白卓日記 ‘13  1月   前月へ! 次月へ!    

1月31日(木)
体罰A
 あっと言う間に一月も終わりです。一年でいちばん寒い時期です。保健室にいるとインフルエンザ、ノロウイルス、胃腸風邪等々の疑いのある者が続々とやってきます。

 大阪の高校で部活動の顧問の先生からの体罰を苦に命を絶った生徒の事件が明るみになって四週間近くが経ちました。体罰の問題が連日のようにあちこちから噴出しています。県内の学校で起こった体罰も新聞紙上を賑わしています。それどころか柔道の全日本女子監督の体罰が選手らの告発により明るみになり、東京オリンピック招致にまで悪影響を及ぼすのではないかと報道されています。

 この高校卓球界も体罰とは無縁ではありません。「かつて私が選手だったころ」と、先日の日記で書きましたが、それが「かつて」だけではないのは周知の事実です。

 私たち指導者の評価の基準は、選手らと同じく「結果が大きく」、と言うより「結果がすべて」と言っても過言ではありません。

 選手たちに試合と同じような緊張感の中で練習させることが、本番の疑似体験となり効果が上がることは異論のないところです。本来なら指導者が選手たちに意識付けをして緊張感のある練習環境を作るべきですが、現実はそううまくはいきません。そこで指導者が体罰による脅しを使って緊張感を高めることが簡単で効果が上がる方法となります。

 しかしそういった指導は麻薬のようなもので、即効性はありますが長続きはしません。いずれ殴られないと頑張れなくなり、その先生がいないと練習の雰囲気はガタガタになります。

 よく「先生がいると雰囲気がピリッと締まる」と、その先生の指導力を称える言葉を耳にしますが、本当に指導力のある先生の指導はその先生がいない時にこそ発揮されると思います。

 もちろんそれが”理想論”であることは否定しません。でも好きで始めた卓球で得たものが「殴られても我慢する忍耐力」だけというのは寂しすぎると思います。

1月30日(水)
そういう者に限って
 最高気温が10℃を超えると「暖かく」感じます。

 シーズンオフのない卓球は春夏秋冬、絶え間なく試合があります。先日の学年別大会で年度内の県内個人戦は終了したものの、2月には大阪選手権、3月には東京選手権、全国センバツと大きな試合が続きます。それらの試合がない者にとっては、これからの時期は5月のインターハイ予選一本に絞って取り組めますが、それらの試合の代表となっている者にとっては”狙いたい”大きな試合です。

 そうなると練習も、「直近の大きな大会で勝つための練習」と、「3か月後のインターハイ予選で勝つための練習」との二本立てとなります。

 例えばサービス。新しいサービスを練習し始めてから実際に試合で使えるようになるには数か月かかると思いますが、間近に迫った大きな試合のことを考えると時間のかかることは後回しにしたいところです。しかしそれではいつまで経っても新しいサービスは身につきません。

 ただ皮肉なことに、大きな試合が次々とやってくる選手は、普段の練習も高い意識で取り組めるので二本立ての練習も消化していきます。逆に時間のたっぷりある選手に限って、「まだ先の話」といった意識が働くせいか、いつまで経ってもマスターできません。

 ここのところ同じような話になってしまいます。まあこの日記も、見て欲しい者は見ていないのが現状なのですが。

1月29日(火)
理想と現実
 今日も寒い一日でした。

 それぞれの選手は春までの課題に取り組んでいます。

 やりたいことはたくさんあると思いますが、現実的には的を絞って取り組まないと結局、大切な試合の大切な場面で使えるものにはなりません。

 やることを決めて練習すれば何となく良い練習をしているような気分になりますが、実際の試合で使えるようにするにはしっかりとしたビジョンが必要です。「理想と現実」は違います。

 女子のある選手も、随分前から言われ続けている課題があり、練習ではかなり時間を割いて取り組んでいますが、実際に試合ではほとんど使えていないのが現状です。試合で使わなければ、取り組んだ膨大な時間は全くの無駄になってしまいます。そんなことなら実際に使う技術の練習をしていた方が良かった、ということになります。

 選手たちにはそのことを口が酸っぱくなるほど言うのですが、本当に理解している選手はそう多くはありません。しかしその”理解している選手”がチームの主力なのが現実です。

 気が付けば1月ももう終盤です。

1月28日(月)
一念発起
 夕べの夜遅くにチラチラと雪が降っていましたが、朝起きると一面銀世界。と言ってもうっすら積もる程度ですが、雪に不慣れな三重県民を混乱させるには十分な積雪でした。おかげで朝から大混乱。一限目の授業も10分遅れとなりました。

 週明けの月曜日の練習は土日の疲れもあるのか今ひとつの雰囲気の時が多いいのですが、今日は集中力の高い練習ができました。昨日のミーティング、三年生の送別会が影響しているように思います。

 2年生にとってこの時期は、最後のインターハイに向けてのラストスパートを意識する時期です。卒業後の進路も含めて自身の高校生活のエンディングがどんな形になるのか?数々の経験をしてきた2年生にはインターハイ予選までの3か月が「アッという間」であることは説明するまでもありません。

 高校の三年間は予想もしない急激な成長が期待できる時期です。心も体も大きく成長し、一年前とは別人のように成長することもあります。現在チームの主力である1,2年生が一年後にどこまで成長するのかは想像もつきません。

 来年の送別会で、「あの頃の意識の変化で彼(彼女)の人生が変わった」と言わせてほしいものです。

1月27日(日)
送別会
 学年別大会から一夜明けて再始動です。

 女子は朝から、男子は昼からミーティングでスタートです。昨日の試合で年度内の県内個人戦は終了しました。2,3月の予定、そして3か月後のインターハイ予選に向けての具体的な取り組みについて確認しました。来月と再来月は一部の者は大阪選手権、東京選手権に出場しますが、他の者は公式戦の予定はありません。今年は各地で行われるオープン戦にレベルに応じて出場しようと考えています。インターハイ予選に目標を定めて練習し、その成果をオープン戦、練習試合で確認しようと思います。もちろん、途中にある全国センバツも大きな目標のひとつです。一生懸命練習するのは当たり前のことです。2,3月は「その練習が本当に試合で使える練習なのか?」にこだわりたいと思います。

