[SARS] - 怖いですね。

  • 感染症学会(4月17・18日、福岡)に行ってました。前日夜11時にWHOから、新種コロナウイルスが原因と断定してSARSウイルスとしたとのメールが厚生省に入って、緊急召集されたとかで、18日には、SARSに関する緊急特別講演がなされました。そこでは、SARS感染の経緯・感染経路(飛行機2機が世界に広めた)、ベトナムでの対処(最初の病院は医療スタッフに感染して一週間で閉鎖・そのあとの病院では徹底した感染対策が取られて院内感染が一例も出てなく、その対処法の紹介など。つい昨日ベトナムではWHOから安全が認められた。)、感染の疑いの際の治療手順・投薬の方法などの紹介があった。(本当は治療薬はありません。自分の免疫が勝つかSARSが勝つかの戦いなのです。それから、SARSは絶対に空気感染です。WHOや当局はそう発表するとパニックになるのでしませんが。。。)
  • 実は、5月19日から中国出張の予定で心配していたのですが、大きな問題になって会社から中止命令がでてホッとしています。いつだったか、中国で安全宣言が出されましたが、冗談じゃないよ!そんなんで出張行きたくないよ!と思っていました。中国の隠ぺい体質が感染を広げたわけで、本当にひどい話です。下手すりゃ、中国全土に広がり、全世界に拡大する危険だってあるわけです。
  • 4月に会議のため来日予定だったUSのベンチャーが日本へ行きたくないので会議延期をいってきましたが、アメリカからすれば、日本も中国同様に危険地帯に見えるのでしょうね。

  • (なぞ)何故、香港あたりで変な病気がはやりだすのか?

  • 以下はガセ解答かもしれませんが、私は結構信じてます。
  • (解答)基本的には種が違えばめったに感染は起こりませんが、稀に種をこえて感染します。その稀なケースがあのあたりでは頻度が高くなっています。つまりあのあたりは、「鳥と豚と人」が同居する習慣があるそうで、鳥のウイルスはヒトには感染しないのですが、豚のウイルスはヒトに感染することがあります。つまり、鳥から豚に感染し、豚からヒトに感染する過程で、病原性の高いウイルスが発生することがあるのです。
  • 最近はある種のペットブームで、猫引っかき病だとか、ペットからの感染が増えています。ほとんどは抗生物質で対応できますが、ウイルスの場合は薬がないので、基本的には体が勝つしか方法がありません。ペット、注意しましょうね!
  • (2003.04.29)