カンボジア

遺跡と笑顔に囲まれて 1998年4月27日(月)


 たくさんあるアンコール遺跡の観光は体力勝負だ。どの遺跡に行ってもとても疲れる。だがどこも静かでのんびりできていい。観光地としてまだ出来上がっていない感じもとてもいい。

 そしてここの宿もとてもいい。女主人(?)をはじめスタッフはみな感じのいい人達ばかりだ。信用できる。安心して過ごせるのだ。こんなに安心できるところは今まであっただろうか。全てが魅力的だ。

 遺跡のあるところを日常的にバイクをとばして走り抜ける。何ともかっこいいじゃないか。それからこの宿の彼女。なんて素敵なんだろう。昨日、夕飯を食いに部屋を出たら、フロントに彼女がいて、男どもがいっぱい集まっていた。彼らはただのスタッフかな。でも彼女は男どもの憧れの的に違いない。若くて明るくて器量よし、という感じ。こういう人を性格美人って言うんだろうな。そして何より安心感を与えてくれる。うーん、好きになりそうだ。ここにまた来たい。

 昨日観たバイヨンが一番感動的だったが、今日観た中ではタ・ケウが素晴らしかった。最初見た時にはそこまでの遺跡観光で疲れていたので、あのすさまじい階段に驚ろかされた。《えー? これ登るの?》という感じだった。あまりにもハードだった(へばりついてロッククライミングやってんのかと思った)ので、上で1時間ぐらい休憩した。ここに限らず、アンコールの遺跡の中では安心して眠れる。一人になれるし、程良い日陰もあってとても静かだからだ。場所によっては子供たちがしつこくついてくるところもあるが腹は立たない。

 今日バイヨンの前をバイクで通りかかったときには、昨日のあの女の子たちが気付いて手を振ってくれた。例の

 「お兄さーん!」

を叫びながら。また今日最後に行った東メボンでは、ジュースの入ったクーラーボックスを持って、大声で

 「お兄さぁーーーん!」

と叫びながら全力疾走でやってくる面白いお姉さんがいた。笑った。疲れていたけどとても愉快だった。

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