 今日の練習には市内の大木中学の男子選手8名が練習に参加してくれましたが、粗削りながら将来性豊かな選手が多くいました。今後の取り組み方次第では県のトップを目指せると思います。顧問の先生を始め、外部コーチの方、保護者の方などバックアップ体制も充実しているようです。この冬にしっかりと力を付けて春からの新シーズンに備えてもらいたいと思います。

 そして今日は一足早く、保護者の方が主催して三年生の送別会が行われました。選手たち全員に加えてほぼ全員の保護者の方も顔を揃え、三年間頑張った三年生たちを盛大に送り出しました。途中で三年間を振り返るスライドショーや選手たちの写真を撮り続けていただいた岡田天志、理志のお父さんから全員に個々の写真をパネルにしたものをプレゼントして頂いたりと賑やかに楽しくあっと言う間の三時間でした。中でもやはり三年生本人たちからの挨拶は、個性あふれるコメントで笑いと涙の感動的なものとなりました。

 本人もそして保護者の方も大変な三年間だったと思いますが、笑顔に溢れる三年生の顔を見たら、こちらもホッとした気持ちになりました。卒業式まではまだ1か月ありますが、最後まで、そして卒業後も白子高校卓球部の誇りを持って頑張ってもらいたいと思います。

1月26日(土)
学年別大会
 鈴鹿おろしが吹く、極寒の一日でした。

 今日は伊勢の県営競技場体育館にて「平成24年度三重県高等学校新人卓球大会個人の部(学年別大会)」が開催されました。

 この大会は11月に行われた新人戦県大会の”個人戦の部”です。県によっては秋に団体戦と同時開催するところもあるようですが、三重県の場合は少しずれたこの時期に学年別のシングルスという形で行われます。

 2年生女子は昨年に引き続き上位を独占しました。優勝は9月の全日本ジュニア予選、先日の三重県選手権に続いて吉田礼楽。落ち着いたプレーで同士討ちを含め完勝でした。持ち前の両ハンドドライブを生かすには冷静な試合運びが課題ですが、今日は危なげなく勝ち進みました。技術は練習で身につきますが、試合運びや気持ちのコントロールは実戦経験が何よりも大切です。高校三年間の集大成は間近です。準優勝は常深亜美。夏までは快調に飛ばしましたが、秋口に入ってから故障が続き負のスパイラルに落ち込んでいました。地道なリハビリで調子は上向きです。まだ本来の凡ミスの少ない堅実なプレーには届いていませんが回復傾向にあるのは確かです。三位には佐藤綾香。8決定で苦しみましたが、準々決勝で松本ゆきみとの同士討ちの接戦を制してインターハイ予選以来の表彰台です。常深との準決勝も大接戦でした。紙一重の勝負の分かれ目はやはり気持ちのコントロールか。

 2年生男子は土性祐成が昨年同様準優勝でした。初戦から苦戦続きでしたが徐々に調子を上げて決勝に進出しました。勢いのみだった昨年に比べると技の引き出しが多くなりました。ただ、現状ではインターハイシングルスの4つのイスにはボーダーライン上です。この冬が勝負なのは言うまでもありません。

 1年生女子は厳しい結果に。大西真由が三位に入ったのが最高でした。第二シードから勝ち上がった大西ですが弱気なプレーが目立ち準々決勝で大苦戦。準決勝ではいいところなく敗れました。厳しいボールも思い切って叩いていく正統派速攻プレーを目指すのか、オールラウンドな死角のない安定したプレーを目指すのか。岐路に立っています。

 1年生男子は古市真暉の独断場でした。危なげなく勝ち進みましたが敵は自身のモチベーションでした。8月の高校選手権、9月の全日本ジュニア予選、先日の三重県選手権に続いて県内4連覇です。彼に求められるのは県を代表して県外で勝ち上がる結果です。まだ課題は山積しているだけにこの冬が勝負です。三位には楠井瑠偉が入りました。部内のゲーム練習でも上位陣に迫る内容を見せていただけに”順当”と言える結果です。中学時代はほとんど実績はありませんが、最近メキメキと力を付けてきました。心技体ともにまだまだこれからですが、それが「伸びしろ」とも言えます。

 その他で目立ったのが2年生女子の北川育美です。北川はベスト16に入りました。ほぼ初心者で入学してきましたが、中学時代ははるかに上だったの選手に勝っての実質初のポイントゲットです。

 前年度に引き続き四種目中二種目で優勝を果たしましたが、ここに書かれていない選手たちは今ひとつの内容・結果でした。次の県内個人戦は5月のゴールデンウィークにあるインターハイシングルス予選です。ここからは三か月あるので、これくらいの実力差は簡単にひっくり返ります。寒い冬の頑張りがどうであったかは、5月の結果に全て現れます。卓球の神様に微笑んでもらうにはまだまだやり残していることが多過ぎます。

1月25日(金)
明日学年別
 恐ろしく寒い日でした。今年から学校に空調が完備されたので教室は問題ないのですが、学校体育館が寒い。今日も南極越冬隊のごとく着込んで行ったのですが、夜6時を過ぎると底冷えする寒さに。

 明日の伊勢で行われる学年別大会は暖房が効いているので安心です。数年前まではこの時期の大会は寒さとの戦いでもありました。今の選手は恵まれています。

 選手たちの今ひとつ上がらないテンションが気がかりです。昨日も書いた、「上へはつながらない大会」というのがあるのかも知れません。

 ただ、この学年別が終わると次の県内シングルスの試合は5月のゴールデンウィークにあるインターハイシングルス予選です。ここからの三か月を「よし!行ける!」という手応えを感じながら過ごすのか、不安と焦りを抱えながら過ごすのか。

 昨年は2年生男子の部で二連覇の岡田理志、1年生女子の部で吉田礼楽が優勝しました。4つあるカップをいくつ持って帰ってこれるのでしょうか?

