令和2年8月8日と9日に新装された四日市総合体育館にて「令和2年度三重県高等学校卓球選手権大会兼三重県高等学校体育大会卓球競技」が開催されました。

 中止となったインターハイ予選の代替大会でもある今シーズン開幕戦は、新型コロナウイルス感染拡大を防止するため少人数での開催が求められ、種目はシングルスのみ、男女別日程で開催されました。

 8日は男子シングルス。

  
 本校からは3年生3名を含む9名がエントリーしました。

 
 決勝に進出したのは久保田大輝B。途中、冷や汗ものの試合もありましたが、経験で乗り切って勝ち上がりました。入学直後の初戦であるインターハイシングルス予選では16止まりでしたが、それ以後の試合は全てベスト8以上の戦績を残しました。決勝ではスーパー新入生に敗れましたが、3年間チームの主力として頑張ってくれました。

 3位には阪拓海Bと伊藤実B。

 
 阪は準々決勝で同級生ライバルとの激戦を切り抜けましたが準決勝でストップ。しかし3年間、苦しい試合を何度も切り抜け抜群の勝負強さで数々の名勝負をモノにしてきました。高い集中力で臨む練習で課題を克服し、着実に力をつけてチームの窮地を何度も救ってくれた3年間でした。

 
 伊藤も準々決勝で今まで何度も煮え湯を飲まされたライバルに快勝。課題だった「勝利を目の前にした際の試合運び」の正解を出したかのような見事な試合でした。キャプテンとしてチームを牽引し、現在においても練習では率先して声を出し頑張り続ける彼の集大成と言える試合でした。

 
 ベスト8には岩戸佑樹A。勝ち上がる途中でモタつくなど次世代のエースとしては物足らない内容だったものの、最低限の結果は出しました。練習では上位進出した3年生たちと互角の勝負を演じるものの、公式戦ではなかなかその力を発揮できません。覚醒が待たれます。

 入学当初から主力としてチームを支え続けた3年生たちが、さすがの試合を見せる中、新チームのメンバーたちは物足らない結果でした。

 
 しかしその先輩たちに習い、熱心に練習に取り組む選手が多い新チームだけに今後に期待したいと思います。

 前日の男子に引き続き、9日は女子の開幕戦です。

 男子に比べると「プレー中に大きな声は出さないように」という通達を忠実に守っているせいか淡々と試合が進む印象。

  
 本校からは3年生4名を含む13名がエントリー。

 
 優勝は新入生の山脇ゆき。小柄ながら切れ味抜群の両ハンドドライブで甘い球は一発で抜き去ります。経験に基づく勝負度胸もあり危なげなく勝ち上がりました。準々決勝以降は同士討ちが続きましたが冷静なプレーが崩れることはありませんでした。

 
 準優勝は中村華子A。昨年度は全国大会個人戦の代表に一歩及ばず悔しい思いをしたと思いますが、今日はリスキーなプレーを控え安定重視でポイントを重ねました。飛躍の年にしたい勝負の2年目ですが幸先の良いスタートが切れました。

 3位には猿橋凜Bと番条梨沙A。

 
 猿橋は第2シードの日口に同士討ちで勝ってキャリアハイの記録を最後の大会で達成しました。卒業後は競技を続けませんが、コロナ休校後すぐに大会出場を決断して準備してきました。その心意気を卓球の神様は見ていてくれました。

 
 第1シードの番条は順当に準決勝まで進出しましたが、後輩の山脇に敗れました。1年生からインターハイシングルスに出場するなど新チームのエースとして活躍した昨年度でしたが、全国で勝てる選手、チームになるためにも山脇らと切磋琢磨して地力をアップさせなければなりません。

 ベスト8には日口実咲B、相坂綾乃B、新井菜央A。

 
 日口は接戦になった猿橋との同士討ちを押し切れませんでした。卒業後は大学に進学してプレーを続ける予定です。卒業した白神ひかるさんとのダブルスで全国大会入賞も経験するなど、勝負強さを活かして本校の屋台骨を支えてくれました。卒業後は更なる飛躍が期待されます。

 
 本日のMVPと言える活躍を見せたのは相坂。地道に磨き続けたカットプレーで第8シードの全中出場者を破る金星で初のベスト8を獲得。卒業後の進路のため競技を離れていましたが、出場を決断した1か月ほど前から少しずつ練習に取り組んできました。有終の美とはまさにこのこと。

 
 新井は山脇に敗れてベスト8。0‐2から1セットを奪い返すなど意地を見せましたが、厳しい攻めに押し切られました。いぶし銀の存在で勝負強さを印象付けた昨年度でしたが、激しい校内の競争に勝ち抜くために必要な武器は何なのか。次の一手が重要なポイントになります。

 ベスト8中、7名が本校選手という、相変わらず県内での地位は揺るぎそうもありません。視線を県外の選手、チームに向けられるのか、三重県チャンピオンで満足するのか。

 この選択が結果的に、県代表になれるかどうかが決まるのだと思います。

  
 今大会は無観客で行われたため保護者の皆様は観戦することができませんでした。

 次の機会でご覧いただいた際に、選手たちの成長ぶりをお見せしたいと思います。