'11 青森インターハイ

 平成23年8月9日から14日まで、新青森運動公園マエダアリーナにて「平成23年度全国高等学校総合体育大会卓球競技」が開催されました。
          
 ねぶた祭が終わった直後の青森でしたが鈴鹿と変わらない暑さでした。7日に出発し、8日に学校対抗組み合わせ抽選会、9日の開会式を経て10日から競技が始まりました。

 初日の10日は男女団体1,2回戦が行われました。
          
  男子は1回戦滋賀県代表の草津東高校です。トップは3年生の小川翔。出足は多少、固さが見られたものの途中からは調子も出てワンサイドゲームで退けました。続く山本雄飛Bは相手のクセ球に手こずり接戦になりましたが、5セット目の後半で相手の思い切りが勝り、手痛いポイントを許します。勝負どころの小川・内田芽人Bのダブルスでしたが2-1のリードを守り切れず逆転負けで、チームも追い込まれます。4番の内田と5番の岡田理志Aが同時進行。両方とも勝たないとチームの勝利はありません。内田は後半に下がった相手エースと対戦し接戦となりますが、要所をしっかりと締め3-2で勝利。ラストの岡田も守備的に来る相手に対して勇気を持って攻め続け3-1で勝ち、チームも3-2で勝利しました。 
          
 女子の1回戦は徳島の城南高校。実力のある1年生エースが中心のチームですが、トップで酒井眞菜Bが、相手の出鼻をくじきしっかりと先取点を挙げます。2番の吉田礼楽@が雰囲気に慣れないまま敗れます。酒井・長澤玲奈Bのエースダブルスも2-0リードからセットオールにされますが、5セット目の9-9からファインプレーが出て大きなポイントをゲット。すると4番の長澤は接戦をモノにしてチームも3-1と逃げ切りに成功しました。

 男子2回戦。ベスト16を賭けて宮崎商業との戦いです。トップの小川は幸先良く2-0とリードしますが、3,4セット目の接戦を落とし万事休す。しかし2番の山本は1回戦の苦杯を返上する本来のキレのよいプレーで1-1のタイに戻します。大切なダブルスでしたが、1回戦同様1セットのリードを守り切れず敗れました。4番の内田も食い下がりますが、手数で攻める内田に対し威力のあるボールで一発で仕留める相手が上回りストレートで敗れ、チームも1-3で惜敗でした。

 女子は平成9年以来のベスト16を賭けて栃木の青藍泰斗と対戦です。奇しくも平成9年にベスト16に入ったチームの原動力となった荻原(現姓神原)尚美さんは現在、栃木の文星女子を率いてこの青藍泰斗と代表を争っています。トップの好調酒井は落ち着いたプレーでストレートで降し先取点。2番の吉田は相手エースの粒高を生かしたプレーにセットオールに持ち込みますが最後までリズムが合わず惜敗。しかしここから好調の酒井・長澤のダブルス、4番の長澤と相手に付け入るスキを与えず完勝し明日のベスト8決定へと駒を進めました。

 昨日駆けつけた1年生を中心とする後輩たちや、保護者の方々の声援を受け選手たちも最高のファイトを見せてくれました。

 大会二日目の11日は、昨日の団体戦を勝ち上がった男女16チームずつが入賞(ベスト8以上)目指して熱き戦いを繰り広げました。

 本校女子は名門中の名門、大阪・四天王寺と対戦。ここまで全勝のツインエース酒井が先陣を切りますが1,3セット目のジュースを奪えずストレートで敗れました。続く2番は初起用の1年生常深亜美。敗れはしたもののいきなりの大舞台でも持ち前の度胸の良さで普段どおりのプレーを見せてくれました。好調ダブルスの酒井・長澤組もビシッと抑えられ、チームもストレートで敗れました。しかし4年連続で敗れ続けた初戦を突破し、2回戦も快勝してベスト16へ進出したのは大いに評価できると思います。

 また今日はダブルスの1〜3回戦までが行なわれました。
          
 男子ダブルスの小川翔・内田芽人組は初戦、兵庫の名門・滝川第二のエースダブルスと対戦。1,2セットをあっという間に奪われますが、3セット目から猛反撃。課題だったつなぐボールと決めるボールの判断が素晴らしく、ファインプレーも飛び出し大逆転勝ちでした。続く2回戦は北海道・尚志学園と対戦。1回戦と同じく2セットを先取され、3セット目を2-6と追い込まれますが、ここから粘りに粘り逆転で奪い返すと4セット目はシーソーゲームに。中盤のポイントを取り切れず敗れましたが、力は出し切ったと言えると思います。

 女子ダブルスの酒井・長澤組は1回戦の鳥取・倉吉北には相手を寄せ付けず完勝。続く札幌大谷戦も1セット目は奪われたものの、焦らず落ち着いてしっかり動き、しっかり攻めて3セットを連取し逆転勝ち。しかし3回戦の四天王寺戦はポイントは競るものの要所をキッチリと抑えられ万事休す。しかしながら安定した戦いぶりは朝の自主練習などで欠かさず取り組んだ練習の賜です。
          
 大会三日目の12日からはシングルスが始まりました。
          
  女子は第一シードの下に入っている近藤亜希が先陣を切りました。相手はカットマンでしたが得意のカット打ちで相手を寄せ付けませんでした。大会前は水疱瘡で1週間練習できないなど調整不足から不調でしたが、最後はキッチリと合わせてきました。努力の上に努力を重ねた三年間の集大成です。翌日の二回戦は第一シードの青森山田の選手と対戦です。
          