1月24日(木)
アピールポイント
 暖かい一日でしたが、明日からまた冷え込むらしいです。

 本校の総合学習(総学)の時間は”進路”のことについて勉強しています。卓球部の顧問をしてくれている山本先生はその担当責任者です。

 昨日の二年生の総学は「面接」についてでしたが、最初のレクチャーなので二年生三百数十人を集めて、「面接の良い例、悪い例」を、男女卓球部員を使って演劇風にやったそうです。それが大いにウケたらしく、「いやぁ、あの子たちの、人前でも変に緊張せずに堂々と演技する姿にビックリしました」と感心しきりでした。

 写真も撮っていたようですので後日、ここでも紹介したいと思います。

 さて、学年別大会が明後日に迫ってきましたが、選手たちは概ね好調に見えます。この学年別大会は県外大会の予選を兼ねていないいわゆる”上へはつながらない大会”なので上位陣はそれほどプレッシャーを感じずプレーできます。もちろん、負けてもいい大会などは存在しないのですが、「○○予選」に比べると肩の力は抜けているように思います。一方で全国センバツの選手登録を間近に控えている選手たちにとっては、最後のアピールポイントになります。プレッシャーのかかる場面でこそ、その選手の本当の実力が出ます。選手たちは大変だと思いますが、逆にそこが”見せ所”です。

 学校での練習を終えた後も、卓球場に移動して競って自主練習をしているようです。

 明後日が楽しみです。

1月23日(水)
挑戦が基本
 寒い日が続きます。インフルエンザや胃腸風邪が流行する季節です。

 水曜日は学校体育館が使えない日です。西飯先生も風邪を引いたらしく辛そうでした。選手たちも交代ごうたいで風邪やらインフルエンザやらで休んでいます。

 一方で今週土曜日に迫った今年度最後の県内個人戦である学年別大会を控えて、それに賭ける選手たちはヒートアップしています。厳しい組み合わせとなり落ち込んでいた選手も開き直ったのか意欲的に練習に取り組んでいました。

 勝負をする前から、「勝てそうもない」とか「負けそうもない」と考えている時点でロクな事にはなりません。常にチャレンジする気持ちで臨むのが勝負事の基本です。

 夜間の規定練習のない水曜日は、私にとって貴重な日です。今日は遅い時間に無理を言って卒業生の内田芽人さんのお父さんが経営する理容店、「そらまめ」に行ってきました。

 学校にいる時はもちろんですが、部活動の練習時も一人でいることが多い私にとって、卓球のことを話ができる時間は貴重です。芽人のこと、今の卓球部のこと。色々と話せて楽しい時間でした。

 そう言えば夕方の練習時にミズノの営業の日比さんと全国センバツで揃えるユニフォームの打ち合わせをしました。インターハイとセンバツに出場する時には、ご褒美の意味も込めてユニフォーム等をチームで揃えます。選手たちに決めさせた時もありましたが、トンデモナイものになったことがあったので、以来、私が考案して決めています。今回も自信作です。お楽しみに!

1月22日(火)
組み合わせの良し悪し
 夕べから降り続いた雨が上がったのは昼前でした。

 今日は午後から、今週土曜日に行われる学年別大会の組み合わせ会議がありました。

 シード選手の組み合わせはサクサクと進んだのですが、その後のパソコンによる組み合わせに時間がかかりました。三重県の高体連では数年前から専門委員長の天白先生が開発したソフトで組み合わせを作っていますが、組み合わせの条件が多くなるとどうしてもスムーズに動きません。改良を重ねて随分良くなってきたと思うのですが…。

 選手たちにとってトーナメント戦の組み合わせは重要な問題です。最も平等で分かりやすいのは参加者全員による総当たりリーグ戦ですが、十数人を超えると非現実的です。選手たちはトーナメントの組み合わせを見て一喜一憂します。「勝てそうだ」と思う選手と対戦するのが良い組み合わせで、「負けそうだ」と思う選手と対戦するのが悪い組み合わせと考えるのでしょうが、その「悪い組み合わせ」で”番狂わせ”を演じることが勝負の醍醐味です。むしろ「良い組み合わせ」の方がプレッシャーを感じてやりにくいはずなのですが。

 選手たちには、「自分の努力でどうにもならない組み合わせに思い悩むヒマがあったら、今自分が出来ることに力を注ごう」と話をしました。

 口で言うのは簡単ですが、実際はそう簡単に割り切れるものではないのは承知の上です。選手たちの葛藤は続きます。

1月21日(月)
久し振りの
 一週間ぶりの学校でした。久し振りに行くと浦島太郎状態です。現状に追いつくのに一日かかります。

 一年でいちばん寒い時期に差し掛かっています。

 寒いとコンディション維持も大変です。インフルエンザ、風邪、ケガなど、寒さが原因と思われる体調不良が目につきます。暖かい時期ならそれほど気を遣わなくても大丈夫な病気やケガですが、この時期はちょっとした油断で大変なことになってしまいます。

 さて、全日本選手権も終わり、今年度の県内の個人戦は今週末土曜日の学年別大会を残すのみとなりました。大阪選手権、東京選手権、全国センバツといった全国大会は続きますが、春から始まるインターハイ予選に向けて計画的に準備をしなければなりません。

 実戦でなくては身につかないモノもあります。

 各地で行われるオープン戦、練習会、練習試合等々。しっかり考えて計画を立てたいと思います。

1月20日(日)
全日本E
 最終日。男子シングルスのチャンピオンは高校三年生の丹羽孝希選手でした。

 一昨年の全日本の準々決勝でこの二人が対戦した時は、高校一年生で売出し中の丹羽選手が水谷選手にどこまで食い下がるか注目されました。しかし結果は4-0、スコアも2,9,2,2と完膚なきまで叩きのめされました。「世界の水谷」と「天才高校生」との差がここまであることに驚きましたが、たった二年で立場が逆転するとは思いませんでした。

