石林 (中国・雲南省、昆明から)

 中国・雲南省・昆明の南東約80kmに位置する「石林」(石林イ族自治県)に行く機会がありました。昆明から昆石高速で一っ飛びです。

 「石林」は約2億7000万年前の海底が隆起、長い年月の間に浸食、風化されて現在の形になったとされている。総面積約400平方kmとのことだが、大小様々な奇岩が林立しており、その名の通りまさに石の林である。2004年2月13日、パリのユネスコ本部で開かれた「世界地質公園選抜大会」で、石林が最初の世界地質公園の一つに選抜されたそうである。

 この地域はイ族(彝族: Yi people)サニ人という少数民族の住む土地だそうで、ガイドさんはイ族の可愛い女性でした。約5kmの道のりとのことで、ガイドさんに連れられて石林の中を見て回る。先ずは大石林区へ。展望台「獅子亭」から小水牛、石屏風、石林勝景、剣状石柱、双鳥渡食、象踞石台、石鐘、展望台「望峰亭」、舞場、蓮華池などを見て回る。次に小石林区へ。小石林、石?撃天、阿詩瑪(アシマ)、詠梅石などを見て、最後にイ族の踊りを見る。尚、今回見て回ったところは、まだ「石林」の一部のようだ。ここはリピートしてもよい所だと思った。

 では、石林ツアーでの写真をどうぞ。写真としては晴れてなかったのが残念だが、その迫力を分かってもらえるかな。。。

ガイドさんの李さん。聡明な美人さんでした。

イ族の民族衣装である。ちょっと見にくいが、帽子の左右に三角形をはさんでいる。独身の証で、婚約すると一つ、結婚すると二つとも取るらしい。男がそれに触ると罰せられるそうだ。。

李さんのライセンスカードである。昨年、テレビ朝日が取材に来たときに案内したと言っていた。トップガイドのようだ。

李さんは中国語(標準語)のガイドさんとのことでした。英語や日本語のできるガイドさんもいるとか。。。

一番高い展望台「獅子亭」からの眺め。大石林区の全貌が見渡せる。

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イ左の写真の右手前あたり。木立に囲まれた奇石群が見える。奥は大石林である。

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石屏風:岩の壁である。

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石林勝景:大石林区の入り口である。中央やや左奥に展望台「望峰亭」が見える。
石の門の間に大きな岩が引っかかっている。今にも落ちてきそうだ。

無事通れれば、幸運に恵まれるそうだ。。。あんなでかいのが落ちてきたらペチャンコだよ!

剣状石柱(pinnacle krast):手前の石は独特の紋様で火を表しているらしい。奥の石柱が見事である。

Long exposed to rain wash, sword-like stone pillars with razor sharp edges and crests pierce the sky, a distinguiching feature of pinnacle karst. In the middle and basel parts, horizontal grooves are former underground solution channel.

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龍の歯:歯の形をした岩が挟まっている。飛んでる龍から落ちてきたそうだ。。。ジャンプして触るとよいそうだが、あと数センチで届かなかった。そしたら、奥の岩を触ってもよいとおまけしてくれた。。。 象踞石台:象さんである。杭州(?)にある象さんが母親だそうで、両方に会うと育ての父親になれるそうだ。。
石鐘:通路の真ん中に薄い岩がある。手前左側のある部分を手でたたくと鐘の音(高い金属音)がする。 双鳥渡食:2羽の鳥がくちばしでつっつきあっている様子だ。
展望台「望峰亭」からの眺め。大石林区の中央付近のようだ。360度、全て石林である。見事だ!

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大石林区の最後は蓮華池。中央やや右の岩が蓮の花の形をしている。池は人造とのこと。。
小石林:小石林区へ。緑のグランドにやや小ぶりの奇石群が見事だ。

The Minor Stone Forest is a beautiful natural garden characterized by graceful stone pillars, tranquil water pools and verdant grassland. The open spaces between the stone pillars were previously occupied by rock, it is geological process and water solution that fractured and ….

