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眠い。以前利用したことのあるシンガポール航空。座席に座り、出発を待っている。スクリーンの両脇や窓にはクリスマスの飾り付けがしてある。機体はBOEING777 JUBILEE。全席禁煙。ハンドセットの取り扱いはもう慣れたものだ。いち早く自分用の液晶パネルに現在位置情報を表示して優越感に浸ったりしてみた。12:00、飛行機が動き出した。
今日は朝から洗濯ものが乾かなくて、寮を出るのが遅れた。空港で落ち着く時間がほとんどなく、必要な買物や手続きをあわただしく次々と済ませ、あっという間に機中の人となっている。しかし今日はよく行列に並んだ。さて、まずはシンガポール行きだ。これからガイドブックを読もうと思う。今回は全然、準備万端ではない。
眠い。とても眠い。でもなかなか眠らせてくれないな。渡されたおしぼりはとても熱かった。
空港はこの前と特に何も変わっていない。ずっと飛行機で座りっきりだったので、空港内をひと通りうろうろと歩き回った。でもやっぱり何度みてもシンガポール航空のスチュワーデスってセクシーだ。機内では酒の種類も多くてどんどん勧めてくれるから、シンガポール航空を「空飛ぶキャバレー」と言う旅行者もいる(らしい)。
次の便はSQ162。空港内のインフォメーション画面を見ると、Gate 7のところに「New Gate」とある。これはGateが新しいってことか? それとも出発Gateを変更したってこと? 他と離れた端の方にあるから、多分新しいっていう意味だろう。
今回はチケット手配するのも遅かったけど、それ以外の準備も何もしていなかった。全部昨日から今日にかけてやった。年賀状も書いたし、洗濯もしたし、必要なものは空港で買ったし、あ、旅行保険入んの忘れた・・・。大丈夫かな。
この便は A310 で機体は小さい。液晶パネルはない。ロビーで人が少なかったから、座席数も少ないのだろう。窓から外を見ると、雨は降っていないが地面が濡れている。それから空調のせいかもしれないが、さっき着いてから全然暑さを感じない。外も暑くないのかな。いや、さっき到着のときに気温28度って言ってたからそんなことはないだろう。快適なのもいいけど、東南アジアへ来たんだからちょっとぐらい暑さを感じたい。定刻どおり18:30に飛行機はターミナルを離れた。えらく空席が多いな。国際線でこんなに空いてるのって初めてだ。半分ぐらいしか乗ってないんじゃないのか?
19:50、もう外は真っ暗だ。ぽつぽつと陸地の灯りが見える。なんか稲光が見えるぞ。
20:00(現地時19:00)インドネシアのスカルノ・ハッタ国際空港着。イミグレまで来てから気が付いたが、SQの機内で入国カードくれなかったぞ。イミグレの兄ちゃんにもらって記入した。うーん、今回のSQはなんかちょっと抜けてる。手続きが終った後、20,000円を両替し(結構大金だったようだ)、外へ出た。来たぞ! 早速、
「どこに行くんだ? タクシーは?」
と言って兄ちゃんがついてくる。バスはどこだと聞くと、あれだと教えてくれたが、ガンビル駅へ行くかと聞くと
「ガンビル? フィニッシュト。」
どうせ嘘だ。ダムリのエアポートバスの横にいた運転手らしき人に聞いたら、ガンビルへ行くという答えが返ってきた。やっぱりな。さっきの兄ちゃんは
「OK。」
と言って行ってしまった。これにだまされる旅行者もいるんだろうなあ。フィフティ(50,000ルピアの意)と言ってたから、かなりのボったくりだ。
街へ向かう車中、道沿いにはMITSUBISHIから始まってSANYO、JVC、HITACHI、TOSHIBA、FUJIFILM・・・とひと通りの日本のエレクトロニクスカンパニーの電光看板。韓国のLGもあった。このバスは5,000ルピア均一のようだ。途中、何人か降りて行く。ガンビル駅に着くと、サテの屋台、さっそく声をかけてくるバジャイのドライバーたち。この雰囲気がちょっとうれしい。まず切符売場へ行ってみると、窓口は全部閉まっていた。ジョグジャ行きはさっき20:40に出たばかりだった。その時20:43。うわー、ちきしょー。朝6:10というのがあるようなので、明日の朝早くまた来ることにしよう。とりあえず今日はジャカルタで1泊だ。そのまま駅を出て、ジャクサ通りを目指して歩き始めた。夜だけどあまり怖くない。暗いから、向こうも私が日本人だというのがわからないのかもしれないが、別に襲われそうな雰囲気はない。物乞いもいないし、結構きれいな町である。
ジャクサ通りはなかなか楽しいところだ。安宿や安食堂、バンド演奏をしているレストランなどもある。雰囲気を見ながら通りを端まで歩いて通り過ぎてから、また引き返した。そしてバンドが演奏している店(オープンだから丸聞こえ)の隣りの飯屋に入った。
兄ちゃんに、ライスとチキンのゴレンをくれと注文した。それと Tea と言ったら、コーラのビンみたいなのに入った甘い紅茶「Tehbotl」が出て来た。すだちが入ったフィンガーボールも出て来た。こんなの初めてだな。料理は飯だけの皿と、チキンのモモ肉を油で揚げた辛〜いものに、化粧品の匂いがする葉っぱとレタスが添えられて出て来た。あまりうまいとは言えないが、シェムリアップやベトナム鉄道で食ったことのあるまずいもの程はまずくない。はっきり「まずい」とは言えない。でもこの葉っぱは「うまい」とも言えないな。
そしてこの辛さは頭が活性化される。なんか脳の活動が一段上のレベルに上がった感じになるぞ。目の前が開けたような感覚がする。ジャカルタ行きの飛行機の中で食ったスパイシーな料理(米が前の便と違って細長かった。チリソースも付いてた)も頭が冴えた。この辛さって脳にいいんじゃないか?
さて、飯の後は宿探しだ。全然苦労せず、最初に入った宿、Bloen Steen Hostel であっさり決まった。旅行者が少ないのかな。ガイドブックにはこの宿は大人気でなかなか空いてないというようなことが書いてあったんだけど。兄ちゃんがとても感じのいい人で、部屋も悪くない。結構長居できそうな良い宿である。最後の日にまた泊まるならここにしよう。
明日は早起きしてジョグジャ行きのチケットを取りに行く。取れるかどうかはわからないが。ベッドに横になって思った。やっぱりアジアはいいねー。安宿街と屋台の雰囲気・・・。ここはジャカルタだ。この人たちはこの前、学生が中心になって大統領を辞めさせたんだよな。あの塔のあたりで集会してたんだよなー。現実に自分は今、その場所にいるんだよなー・・・。
23:00。おやすみ。