 丹羽選手の躍進は日本の男子にとって明るい話題ですが、水谷選手はラバーの補助剤問題で物議を醸して以来、そのモチベーションが心配されます。

 将来が嘱望される若手がどんどん育っている日本ですが、やはり水谷選手の才能は抜きんでていると思います。”天才”と呼ばれる選手は数多くても彼は別格です。

 天才にありがちな気まぐれで、まさか「もうや〜めた」ってならないか心配です。

 凡才から見ると天才的な選手はうらやましい限りですが、天才には天才の悩みがあるのでしょうか。

 ロンドンオリンピックで女子の銀メダルばかり注目されていますが、男子の若手を見ていると夢や希望が湧いてきます。

 我々底辺で卓球を愛する者を勇気づける活躍を期待します。

1月19日(土)
全日本D
 結局、天気が悪かったのは初日の大雪の日のみでした。

 女子シングルスは石川佳純選手を福原愛選手が破って堂々の二連覇です。

 福原選手がマスコミに取り上げられるようになってから、全日本選手権の注目度も一気に上がりました。

 大会は当然、タイムテーブルに沿って行なわれますが、ところどころ不自然なコート割になっている部分があります。マスコミの取材が殺到する注目選手、福原選手や石川選手、最年長50歳の斉藤清選手、そして女子小学生コンビの平野美宇選手や伊藤美誠選手、今回は一発負けでしたが四元奈生美選手などの試合はカメラマンが撮影しやすいカドのコートに割り振られています。

 卓球という競技を広く知らしめて普及させるのも協会の役目なのでやむを得ない部分もあります。これらの選手はマスコミ慣れしているのでカメラマンが殺到しても平然と試合をしていますが、その対戦相手は大変だと思います。

 明日はいよいよ最終日。昨年チャンピオンの吉村真晴選手は敗れましたが、水谷隼選手、丹羽孝希選手、松平兄弟等々。激戦の男子シングルス決勝は15時からです。

1月18日(金)
全日本C
 すっかり雪も溶けてきましたが、三重では雪が積もったそうです。

 福原愛選手が小学生の頃に大人の選手をバッタバッタと破り始めた頃から、卓球界での”年齢破壊”が始まったように思います。

 中学校に入って学校の部活動で競技を始めるのが当たり前だった40年ほど前は、年齢と強さはほぼ比例していたように思います。中学生と高校生、高校生と大学生、大学生と社会人は実力に大きな開きがありました。今大会も50歳で出場しているかつての全日本8回優勝の斉藤清さんが高校卓球界無敵の高校3年生時に、一般の部でベスト16に入ったのが”快挙”と言われた頃の話です。

 昨年度、大活躍した女子小学生トリオの一人である加藤美優選手は中学生ながら一般シングルスランクインです。また、ロンドンオリンピック銀メダリストトリオの平野選手が完敗したのは正智深谷の高校生です。日本代表の森薗美咲選手も大阪の高校生に敗れました。混合ダブルスチャンピオンは希望ヶ丘高校生ペアです。

 競技を始める年齢がどんどん早くなり、「早く始めた者勝ち」的なところもあるのは事実です。中学入学後に始めた選手が半数以上である本校の選手たちはよく頑張っていると思いますが、技術は追いついても経験はなかなか追いつけないのが現状です。練習試合やオープン戦など実戦的な練習をなるべくたくさん採り入れて、突貫工事でやらなくては間に合いません。

 それにしてもガチンコのスーパープレーは見ていて飽きません。

1月17日(木)
全日本B
 今日も快晴でした。

 大会も三日目に入りジュニアの部はベスト4まで決定しました。

 男子のプレーはとにかくパワフルです。ボールの威力はもちろんのこと、コート狭しと動くフットワークなど力強いプレーが各コートで見られました。先手を取られた場面でもブロックに終始したり、自ら後ろに下がって守るなど皆無です。先手を取られても反応できればカウンタープレーを狙います。台から下げられても当てて返すことなくしっかりと回転をかけ反撃に転じます。

 女子のプレーも基本的には男子と大きく変わりません。男子よりプレー領域が前になりピッチが速くなるくらいの違いしかありません。

 こういったプレーができるようになるには当然、高い身体能力が求められます。大きく動いてフラついていては強いボールを連打できる訳がありません。そして何より、スキのない積極的な気持ちです。これは練習時も本番と同じモチベーションで臨まないと身に付きません。

 午前10時から始まった試合でしたが、最後の試合が終わったのが夜の8時半でした。その間、コーヒーを買いに10分ほど立った以外はずっと西飯先生と「あーでもない、こーどもない」と話をしながら観戦していました。さすがに疲れましたが10時間以上見ていたとは思えないほど時間が経つのが早く感じられました。

 鈴鹿に帰ってから選手たちに伝えたいことが山ほどあります。

1月16日(水)
全日本A
 道路に残っていた雪も少しずつ溶けていっています。

 昨日のジュニアシングルス1回戦を勝ち上がった三人が2回戦にチャレンジです。

 土性祐性は高知・明徳高校のエース選手と対戦。台を広く使い、ラリーになると高い打点でタイミング速く攻め込み接戦になりますが、相手が大きく出すサービスに対しレシーブミスを連発し1セット目を奪われます。2セット目になると相手のレシーブが正確になり十分な体勢で先手を取れず、持ち上げたボールを上から攻められる苦しい展開に。時折見せるカウンタープレーも正確さを欠き、ポイント的には大差にはなりませんでしたが完敗です。しかしいくつか見つかった課題を克服できれば、またこういった全国の舞台に戻ってくることは可能です。

 吉田礼楽は和歌山の中学生と対戦です。1セット目を完璧に抑えて上々の出だし。2セット目は競り合いになりますが8-8からあっさりとミスして追いつかれます。気を取り直して3セット目を返して主導権を握ります。競り合いの4セット目を奪われましたが、5セット目は出足良くリードを奪い10-6とあと一歩まで追い詰めます。しかしここで丁寧にいったつもりのボールを狙われると一気に流れは相手側に。開き直った相手の勢いは変わらず気が付けば10-10に。お互いに二度のアドバンテージを生かせず、最後はミスのなくなった相手に押し切られ14-16で無念の逆転負け。ベンチのアドバイスを受けることのできるセット間とタイムアウト時以外の場面は、自分の判断で試合を進めなくてはなりません。試合では技術的な部分より、試合の流れを読んで的確な判断をすることが最も難しく最も大切です。残された高校での全国大会での結果はその”判断”にかかっています。

 松本ゆきみは大阪・ミキハウスの中学生と対戦。得意のバックハンドを丁寧に攻められ1セットを先取されますが、粘り強く戦った2セット目は接戦になります。何度か奪うチャンスはありましたが、ことごとくレシーブミスで追いつかれ14-16で失います。結局このセットが勝負の分かれ目でした。大きく出される相手のサービスに苦しめられたのは事実ですが、同じように自分のサービスも効果的でした。しかし対応する技術の幅が狭いため、どうしても同じパターンで失点を繰り返す場面が目に付きました。高校入学以来、急成長を遂げてここまできましたが、ここから行き詰り気味の技術に思い切った改革を施すのか、現状の技術の伸長を図るのか。

