おお、これはラッフルズクラスじゃないのか? シートが違うぞ。いいのか本当にこの席で。券を見せて聞くと、ここでいいと言う。でも液晶パネルがないな。コントローラもない。古いタイプのシートらしい。でも肘置きの幅が広くて、座席スペースも広い。いいぞいいぞ。
28日(火)1:18離陸。約5時間で福岡へ。シンガポール航空もこれで4回目だ。今回は機内スクリーンで『ブルース ブラザーズ 2000』を見た。ほとんど誰も見てないみたいだ。最後まで見たがあまり面白くなかった。その後寝たが、あっという間に朝だ。スチュワーデス(インド系美人)に起こされ、おしぼりを渡された。こんな起こされ方もいいもんだねぇ〜。
6:47(日本時7:50)着陸。福岡の天気は曇り。滑走路にはちょっと水たまりがあって濡れていた。税関では、とてもかわいい女性の係員が担当しているところがあった。へぇー、珍しいな。はじめそこへ並んだが、2つ隣りのところが開いて、
「どうぞー。」
と男の係員に言われた。うーん、仕方ない、そっち行くか。イースター島とタヒチに行ったと言うと、
「モアイ見て来たんですか。」
と言われた。お、何かこの兄ちゃんいいねー。日本の税関でこんなに笑顔で対応されたのって初めてだ。いつもどおり、荷物を開けることもなく、2、3の質問ですぐ終った。
あー会社行かなくちゃ。帰ってきたら即この現実である。ロビーに出てから、私は足早に地下鉄の駅へと向かった。これから、この旅姿のまま出社だ。福岡駅でもゆっくりする暇はなく、すぐJRに乗り換えだ。黒崎へ向かう列車の中で、私は今回の旅の余韻に浸っていた。最高に天気が良かったラパ・ヌイでの最後の日。今もあの表情で黙って立っているモアイたち。不思議なラノ・ララク。島で見た星空。おいしかったイタリア料理。タヒチアンダンス。思いで深い、空港での別れ。DDAはあのままずっと旅の生活を続けるのだろうか。リンダさんはマルケサスへ行ってみるのだろうか。あの島はこの先どういう姿になるのだろうか・・・。もっとポリネシアの民族のこと、イースター島のことを詳しく知りたい。今回見られなかった、コハウ・ロンゴ・ロンゴの板も見てみたい。板の本物は大英博物館とチリのサンチャゴにあるそうだ。そして今回の旅で、南米へ行くにはもっとスペイン語の勉強が必要だと感じた。南米。今、私が世界で一番行って見たいところだ。
だが、またあのエキサイティングなアジアの旅に出たいとも思う。会社へ向かいながら、私の頭の中では既に次のいくつかの旅の計画が始まっていた――。
