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ランチリ航空のチェックインが済むまで長かった。今日(正確には昨日)は歩き疲れていたので、行列に並んで立って待っているのはとても辛かった。Departure Gate では学生っぽい人たちが友達を見送る歌を歌っている。ギターの伴奏付きの大合唱だ(6人ぐらいだけど)。『蛍の光』も唄っていた。最後は女性の唄で、そのまま唄の流れのままで "Bye Bye" というセリフで締めくくられた。素晴らしい。
そしてその他にも1人の男の人を見送りに友達が集まったという感じの一団がいて、無理矢理頭に花輪をかけたりしている。抱き合って別れのキスをしたり、なんだかうらやましい。さっきの人たちをパロって蛍の光を唄って笑ったりしている。姿が見えなくなるところに行くまで大きな声で言葉をかけ、手を振って見送っている。いいなあ。なんだか自分も一緒に見送られている気がしてとても良かった。あたたかい。
出国手続きが終った。眠い。また、このソファーが寝るのに最適だ。無性に眠い。ずっと寝不足の状態だったからなんだか夢心地だ。ここってタヒチなんだよな〜。なんかポヤ〜ンとしていて現実じゃないみたいだ。
アナウンスで呼び出された。SEKIYAMA ってフランス語風に呼ばれた。面白い。フランス語風の発音だけど英語だ。20番ゲートに来て下さいって。行ったらチェックインのときのランチリ航空の兄ちゃんがいて、これに替えてくれと言われて新しいボーディングパスをくれた。なんか Family がいるから席を替えたのだそうだ。
乗客はみんな背が高い。私が小人になった気分だ。それに美男美女が多いな。女性は足が長くてスタイルのいい人が目立つ。ランチリ航空の飛行機に乗り込むと、フォルクローレが流れている。うーん、いいぞランチリ。SISAYが演奏しているはずはないが、彼らの演奏を思い出して気分を盛り上げられる。いいねぇー。機内アナウンスはスペイン語、英語、フランス語だ。
約5時間後、私の腕時計時刻で7:16(現地時11:15)、着いた。ようやく着いた。着陸前、窓から見て結構家があるなーと思った。長い道のりだったが、とうとうやって来たぞ! 期待に胸が膨らむ。飛行機から出てタラップを降りると、そこには謎の像が2、3ある。おぉー、いいぞいいぞ。なんだかわからんが、わくわくする。手続きが済むと空港内は、え? というほど何もない。全然「空港」って感じでもない。
窓口におばさんが二人いるところがあったので、ホテルのインフォメーションだと思って左側のおばさんのところに行った。しかし総合案内ではなく、その人はいきなり宿のおかみさんだった。ウインドウのところにいる男の人との違いは何だ? なんであの人は中に入れないんだろう。おばさんが出している案内は日本語でも書かれている。素泊まりUS$20、朝食付き$25だそうだ。妥当なところだろうと思い、すぐその宿に決めた。ランチリのリコンファームと両替をしたいんだけど・・・。おばさんに言うと後で大丈夫と言われた。そしてオーストラリア人カップルとともに車に乗り込み、宿へ向かった・・・と思ったらすぐ着いた。外側は
「え、これで$20?」
と思ってしまう感じだ。$20ってベトナムでは結構外見は綺麗な宿だったからなあ。《ここの物価は高いぞ》と直感した。建物は1階建て。部屋にベッドが4つある部屋と2つある部屋が提供されて、オーストラリアンの彼らに
「どっちがいい?」
と聞かれた。私はベッド4つの方はドミトリーだと思ったので、おばちゃんに安いのかと聞いたが値段は同じだそうだ。うーんと考えてる間に彼らがベッド2つの方に決めてしまった。部屋は悪くない。ホットシャワー、トイレつきでベッドも部屋も清潔だ。キーホルダーもモアイでうれしい。
