ベトナム

旅の終り 1998年5月4日(月)


 14:30ごろ、再びサイゴンへ来た。さて、今日はベトナム旅行最後の日だ。とりあえず宿へ戻ろう。3日に帰ると言って出たのだが、フエで飛行機のチケットが取れなかったので今日になってしまった。最初の日に3泊分払ったが、部屋は使えるだろうか。もちろんシクロは使わず、バイクタクシーをつかまえて宿へ向かった。彼女は笑顔で迎えてくれ、旅はどうだったかという会話をした。そして、シャワーを浴びてゆっくりして下さいと言って鍵をくれたので部屋へ上がった。いやー気持ちいい。シャワーを浴びてほっとした。この宿にして良かった。

 ベッドに横になっていると、外から聞き覚えのあるメロディが聞こえてきた。アイスクリーム屋だとすぐわかった。以前、タイで聞いたのと同じメロディだったからだ。懐かしい。アイスクリームのメーカーが同じなのかな? 2時間ぐらい後、外へ夕飯を食べに出た。宿の隣りのテーラーでは何やら中華系の太鼓や笛が断続的に演奏されている。

 最後の飯はベトナムで最初に入った飯屋に行った。夕飯時なので客が多い。みんなビールを飲みながら話に花を咲かせている。今回はみんなが飲んでいるビアホイを注文してみた。私は1人なので、プラスチックのピッチャーに半分ほど入って来た。飲みやすい薄いビールだ。飯は最初に食ったのと同じFried Rice。おいしかった。

 帰りがけに土産屋によって、いくつか土産を買った。明るくて楽しいお姉さんだった。その後は街をぶらぶらした。サトウキビジュースをもう一度飲みたかったが、夕方だったのでもうどこもサトウキビがなくなっていた。まあ、1度飲んだからいいか。歩いていると、やはりシクロがしつこく付きまとって来た。乗らないよ。宿の隣りのテーラーは葬式か法事のようだ。飾り付けが赤や金で派手なのと、みんながおそろいのハチマキをしているのとで、てっきり祭りだと思ったのだが、おばあさんの写真が飾ってある仏壇(?)に向かって坊さんがお経を唱えてるぞ。祭りじゃないや。店の創立者の命日とかかな。宿へ戻ると、あいかわらずエアコンが動かない。原因は電池じゃないのかな。

 飛行機は23:25発。21時に部屋を出て、1階へ降りた。タクシーを呼んでもらい、タクシーが来るまでの間彼女と話をした。結局この近くとフエしか見ていない。ホーチミンまで来ていながら、メコンデルタには行けなかった。つくづく休みが短いなあと感じた。まだ帰りたくないぞ。

 タクシーが来た。彼女は最後に私に握手を求めた。手を握り、お互いにお礼と別れの言葉を言った。とってもいい思い出だ。うーん、また好きになっちまいそうだ。そういえば彼女が私にかけた最初の言葉は「こんにちは」だったけど、彼女が日本語をしゃべったのは最初のそれだけだったな。タクシーに乗り込み、窓から彼女に手を振って宿を後にした。あ、彼女と一緒に写真撮っときゃ良かったかな。彼女の写真1枚もない。

 空港での手続きが終り、研究室へのお土産にコーヒーを買った後、喫茶店で休んだ。日本人多いな。相席した日本人のおじさんはベトナムは2回目だという。ニャチャンへバスで行ってお尻が痛かったという話や、サイゴンのシクロの話などを聞かせてくれた。おじさんも、初めて来たときはサイゴンのシクロにやられたそうだ。誰でも一度はシクロに腹を立てるんだなあ。私がカンボジアの話をすると、興味をもってくれたようだ。いいですよー、シェムリアップ。おかげでお互いに出発まで退屈しなかった。

 帰りは日本航空。席は通路と通路の間にある中央5列のど真ん中だ。しかも上に荷物入れがない席。荷物は足もとに置いたが、うぉー、狭い。トイレに立つのも大変そうだ。当然、両脇の4人も荷物は足の下。狭いー。機内では、ヘッドホンをつけてチャンネルをいろいろ変えてみたが、ずっとおんなじ音楽チャンネルのままだった。スクリーンに写されているNHKニュースの音声が欲しいんだけどな。まあいいかと思って暫く聞いていると、隣りの女の子がヘッドホンをつけて彼女の席のチャンネルをカチャカチャまわし出した。あれ? 俺の方に聞こえてるチャンネルが変わるぞ。おいおい、なんだこれ。配線ミスか?

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