 出場した選手たちはいずれも技術の進歩を見せてくれました。日ごろの練習の頑張りが分かるプレーだったと思います。しかし大切な場面での状況判断が甘く、また冷静なプレーができなかったのが共通した敗因だったと思います。「経験」が大きな武器となる競技だけに、失敗は次への糧になるはずですが、同じ失敗を繰り返すなら根本的に取り組みを見直す必要があります。これは選手のみならず指導者にとっても突きつけられている課題だと思います。

1月15日(火)
全日本@
 全日本選手権開幕です。

 昨日の大雪から一夜明け、快晴の一日でしたが、早朝の路面は凍結しており転ばないかビクビクでした。

 午前中は西川千裕さんがお世話になっている日本体育大学にお邪魔しました。本校の選手の試合は15時開始だったので余裕を持って試合会場の代々木第一体育館へ向かいました。しかし体育館内は卓球台が並んでいません。なんでも昨日茨城からトラックで搬送された卓球台とフェンスが大雪による通行止めや渋滞で到着しておらず、結局卓球台が会場に届いたのが16時。15時予定の試合が始まったのが18時でした。

 そんなドタバタの末、男女ジュニアシングルス1回戦が行われました。

 先陣を切ったのが中学1年生の宮本春樹さん。相手はエリートアカデミーの中学3年生の選手。1-1と食らいついた宮本さんでしたが、冷静に大きなラリーに持ち込む相手に押し込まれて万事休す。内容的には悪くなかったと思いますが、地力をつけて高いレベルでのチャレンジに期待です。

 土性祐成は中学時代にカデットダブルスでの出場はありますが、シングルスは全国大会初出場です。相手は兵庫・育英高校のカットマンです。予想通り緊張から1セット目を失いますが、慌てずじっくりとカットを攻め1-1に。接戦の3セット目を奪い、俄然有利になり4セット目も快調にリードを奪います。しかしここから勝ちを意識して追いつかれ逆転されますが、粘ってジュースで追いつくと三度奪われたアドバンテージを耐えて1回戦突破です。

 吉田礼楽は昨年に続いての出場。相手は東京・武蔵野高校の選手です。速攻系の相手に対して試合前半はまともに勝負に行き苦戦しますが、徐々に相手のプレーが見えてくると得意の大きなラリーに持ち込み圧倒します。結局、安定したラリー戦とボールの威力で突き放し、3-1で順当に1回戦を突破しました。

 古市真暉は福岡・希望が丘高校の選手と対戦。全日本初出場で緊張して何もできなかった昨年と比べ、落ち着いた出足。空回りする相手に対し、的確な攻撃であっさり1セット目を奪うと2セット目もリードをキープしたまま後半へ。10-8としますがネットインで10-9に迫られた場面で痛恨のミス。1-1に追いつかれると一転して相手のペースに。3セット目を奪われ4セット目もリードを許しますが、ここから相手が乱れ勝負はセットオールに。大切な出足で力んでミスを連発して0-4となり、その後も差は縮まらず無念の敗退。この一年で随分地力をつけましたが、大切な一本の取り方に改善の余地があります。次のチャンスに期待です。

 最後を締めくくったのが松本ゆきみでした。エリートアカデミーの選手と対戦した松本でしたが、得意のバックハンドで相手のミスを誘い、難なく2セットを奪います。しかしここから松本のプレーに慣れてきた相手に対し安全策に徹したことが裏目に出てジュースで奪い返されます。一進一退となった勝負の4セット目ですが、苦しい場面も逃げずにプレーしたおかげでく下がる相手を振り切りジュースで締めくくりました。

 明日はジュニア2〜3回戦です。ハードルは上がりますがチャレンジします!

1月14日(月)
大雪の東京へ
 三重県選手権の熱戦から一夜明け、冷たい雨の降る朝でした。

 午前中の練習を終え、全日本選手権に出場する土性祐成、古市真暉、吉田礼楽、松本ゆきみの四人は東京へ向けて出発しました。東京が近づくにつれて雨はいつしか雪になり、東京は20cmほど降り積もっていました。みぞれ混じりだったので道路はぐしゃぐしゃです。駅からホテルまでの道で疲れ果ててしまいました。

 明日は昼過ぎの開会式の後、ジュニアシングルスの1回戦のみが行われます。1回戦といっても全国から厳しい予選を勝ち抜いた選手が集まるだけに突破するのは容易ではありません。

 必死の思いで通過した予選です。晴れの舞台で張り切って戦ってもらいたいと思います。

1月13日(日)
県選手権A
 二日目の今日は一般シングルスとダブルスが行われました。

 女子は例のごとく実業団のエクセディが立ちはだかりました。4人出場していたエクセディの選手たちでしたが、東京選手権出場枠のシングルスは1〜4位、ダブルスも1,2位を独占されました。全国のトップクラスの大学で主力だった選手で構成されるエクセディに対抗するのは並大抵ではありません。しかしやるからには諦めることなくチャレンジし続けたいと思います。

 男子は女子に比べると広く浅い出場枠をたくさんゲットできました。ダブルスは土性祐成・古市真暉組が優勝。全国センバツ東海ブロック予選で掴みかけたコツを自分たちのものにしつつあります。たくさんの試合をこなし、たくさんの成功や失敗を積み重ねて強くなっていくのが分かる一日でした。まだ、やってはいけないミスが目立ちますが、そこは伸びしろと判断します。岡田泰典は卒業生の堀木賢一さんと組んだダブルスで3位入賞。堀木さんの丁寧なプレーで泰典の思い切ったプレーが生かされました。シングルスでも古市は健闘してベスト8。力強さを見せてくれました。三年生の3人も存在感をアピールしました。岡田天志は3位入賞。鍛え抜かれたフィジカルから放たれる両ハンドドライブとフットワークで快進撃。準決勝をセットオールで敗れた試合は大学進学後の課題です。岡田泰典も頑張って3位入賞。持ち前のフットワークとフォアハンドに加えて最近はバックハンドも進境著しいものがあります。最後にして最初の全国大会個人戦初出場です。岡田理志はベスト8でしたが、その後の順位決定戦では弾けるようなスーパーショットを連発して5位に。中後陣の粘りに時折見せる速攻を織り交ぜてのプレーは圧巻でした。3人の三年生の活躍は夏を過ぎても衰えない卓球に対する気力の証明です。この大会が高校最後の公式戦かも知れないと思っていましたが、卒業式後の東京選手権に揃って出場です。

 朝からダブルス、シングルスと、多い選手で10試合を超える激戦でしたが、最後まで頑張れたのは観客席からのアツい声援の後押しがあったからこそでした。本当にありがとうございました!

