近づく港と去り行く日々 - Guam & Japan -

私の国 1992年4月6日(月)


 終わりはあっけない。荷物整理や掃除に追われ、 なんだかあまり船と別れを惜しむ間もなく終わってしまった。 望星丸二世が離れていくのを岸壁の側から見るのは初めてだった。 とても切なかった。港から一人、また一人と去っていくのも寂しかった。 最後はもっと盛り上がりがあるかと思ったが、何かあっさりとしていた気がする。 仲間たちと握手をし、自分も駅へ向かうタクシーに乗った。

 広い世界を見てきただけに、 日本に着くと妙に狭くてこまごました世界に帰ってきた感じがする。 あまり懐かしさも感じないのだ。

 大学近くの自分のアパートに帰ってきて早々、 ESSの連中が7人ほどやってきて、部屋で飲み会となった。 新学期からの予定などを聞かされて、急に現実に戻された。 日本にはしがらみが多い。もっと楽しかった研修航海の余韻に浸りたかった。 しかし帰国早々、こうやって友達が来てくれるというのは非常に嬉しいものだ。 友達はありがたいと感じた。

 船の荷物は宅配便で送ったので、明日にならないと来ない。 長かった航海を感じさせるものが手元になく、 帰国時にもらった出港時の写真を何分間も見続けた。 ESSの連中が来てくれなかったら、とても寂しかったと思う。 亮と佐伯が泊まって行く。

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