初めての外国 - Pohnpei(Ponepe) -

上陸 1992年2月24日(月)


 島に上陸した。13時ごろである。これで私も外国人(?)だ。 ここミクロネシアのポンペイの港に船が着いたのは9時か10時ごろだったと思う。 揺れが止まるまで気分が悪かったのだが揺れが止まってからさらに気分が悪くなり、 頭が痛くなった。しかしそれもすぐ治り、上陸の時は何ともなかった。 陸では

 「地面が揺れてる。」

と言う人が結構いたが、自分には感じられなかった。頭も非常にクリアである。 中には、

 「揺れてねーよ。」

と言いながら無意識に体が揺れている人もいて、おかしかった。

 上陸してから、ぎゅうぎゅう詰めでとても暑い車に乗って20〜30分走り、 ネット村文化センターと言うところへ行った。花の頭飾りでお出迎え。 ちょっとうれしい。 そこで島の人たちのダンスを見せてもらったり、 何とも奇妙な飲み物(シャカオ)と食べ物をもらったりした。 この飲み物、何かの木の皮と実と根っこあたりを石でたたいて絞った、 粘りのある飲みものなのだが、一言で表現すると

 「木の皮風味の山いも、しびれ付」

といった味なのだ。つまり非常にまずい。

 ここの人を見ていて思ったのだが、彼らは普段はシャツやジーパンを着ていて、 あの衣装は特別な時のものらしい。それに、お金を払ってくれるからやる行事で、 それ自体はもう過去のものとなっているのではないだろうか。 つまり彼らは本当の暮らしを我々に見せたのではない、という気がする。 あの木の皮味の飲み物も彼らは好んで飲んでいるのだろうか。疑わしい。 非常にひねくれた考えかもしれないが、 これが今日、初めての外国で自分が感じた正直な気持ちである。

 その村の後、ある店の前まで車に乗り、自由行動となった。 服などをいろいろ見てまわったが、あまりポンペイオリジナルのものを見かけなかった。 ドーナツがどこでも売っていたので、 見かけたものの中でここで作っているのは唯一それだけかもしれない。

 自分はお金を日本円しか持ってきていない。今日は銀行へ行けなかったので、T シャツ1枚と夕食代を躰道たいどうに立て替えてもらった。申し訳なくて自由に買い物ができない。 今日の夕食は港近くのホテルのレストランで、チキンカットレットを食べた。 US$6.50。ファンタオレンジがUS$1.00だった。久しぶりにうまい! と思った が、量が多かった。

 上陸前にいろいろ注意を聞かされて、とても危険なところだというイメージが頭 の中にあったのだが、全然そんなことはなかった。副団長、脅しすぎ。 しかし明日からも慎重に行動しようと思う。

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