 全日本選手権ジュニアの部に出場する、女子の吉田礼楽と松本ゆきみ、男子の土性祐成と古市真暉は休む間もなく明日の午後、東京に向けて出発です。昨日、今日の勢いを生かして頑張ってくれると思います。


1月12日(土)
県選手権@
 毎年、新春の連休にあるこの大会。伊勢神宮の初詣と重なり大渋滞となるのですが、今年は例年になく参拝客が少ないらしく帰りもスムーズに車列は進みました。これも不況の影響なのでしょうか。

 「三重県選手権」ですが、「東京選手権予選」の側面が強いこの大会は、9月以来の県内高校生以下の大会です。ジュニアの部の今日は東京選手権ジュニアの部代表のたった二つのイスを巡って激しい争いになりました。

 女子は全日本ジュニア予選も制した吉田礼楽が優勝。決勝は常深亜美との同士討ちでした。準決勝の室井まどかとも接戦になりましたが、持ち前の威力のある両ハンドドライブに安定感も増してきました。入学当時から数々の県外大会に出場してきた彼女の高校生の大会も残すところあと一年足らずとなりました。来週から始まる全日本選手権、大阪選手権、東京選手権、全国センバツ、そして来年度のインターハイと続く全国大会に向けてラストファイトのスタートです。準優勝は常深亜美。今年度に入ってからはインターハイシングルス予選、国体予選、高校選手権と負けなしでしたが、全日本予選で大きく躓きました。そこから続いた不調を今大会で取り返しました。接戦続きでしたが持ち前の勝負強さは健在です。ラストスパートに期待です。三位には室井まどか。準々決勝でライバル選手を一蹴したプレーは地力をつけたことの証明です。吉田との同士討ちもあと一歩と迫りましたが、東京選手権には一歩及びませんでした。主力選手である二年生だけでなく、一年生や中学生の活躍も目立ちました。最上級生が引っ張り、下級生がそれに続く。理想的な展開です。

 男子は古市真暉が高校選手権、全日本ジュニア予選に続き県内三連覇。今回は技術的な部分よりもタフになったメンタル面が目立ちました。高校入学以来取り組んできたフットワークを使ったフォアハンドと、持ち前のバックハンドとのバランスが取れてきました。全日本ジュニアに向けて弾みがつきました。準優勝は中学1年の宮本春樹さん。11月の全日本カデットで三位入賞した地力は本物です。今日もセンスあふれるプレーで会場を沸かしましたが、古市の気迫に一歩及ばず。三位には全日本ジュニアに続いて土性祐成。準々決勝でセットオールの激戦を制して東京選手権に肉薄しましたが、三位決定戦での試合で力尽きました。ハイリスクハイリターンの両ハンドドライブは諸刃の剣です。ハイリスクにならない正確さが望まれます。権蛇佑輔が宮本さんにセットオール9-5までリードしますが無念の逆転負けでベスト8。しかしセンバツ東海予選での活躍がフロックでなかったことを証明するプレーを見せてくれました。同じくベスト8の中学3年の辻智貴さんは新境地を見出しつつあります。伸び盛りの選手だけに高校入学後の活躍が期待されます。他にも里見一真は安定したプレーで存在をアピール。また、一年生の村上稜二はシード選手を破り、楠井瑠偉は辻さんに肉薄するなど力を付けたところをを見せました。

 明日は一般の部の予選です。三年生はもちろんですが、二年生以下も何人かが今日に続いてエントリーしていますが、特に今日、東京選手権には届かなかった選手はジュニアの部より多い一般の部通過枠を突破できるようファイトします。

1月11日(金)
県選手権前日
 昨日よりは多少暖かかった、というより寒くなかった一日でした。

 いよいよ三重県選手権前日です。

 明日はジュニアの部ですが、明後日の一般の部に出場する卒業生の三重大・堀木さん、名商大・山本さんが練習に来てくれました。

 高校生たちは練習の前半こそ本番直前のナーバスな雰囲気で集中力を欠いた選手がいたものの後半は立て直し、緊張感のある練習ができました。

 全日本選手権に出場する男子の土性祐成、古市真暉、女子の吉田礼楽、松本ゆきみは明日、明後日の三重県選手権が終わると、翌日の月曜日には東京へと出発し、火曜日にはジュニアシングルス1回戦に臨みます。三重県選手権を足掛かりに、全日本へと良い形でつなげてもらいたいと思います。

 またその他の選手は久し振りの県大会です。以前よりワンランクアップしたプレーを見せてもらいたいと思います。

 初詣、成人式で大混雑が予想される伊勢での熱戦が始まります。

1月10日(木)
体罰
 久し振りの夜間練習ということもありましたが、寒い。ものすごく寒かったです。

 大阪の高校で部活動の顧問が体罰を加えていた生徒が自殺したニュースが連日流れています。

 私が高校生の頃は体罰が特に珍しいわけではなく、部活が強い弱いにかかわらず日常的に体罰は行われていました。東海総体のあちこちのベンチで試合中ビンタが飛び交い、負けたチームは雨の中コンクリートの上で正座させられていました。

 大阪の事件の顧問に指導を受けていた卒業生の中には、「先生は悪くない」とコメントしている人もいるようです。体罰も辞さない指導により目が覚め、生まれ変わった人もいるかもしれません。