食堂があって、日本語の本もいくつかあった。えらく古い本だが面白い。日本人はイースター島のお得意様らしい。宿帳に記入し、コーヒー(インスタント)を飲みながらしばらくくつろいでいると、ある白人男性が来た。おばちゃんが相部屋いいかと言うので、ベッド4つもあるし、どうせはじめドミトリーだと思ったからOKした。旅は道連れ世は情け・・・楽しくなりそうじゃないですか。 彼の名はディディエ。"DDA" と略記するとわかりやすいと教えてくれた。上着にカナダの国旗が入っていたので
「カナダ人?」
と聞いたら(俺も単純な質問するなあ)、カナディアン&フレンチだそうだ。今はタヒチに住んでいて、語学と歴史の Teacher だそうな。メル・ギブソンに似ている。明日車を借りるけど、何人かでshareした方が安いから一緒にどうだと誘われた。即OKだ。私は国際免許をとってこなかったので運転は彼におまかせであるが、快諾してくれた。彼はとても疲れているので今日は寝るという。私はさっそくこの辺りを見ようと思い、村へくり出した。
初めに海へ向かって歩いた。青々とした海が見え、途中からは土の道になった。うろうろしながら「島」を実感した。海岸線は荒削りで、景色がとてもいい。静かだ。再び舗装された道へ出てしばらく行くと、初のモアイとご対面! おー、会いたかったぞ! 海を背にして立っている1体のモアイ。これがモアイか。しばらく眺め入ってしまう。いやー、日本を離れてはるばる遠くまでやってきたんだなあと感じる。その辺りは漁村の雰囲気を醸し出していた。キリスト像が海に向かって立っていた。そこで雨がちょっと降ったので、ちょっと雨やどりをしてから体育館、学校、教会などを見てまわった。今はキリスト教世界なんだな。途中、同じ宿のオーストラリア人の2人とも会った。なんだ、ここは日本で思ってたよりちゃんとした街だぞ。日本人が持ってるイースター島に対するイメージは間違ってるなあ。
その後教会の横の道をずーっと行き、空港の端へ出ようと思って歩いたら、これがとんでもなく長い道のりだった。でも途中、馬に乗った小さな男の子に
「¡Hola!」
と挨拶されたりした。いやーうれしいねえ。だが無意識のうちに
「Hello.」
と答えてしまった。スペイン語がスッと出てこない。それから木の柵に囲まれた庭でサッカーをしている子供たちや(サッカーはやはり大人気らしい)、馬が草食ってるのを見たりした。
空港の管制塔が見え始めた辺りで霧が前からやってきて雨になり、すぐ止むだろうと思ってたらかなり降ってきた。やべーと思ったときにはもう遅い。雨宿りできるようなところはどこにもない。背の低い草が生えているだけ。持ってた荷物を頭の上に乗せて走った。びしょびしょになったところで止んだ。あーあ、と思ってたら日が照ってきて、歩いているうちに乾いてしまった。なんか便利だな。雨は気にすることないや。
また、空港沿いの道でもすれ違うときに男の人に挨拶された。空港は閉まってすっかり活動を停止していた。どうやら飛行機が来るときだけ活動するらしい。ドアは閉められ、電灯も消えて真っ暗だった。両替してないんだけど、どうしよう。村を一周して宿に戻ると、おばちゃんが食堂から顔を出した。
「オロンゴ行ったの?」
「いや、この周りを散歩しただけ。」
MONEY EXCHENGE がないんだけどと聞くと、T/CでOKだそうだ。店で買物するときもT/Cでいいらしい。でもその時間、店は軒並み閉まっていた。シエスタらしい。
宿へ帰ったのは15:30ごろ。疲れたので眠たかったが、その前にようやくシャワーを浴びて着替えた。おー気持ちいいぞ。体洗うの3日ぶりじゃないか。その後は朝までお休み。あ、昼飯食ってないな。まあいいや。
DDAはいびきをかいていた。