に反対した人たちは、よく「信念」を口に出していた。「信念を曲ることはできない」などと言う発言である。私には、ちゃんちゃらおかしく聞こえた。信念とは、チャングムのような時に使うべきで、一つの法案の賛否で政治家が使うことばではない。政党政治では、ほとんどの議決に対しては党議拘束がかかるのだから、法案成立時に自分の考えを細部まで最後まで押し通すことができないのは常識である。平沼を除いては、そんな「信念」を口にしながら、結局はひよって法案賛成したのはお笑いであった。そんな先も読めない、信念もない政治家は早々に辞めていただくのがよい。
  • 最後に蛇足ではあるが私の嫌いなマスコミについてもちょっとコメントしておこう。解散前後の新聞を読み直すと良く分かる。今読むといかにそこに書かれている記事がいかに間違っており、独りよがりで、全く現実を把握してない記事なのかが!!。今回の靖国参拝関連の記事もそうだが、様々な報道において、真実に迫って事実を客観的に伝える役目を忘れ、週刊誌と化している姿はまったく情けないとしか言いようがない。。。

 ついに批判を書いてしまった。。。が、これは振り返って自分達の教訓にしようとのことである(ホントかね!)。こんどは楽しい話にするので、是非ご勘弁を!!

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