 しかしその指導が受け入れられずに命を絶った人がいる以上は、体罰を”是”とするわけにはいきません。

 体罰により100人を成長させても1人を殺してしまえば、その指導は間違った指導です。

 だからと言って、体罰をしなければ素晴らしい指導と言う訳ではありません。

 人が人を教えることの難しさは、経験した人でなければ分かりません。

 でも私はこれからも、体罰などしなくても立派に成長させる指導者を目指したいと思います。

1月9日(水)
ワクワクドキドキ
 暖かい一日だったように思います。今日から平常授業開始です。

 通常は学校体育館が使えない水曜日でしたが、他クラブの関係で男子は学校体育館での練習でした。

 三重県選手権の組み合わせが発表され、選手たちの緊張感もアップします。考えてみれば県内ジュニアクラスの個人戦は9月中旬の全日本ジュニア予選以来4か月ぶりです。

 三重県選手権は東京選手権の予選も兼ねていますが、ジュニアの部の予選通過枠はわずか「2つ」です。しかも小中学生も入るので、高校生のみ「4つ」のインターハイ、「3つ」の全日本ジュニアよりも狭き門となります。

 組み合わせを見ると多くの選手に”因縁の対決”めいたものがあります。この秋冬に練習してきた成果を発揮する絶好の「チャンス」です。

 ワクワクドキドキです。

1月8日(火)
欠かせない戦力
 今日は週末に行われる三重県選手権の組み合わせ会議がありました。一般男女シングルス、男女ダブルス、ジュニア男女シングルス、そして年代別の試合もあるので、14時から始まったにもかかわらず練習時間には間に合いませんでした。

 以前はこういった日は、選手たちが誰も指導者がいない状況で練習が成立しているかどうか心配でなりませんでした。しかし夕方、副顧問の山本先生から電話があり安心しました。

 山本智紀先生は昨年度から卓球部の副顧問をお願いしています。大学院を出て新卒で採用されて三年目の先生ですが、選手たちから絶大な信頼を得ています。誠実で子どもたちを愛するな性格は敏感な子どもたちにすぐに伝わります。体育館に山本先生がやってくると子どもたちの表情も緩みます。年齢的に近いということもあり、選手たちにとっては正に”兄貴分”です。

 私には話せないようなことも山本先生になら相談しているようです。私はどうしても主力選手たちと接する機会が多くなってしまうのですが、山本先生はその状況もよく理解してくれて、脇役となり日のあたる機会の少ない選手たちにも気配りをしてくれます。先日の全国センバツ東海予選でベンチが一体となれたのも山本先生の陰の力が大きかったと思います。

 部活動の副顧問の立場は難しいものがあります。何かと損な役回りが多く、充実感が得られない場合が多いのですが、今の本校の卓球部に山本先生は欠かせない戦力となっています。

1月7日(月)
始業式
 三学期が始まりました。久し振りの早起きで眠たかったのは私だけでなく選手たちも同じだったと思います。

 さて、この冬休み中はたくさんの卒業生や保護者の方たちとお話しする機会があったことは昨日もお伝えしましたが、時候の挨拶のように出てくるのが”景気が悪い”という話です。

 親の保護のもと、ぬくぬくと生活している高校生たちにはピンとこないと思いますが、社会に出た卒業生の方たちや社会の厳しい荒波にさらされている保護者の方たちには切実な話です。昨日の田中優伍さんなどのように、理想的な就職ができる人はまれです。一生懸命誠実に働いても生きていくのにやっとの賃金で、来年にはどうなっているのか身分の保証もありません。お隣の亀山市にシャープの工場がありますが、2002年に誘致されてきた時は液晶テレビが絶好調で、飛ぶ鳥を落とす勢いでした。大量の求人もあり、シャープに就職できた者は皆にうらやましがられました。それがたったの10年でこんなことになるとは、当時は誰も予想できませんでした。

 今の若い人たちには何の責任もないのに、未来に明るい展望や夢がないのは運が悪いとしか言いようがありません。

 しかし本校に求人に来てくれる企業の人事担当の方たちが口をそろえて言われるのが、「厳しい部活動をやっている明るく元気のある生徒さんを送って下さい」という言葉です。「挨拶、返事がキチンとできて、他人とコミュニケーションが取れる」こともよく言われます。

 部活動で培われた人間性はこうやって社会に出た時に生きてきます。苦しい時も我慢して、諦めずに努力できて、明るく元気な声で他人とコミュニケーションが取れる人間が部活動でも成功し、社会に出ても成功します。

 厳しく冷たい風の吹く現在の日本の社会ですが、そこでもたくましく生きていくことのできる人間を育てるのが私たちの使命です。

1月6日(日)
冬休み終了
 県内の大多数の学校は8日に始業式だと思いますが、本校は一足早く明日、始業式です。部員の中には始業式は明後日だと勘違いして制服をクリーニングに出してしまい、寒空の中ポロシャツ一枚で始業式を迎える者もいるようです。

 全国センバツ東海ブロック予選を目標通り突破して幸先よくスタートした今年の冬休みでした。目標を達成した安堵感からか、少し浮ついた雰囲気がありましたが、年末年始の自主練習明けからは目前に迫る三重県選手権を意識して、活気のある練習ができたと思います。年末年始は各企業や学校が休みになるので、たくさんの卒業生の皆さんが練習に来てくれました。現役の高校生たちにとっては、自分たちと重なっている先輩から初めて接する先輩たちまで、短いながらも本校卓球部の伝統を感じたことと思います。

 また、私宛に届いた卒業生の皆さんから届いた年賀状でも、近況を知ることができました。結婚をされた方、赤ちゃんに恵まれた方、仕事を頑張っている方、勉強を頑張っている方等々。たった一枚のハガキですが、心が温かくなるメッセージに幸せを感じさせてもらいました。

 今日も三年前に卒業された田中優伍さんがひょっこり顔を出してくれました。彼は高校卒業時の進路選択を迷いに迷いました。ギリギリまで就職を希望していた彼ですが、小さい子どもが大好きで、卓球場に通う小学生以下の子どもたちに接する様子を見ていると心の底から子どもが大好きなことが伝わってきました。私は彼に、「そこまで小さい子どもが好きならば保育士を目指したらどうか」と話をしたところ、迷いながらもその道を選択し保育士と幼稚園教諭の免許を取得できる専門学校に進学しました。この三月に卒業しますが、希望通り津田学園系列の幼稚園か保育所に正式採用された報告をしに来てくれました。男性保育士はまだまだごく少数で狭き門です。彼も最初は学園から「男性は採用予定なし」と言われたそうですが、保育実習で現場の園から認められ正式採用となったそうです。