 三年連続の出場となる長澤玲奈は落ち着いたプレーで相手を一蹴しました。中部日本、東海と準優勝した彼女も意外なことにIHシングルスは初勝利。簡単そうで難しい初戦突破を果たし落ち着いたことと思います。持ち前のラリー戦の粘り強さで最後のインターハイを華やかに飾ってもらいたいと思います。
          
 1年生ながら出場の吉田礼楽でしたが、今回のIHは厳しい洗礼を受けました。東京・武蔵野高校の選手に対し序盤からなかなかペースを掴めません。ようやく3セット目になってリズムが合い始めましたが徐々に挽回され、最後は9-9からレシーブミス2本で万事休す。団体戦の2試合を含め全く力を発揮できずストレスの溜まった大会になりましたが、中学後半からの急成長に、まだ「心技体智」の「心」と「智」が追いついていません。逆に言うと伸びしろはまだまだ残されています。いずれにしても期待の大器です。
          
 男子は小川翔が徳島の選手と対戦。落ち着いた出足で、固くなっている相手を圧倒し2-0に。しかし徐々にペースを取り戻した相手に押し込まれる場面が増え、1セットを返され4セット目も押され気味で苦しい展開に。しかしタイムアウト後に開き直ったプレーで一気に相手を捉えて振り切りました。
          
 山本雄飛は神奈川の選手と対戦。苦手の左利きとの対戦でしたが、序盤から積極的なプレーで一気に2-0に。このまま押し切りたいところでしたが、慣れてきた相手のブロックとレシーブで大きく動かされ、無理に攻めさせられる場面が増え、無念の逆転負けでした。しかし良くも悪くも彼らしい迷いのないプレーを貫いてくれました。なんだかんだ言っても目標に向けて根気よく努力する姿勢は三年間変わることはありませんでした。奥の深い「卓球を楽しむ」という目標を三年間かけてクリアしてくれました。
          
 内田芽人は千葉県の選手と対戦。内田のバックサービスと、左利きの相手のフォアサービスとの争いになりました。お互いにサービスを持つとレシーブを返すのに四苦八苦しましたが、内田が先に対応し、無理せず丁寧にレシーブし4球目を狙う戦術が当たり主導権を奪います。一気に押し切りたい3セット目でしたが接戦に。以前なら逃げ切ろうと弱気になっていたところでしたが、我慢のプレーで最後まで崩れずストレートで勝利。二回戦は名門・遊学館のエースと対戦です。

 13日は大会四日目。2回戦に進出した男子の小川翔、内田芽人、女子の酒井眞菜、長澤玲奈、近藤亜希はいずれも3年生。まさに「ラストファイト」です。

  第一シードの真下に入っていた近藤亜希は昨日の快勝の勢いに乗りたいところ。2セット目は接戦に持ち込めましたが完敗。さすがに強かった。しかし真面目さゆえ悩みに悩み、力を発揮できないことが多かった彼女ですが、最後の大舞台は笑顔で終えることができました。お疲れ様でした。

 ランク入りを目指した小川翔はまさかの2回戦敗退。ブロックの固い相手に接戦の1セット目を落として重苦しい雰囲気になってしまいました。0-2と追い込まれリードされた3セット目を、開き直って逆転して期待をつなぎましたが、最後まで彼らしいプレーを見ることができませんでした。大学に進学して卓球を続けるのでリベンジを期待します。

 内田芽人は遊学館のエースと対戦。昨年の名古屋オープンで対戦していたので予備知識はありましたが、それを覆す強さに完敗でした。巧みなサービス・レシーブでなかなか先手が取れず、せっかく取った先手も狙い打ちされてしまいました。しかし小学生の頃の彼を思うとここまで活躍する選手になるとは夢にも思いませんでした。努力は必ず報われる、を体現した彼は後輩たちを勇気づける選手になりました。

 2回戦の接戦を切り抜け3回戦に進出したのは酒井眞菜と長澤玲奈の女子ツインエースです。

 岩国商業(山口)との接戦を気力で切り抜けた長澤は、3回戦で新潟産大付属の選手と対戦。プレッシャーから解き放たれ、好調時の彼女が戻りました。得意のラリー戦で圧倒し、1セット目を快勝し2セット目もリード。しかしここから粘り強く持ち直した相手にジュースで奪われると3,4セット目も競り合いで落とし万事休す。しかし1年生から出場のIHで初めて力を発揮することができました。覇気のある雰囲気の試合は、応援する者も一緒に元気にします。今日も彼女らしい明るく元気なプレーでした。

 酒井眞菜は和洋女子(千葉)の選手に1セット目を先取されましたが、落ち着いて振り切ると、団体戦で3-1と勝利した城南(徳島)の選手と再戦。一昨日の勝敗が心理的に微妙に影響し、思い切って攻めてくる相手に何となく防戦に。一進一退の攻防の末、セットオールジュースに。最後も強気になり切れず悔いの残る一戦になってしまいました。しかし勢いのみで3回戦に進出した一昨年とは違い、しっかりと実力を付けた最後のIHは安定した戦いぶりでした。

 白子高校のインターハイは終わりました。

 3年生を中心とした今回のインターハイでしたが、いずれの選手も自己新記録で大会を終えることができました。やはり3年生。様々な経験の数だけ成長の跡も見ることができました。

 先輩たちの頑張りをしっかりと目に焼き付けた1,2年生が、それを上回る頑張りを来年の長野で見せてくれることでしょう。

 最後に、本州最北端の青森まで応援に駆け付けていただいた多くの保護者の皆様、後輩たちの頑張りに期待してカンパや激励を頂いた卒業生の皆様、その他、物心両面で支えて下さった皆様。本当にありがとうございました!