念願のお箸を手に入れた (2004.07.01木)

そろそろお尻に火が着いてきた感じで、「ゆうこん」となんとか時間を調整して、急遽本日は休みをもらった。平日に都会に出るのは久しぶりである。10時に間に合うように朝出ようといいつつ、毎度のことで、出発は一時間遅れになってしまった。必要な写真を用意してなかったのがひとつの敗因であった。近くのスーパーにある自動写真撮影機で証明用写真を取ってから、いざめざすは渋谷・モンゴル大使館であった。

しかし、それにしても映りが悪い!。これでは極悪人ブータレのコンビである。どうせビザ申請書にペッと貼るだけだから何でもいいよ!と慰めつつ、渋谷へ向かう。モンゴル大使館は、渋谷から歩いて15分ぐらいとのこと。東急デパートの裏手のあたりだが、地図を片手にロング&ワインディングロードを上っていく(この辺は坂がおおい)。この辺は高級なおうちが多いのね!!。ベンツやBMWがゴロゴロ並んでいる家ばっかり。やっぱり坂の上の家のほうが威張っているのかな〜、とか思いながら黒澤の「天国と地獄」なぞチラッとよぎったり。

そうこうしているうちに、モンゴル大使館に着きました。普通のアパートみたいですが、中に入ると誰も居ない。受付の奥からきれいなお姉さんがやってきて、そこに用紙がありますと教えてくれる。誰も居ないので、書き方やはさみや糊など、みんなテーブルに持ってきて、ソファーでビザ申請書に記入する。書いてると一人男性が。。。「書き方の注意とかもってきちゃったから…ここに」「あ、どうも!」とか・・・、書き上げて、申請書とパスポート二人分を窓口に出す。用紙をチェック後、引換券を渡されて、「ようかのごごにきてください」とのこと。「ハチですよね!」と左5本指に右3本をつけて確認すると、きれいなお姉さんは無表情に「そうです」と。モンゴル人も愛想は良くないのかな。。。とか思いつつも、無事申請をすませ、本日の主目的を済ませて、二人で胸をなでおろしたのでした。

さて、帰りのルートで公園に出くわす。住宅地と繁華街の間にあって、木立が多く、水車小屋のある池があって、なんとも気分が安らぐ。しかし、この池は亀が多いね!。ベンチでお弁当を食べる人。保育園の子供達。

しばし、散策を。タナさんのようには行かないけど…とおもいつつ、ここで一枚スナップ。(鍋島松濤公園)

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いい加減、おなかも減ってきて、どこぞでビールでも飲みながら・・・。

平日真っ昼間からビール!これが楽しいのである。
しかし、いい店の当てが無い。バタバタ来たので、調べてない。東急デパートの近くのでっかい本屋で立ち読みすることにする。ワインバーなんかもいいなとか思いながらも、なかなか決まらない。そのうち、おなかもグーグー。結局、エイとネパール料理のお店にする。東急プラザの前を通過して、歩道橋を渡って、JTBのとこを入って右手の坂を上るとすぐ右手にあるカンティプールというネパール料理店である。

12時40分到着。3組ほど待っているが、どうせ昼休みは13時までだろうし、すぐ空くだろう。ボクは「野菜カレーセット」を、ゆうこんは「日替わりカレーセット(鳥とゆで卵のカレー)」に当然ビール。まずはビールで乾杯!。嬉しいことに、ビールは、ベルギーで飲んだ「カールスバーグ」であった。なつかしいな〜、ムール貝おいしかったな〜。。。カレーはとっても美味しかったです。特に日替わりカレーは素晴らしかった。。また、ナンの美味しいこと。。表面がぱりぱりに焼けたばかりのナンはすばらしく美味しかったです。カレーセット900円+ビール300円、ゆうこんはビールおかわりで+300円。飛び込みで当たることは滅多にないけど、今日は大当たりだと大喜びでした。

<-- 野菜カレーにサラダ

鳥・ゆで卵カレー -->
(これが特に美味しい)

13時半過ぎまでゆっくりしていたが、お店は常に満席状態。。。皆知っているのネ。。。

さあ、次に向かうのが、本稿の本題であるお箸屋さん、江戸木箸の大黒屋である。(ここまで読んでくれた奇特な方がいましたら大感謝)

大黒屋さんは東武伊勢崎線・曳船駅の近くである。渋谷から一本でいけるようである。半蔵門線の終点・押上駅から東武線へ乗り入れて、最初が曳船駅である。まさに東京大横断!。私は、かなり以前から、この大黒屋さんのお箸「五角削り」を欲しかったのだ。

大黒屋さんは、駅からすぐだった。知らなければ、見過ごしてしまう、なんてことはない店の構えであった。

大黒屋の看板にすだれがかかって、静まり返っている。あれ、鍵がかかっている。。。一瞬、お休みかとアセる。右側の戸をあけようとすると、中から人影が見えて、ガラガラと開いた。

ゆうこんが、「TVで見て来たんですけど。。。」、ボクは、ん〜そうだったかな…?ともう忘れてる。。

「どうぞどうぞ」と招き入れられ、すぐの座敷に。おかみが、さっそく「ずんぐり箸」をもってくる。「ボクは五角形のが欲しくて。。。」というと、「生産が追いつかなくて、在庫がないんです」と棚に飾ってある箸を取ってくれる。

おお、これが五角削りの箸か!!さっそく持つと、角がしっかりと手にあたるキレのある感触である。他にも、「納豆箸」や「八角削り」などいろいろと見せてくれる。八角箸は持った感じが心地よい。「これ感触いいですね。」「こちらに来て、八角を気に入られる方も多いですよ。」と、また「五角も、すこし使うとすぐなれますけどね。。。」とのこと。

棚にいろいろあって、自由に使ってみていいですよ。。。と。しばし、時間をいただいて、自由に見せていただく。。。

どうですか?と、その後、しばしおかみさんといろいろな話など。。

どちらからですか?○○です。そうですか、かなり遠くから来る人もいるんです。TV放送は海外でもあったので、海外から来る人もいる、とか。私もそうですけど、常にmy箸を持ち歩く人もいるんです。なるほど、外食のときも、自分の気に入った箸でたべるとより美味しいかも…と感心したり。。。「ずんぐり箸」のこと、これは確かに使いやすい!。「豆腐箸」なんてのもあること。

そのうちご主人(竹田勝彦さん)がでてきて、こんなのもあるけど。。。と持ってきたのが、五角の利休型の箸で、これはすっきりと手になじむ。。。まだ試作中で売り物ではないらしい。。。(利休箸とは、上部を徐々に絞って細くした形の箸のことです)

結局ボクのは「縞黒檀の五角削り箸」を、他家族分に加えて、ゆうこんの体型じゃなかった携帯用に「ずんぐり箸」、それに「納豆箸」もいただきました。かなり値引きもしていただいちゃいました。。。。どうもありがとう!

左)紫檀八角削り箸
右)たがや五角削り箸
左)縞黒檀の五角削り箸
右)縞黒檀のずんぐり箸
<-- 五角削りのトップと食い先 -->
さて、さっそく使い勝手であるが、それはいうまでもない。。。ちょっとお値段も張るけど、素晴らしいものです。

以上、やっと手に入れた、五角削り箸の話でした。(2004.07.03記載)