ふじつぼ、馬糞ウニとさざえ


ふじつぼ、馬糞ウニとさざえの壷焼き (2000.08.05) 「ふじつぼ」って食べられるの???

 今回もレシピとは言えませんが、興味深い食材を紹介します。市場でなにか買おうと思い立って散策していると、巾3cm以上の大型のシャコと馬糞ウニ(生きている)が目に付きました。壷焼き用に小振りのさざえを買うつもりだったので、ひとまわりしていると、巾10cm以上の立派なツブ貝も。刺し身にするとうまいしなーとか思いながら、馬糞ウニを買いに戻りました。先ずウニをゲットして、シャコも買おうとしたら、何と直前で箱買いされてしまいました。ウーン残念。とそこに目に入ったのが、「ふじつぼ」でした。以前一回だけ目撃したことがあるのですが、私が見ていると他の客が「これ食べるとこ、あんのかね〜?ほー、生きてるねー(細い舌みたいなのが、三角仮面の隙間からチョロチョロと出て引っ込んだり)。」と話しかけてきた。「ほんとにねー」とか答えながら、どうしようかと。。。。で、今回は思い切って買ってみることにしました。めったなことでは食べられないし。店のお兄ちゃんに、「これどうやって食べんの?」「塩茹でか、焼き物だな!」とのことで、少しいただきました。今日はあと「さざえ」を買って、ツブはあきらめることに。。。

 手前が馬糞ウニ、右奥が姫さざえ、左が「ふじつぼ」です。7,8個が固まって付いています。

[材料]
ふじつぼ 360g (キロ2500円で900円でした。結構いい値段です。何せほとんどは殻ですから)
馬糞ウニ 5個 (1個280円)
姫さざえ 11個 (500g900円)

[手順]
ふじつぼ:ま包丁の背でガンガンやって、2個だけかたまりからはずして、焼き物用にとっておいた。
○鍋に湯を沸かし、塩をやや多めに入れて、沸騰する前にふじつぼを入れる。沸騰したら、火を調節して5分弱ぐらい茹でて、できあがり。
○焼き物用網に載せて、焼き物もやってみました。

●さざえの壷焼き:焼き物用の網に並べて、お酒、濃縮蕎麦だしを加えて10分程度置く。コンロに載せて。強火で焼く。沸騰してきたら、さらに1、2分程焼いて、お皿に盛ってできあがり。

◎馬糞ウニ:料理はさみで、殻に切れ目をいれて、殻を割って、小さなスプーンですくいとる。必要に応じて、塩水でスプーン上のうにを洗う。橙色のうにがきれいです。

[講評]

「茹でふじつぼ」の殻を割って、頭の三角仮面の先をつまむと、壁からポコっと取れます。ふんわりとした白い身の回りに、ほんのりと黄橙がかったみそが付いてます。花咲ガニのように身にミソが付いたままという感じ。味は上品なカニに超淡白なカニ味噌をつけたような感じで、淡い独特の風味とこくがありました。これはこれで、なかなかのものだと思いました。食べるところはやはり少ないので、かなり高価ではありますが、もしどこかで見つけたら是非おためしあれ。

●壷焼きは、言うまでもありませんね。姫ざさえだと、ほのかな苦みが適度です。

●「から付き馬糞ウニ」はやはり違います。ガゼより馬糞の方がこってりと上品な味に思えます。臭みなんか全くありません。


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