阿詩瑪(アシマ):イ族の美しい女性のことを阿詩瑪という。映画にもなった阿詩瑪とは、叙事詩として語り継がれる美しく勇敢な伝説の少女の名で、その名自体がイ族の女性のことを意味するようになったそうだ。。。アシマの姿はこの岩となり、その声は木魂として、山に語りかけるとアシマが答えてくれるとされている。この岩はイ族の帽子に、背中に籠を背負った女性の姿である。

詳しくはここへ

 ガイドの最後は、萬雅閣というところで色々なお茶をご馳走になる。香来佛、三七花茶、普?茶(プーアル茶)、迎寶茶、?紅功夫茶、普?王野生生悉茶をイ族の女性が説明しながらテキパキとお茶を入れてくれる。その真摯な様子は中国とは違う。石林のガイドさんにしても、お茶の女性にしてもまじめで一生懸命である。ちょっと脱線するが、空港での職員マナーが世界一悪いのは北京だろう。受付などで何処へ行けばよいのか聞くと、ブスっとした顔であっち行けとアゴで指されるのは世界広しといえども中国ぐらいだろう。呆れるばかりである。その点、少数民族の方々は違うのかもしれない。

 「香来佛」は冷たい水でも良いらしく、持っていた水ボトルに入れてくれる。さて、一杯目は香来佛。うまい!これはいけます。。次は「三七花茶」、三七人参の花を摘んだものらしい。お茶の葉の香りもきついが、これは癖が強い!とても気軽には飲めない、薬のつもりにならないと。。。「普?茶」は、イ族では女の赤ちゃんが生まれるとお茶を仕込んで、嫁に出すときにもらせるらしい。つまり、約20年ものという普?茶ができて、これは保存期間は数十年で一生飲めるとのことだ。そうした10数年物の普?茶を入れてもらう。噛むように飲むのが作法らしい。なるほど、味がちがう!けっこう生けるじゃない。。噛むと唾液とミックスされて、味がまろやかに美味しくなる。何年前だったか、ゆうこんが花粉症にいいらしいと買ってきたことがあって一度飲んだが、その独特の味わいにボクはもういいや…としていたが、今回で見直した。お茶も入れ方も違うかもしれないが、飲み方は特に重要だと思った。。。「迎寶茶」は、喉をきれいにする効果があるとか。。。やや白濁した淡い黄色のお茶だが、確かに喉にググッと残る感じだ。「?紅功夫茶」はいわゆる紅茶の一種で、ぬるい甘さをもった紅茶という感想だ。「普?王野生生悉茶」は普?の生茶である。独特の淡い渋みが残るのが特徴である。苦丁茶とはテイストが違うが、ある種の共通点を感じる。

 さて、「こんなにいろいろ飲ませてもらって買わないと悪いね〜」というと、「色々なお茶を知ってもらうのが目的だから買わなくてもかまわない」とのこと。。。いいねえ〜!。益々買いたくなっちゃう!。何でも5本買うと2割引だという。我々は4人だったので、4本で割引して欲しいと伝えると、私では決められないからマネージャーを呼んでくるという。交渉の結果、どれも4割引でいいことになってしまった。。ラッキー!私は、香来佛普?王野生生悉茶を頂きました。

 これで、石林のガイドツアーは終わりです。ガイドさんに出口(入り口)まで連れていってもらって、さよならをしました。

明快な説明(中国語は分からないが様子で)とテキパキした見事は手さばきでお茶をいれてくれる。その真摯な態度がとっても素敵だった。。。 手前にあるのが、今回試飲させてもらった6種類のお茶である。
普?茶(プーアル茶):お茶の表面に白い膜のようなものがあるのが見えるだろうか。。。熟成されたプーアルにしか出ないそうだ。これは12年ものだったかな。。。 迎寶茶:少し濁っているのが特徴だ。タバコ飲みにはいいらしい。喉に残る感じが独特である。これはこれでなかなか良い。
山のようにプーアルがあって圧巻だ。中央やや右にあるプーアル団子の6段重ねは凄い!!。 イ族の唄と踊り。石林ツアーの最後に舞台があって自由に鑑賞できる。
以上で、石林ツアーの紹介はおわりですが、最後に二枚、おまけの写真で締めくくろう。美しいガイドさん達と空港の免税店にあった民族衣装の人形である。右端のピンクの人形が、イ族の女性の人形であった。(頭の三角でわかる)
ガイドさん達。皆さん美人さんでした。 空港にあった人形。普段なら目もくれないが、イ族のガイドさんを思い出すと目が行ってしまう。。。イ族の人形が見つかると、なんとなく嬉しくなる。
以上、2004.09.26記載。