 この不況下、正社員として就職することだけでも大変ですが、自分のやりたいと思っている仕事に就けるのは夢のような話です。私も彼にとって保育士は天職だと思って勧めましたが、結果的に大願成就したのは彼の努力の賜物です。

 高校教員である私の仕事の醍醐味は、現役の高校生たちの成長もありますが、卒業後にそれぞれのステージで頑張っている卒業生の皆さんの成長を見ることもあります。この冬休みはたくさんの卒業生の皆さんの活躍や頑張り、そして幸せな生活を見ることができました。「白子高校卓球部で頑張ったから今の自分がある」と言ってもらえる卒業生を、一人でも多く輩出するのが務めだと再確認させてくれた冬休みでした。

1月5日(土)
忙しい一日
 今日の午前中は男女とも卓球場での練習でした。

 男子は9時スタートでしたが寒い!それでも卒業生の山本雄飛さんも参加してくれた練習は雰囲気よくできました。11時からは女子の練習でしたが、久し振りに見た選手たちは以前より力強くなったように思いました。特に一年生たちがミスも少なくなり、見違えるようになっていたのには驚きました。男子は午後から学校体育館へ移動。卒業生の南翔太郎さんと、NTNの同僚である犬飼さんも加わりガッツリとやっていただきました。

 また、今日から全国合宿に参加している吉田礼楽は初日を1勝5敗と厳しいスタートに。しかし名前を聞くといずれも有名選手ばかりです。もちろん有名選手だから負けても仕方ないとは言いませんが、そういった選手たちとたくさん試合ができる絶好の機会なのだから、最後まで必死で取り組んでもらいたいと思います。

 そして今日の夜には、私が二年前に担任していたクラスの同窓会がありました。卓球部員の西川千裕さん、谷口桃世さん、松井和歌子さん、浅原沙月さんもいた生活創造科の女子クラスですが、個性あふれるメンバーの揃ったクラスでしたが、まとまりのある明るく元気なくらすでした。久し振りに顔を合わせたメンバーでしたが、二年前と変わらず楽しい時間を過ごせました。学校に通う者、仕事を頑張る者など進む道は様々ですが、皆前向きにたくましく生きている様子を見て嬉しかったです。

 冬休みも残すところあと一日です。

1月4日(金)
復旧!
 昨日の惨劇からほどなくして卒業生の小川翔さんのお母さんから「12月分のデータが残っています」と神の声を頂きました。お陰様で復旧することができました。本当にありがとうございました。

 さて、今日から女子の吉田礼楽が全国高体連主催の強化合宿に参加するため大阪へと出発しました。この合宿は高校1,2年生対象で、今年度のインターハイシングルスベスト32以上に入った選手、各ブロックから3名ずつ推薦された選手等、50余名が参加できます。吉田は昨年も東海ブロック推薦で参加しており、今年が二回目の参加となります。合宿と言っても三日間で予選リーグ、順位リーグと試合が中心となります。ちなみに昨年の吉田は通算5勝に終わりましたが、今回はそれを大きく上回る結果が期待されます。

 男子は今日から規定練習再開です。自主練習期間中の様子は分かりませんが全体的に動きは良く安心しました。

 一週間後には三重県選手権が控えています。東京選手権の予選という意味だけではなく、9月の全日本予選以来の県大会個人戦です。年末の全国センバツ予選の勢いに乗って、各選手自己ベストの更新が期待されます。

1月3日(木)
またもや…
 昨年の2月に、誤ってひと月分の白卓日記を別のファイルに上書き保存してしまってから約一年。またやってしまいました。

 新年になり1月1日の日記を作成している時に、誤って12月分のファイルに上書きしてしまいました。前回も同じ失敗をした後に、あれやこれやと復旧を試みましたがダメでした。結局、携帯でネットができない部員の一人が、親から毎日コピーした白卓日記をメールで送ってもらっている者がおり、その履歴で事なきを得ましたが…。

 元旦のバタバタしている時に無意識のうちに上書きしてしまったのだと思います。

 この日記をご覧になっている方で、先月の1日から29日までの日記を保存等がしてある方が見えたらご一報ください。(泣)

1月2日(水)
全日本前
 自主練習になって女子は4日目、男子は3日目になります。

 全日本選手権が12月から1月へと変わって何年になるでしょうか。以前は全日本が終わってからお正月、といったイメージでしたが、正月が明けてすぐに全日本が開催されるようになってからは、年末年始をゆっくり過ごすことができなくなりました。出場する選手は大変だと思います。

 本校は年末年始を自主練習にしますが、強豪チームの多くは関係なく練習を行なっているところもあると思います。本校の場合は年末年始も練習できる環境があることに甘えてしまっているのが現状です。

 女子は明日から規定練習開始です。男子はもう一日後になるので、私は心身を鍛える修行に出ています。

1月1日(火)
あけましておめでとうございます
 平成25年(2013年)のスタートです。

 年末年始はテレビ、新聞等のマスコミにスポーツ選手は引っ張りだこです。ロンドンオリンピックで卓球女子が銀メダルを獲得したので石川佳純選手や福原愛選手を見ない日はありません。紅白歌合戦の審査員に石川佳純選手が出ていましたが、再来週から始まる全日本選手権は大丈夫かと心配になりました。

 お正月なので卓球のことは頭から離れるかと思えばそうでもありません。

 今朝の朝日新聞の記事で、シンクロナイズドスイミング中国代表チームの井村監督と、ソフトボール日本代表のの宇津木監督の対談が載っていました。日本女子ソフトボール代表が昨年の世界選手権で金メダルを獲得しましたが、宇津木監督は、「優勝しても喜びは7秒までで、その後は「次はどうしよう」と考えた」とありました。

 私も半年ぶりの休みですが頭をよぎるのは、「次はどうしよう」です。それぞれの試合が本当の最後の試合ならともかく、その後には次の試合が控えています。

 ”完全燃焼”できるのはまだまだ先のようです。

 今年も頑張ります。ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いします。