第二回 小松寅吉・小林和平作品ツアー 2

旭宮神社(須賀川市旭町)

旭宮神社 町外れにある旭宮神社で、面白い狛犬を見つけました。
銘がないのですが、おそらく江戸時代末期くらいでしょう。残念ながら阿は鼻が取れてしまっていて、本来の表情が分かりません。それにしても、彫りの深さといい、どこか柔和でありながら精神性を感じさせる深い表情といい、すばらしい狛犬です。
もしかして、小松寅吉の父親・理兵衛の作では? と、勝手に想像してしまいました。
旭宮 吽 旭宮神社 阿
阿像はご覧の通り、鼻がもげてしまっています。右の耳も取れていますね。もともとはどんな顔だったのかは、吽のほうから想像するしかないのですが、実にもったいない。
鬣や巻き毛の彫り、子獅子が絡みつくように親を見上げている構図などが特徴的。
このタッチをよく覚えておいてください。後で、似た作風に出逢うことになりますので。
旭宮神社 阿 旭宮神社 阿
この神社にはもう1つ、見逃せないものがあります。社殿横、奥にひっそりと置かれている恵比寿像。
タップを踏むような脚のデッサンから、もしやと思って確認したところ、やはり小松寅吉でした。
銘は「石川郡浅川村福貴作 小松布孝」となっており、明治45年7月8日建立。寅吉としては晩年の作ということになります。
これでますます、狛犬の作者は寅吉の父親、小松理兵衛布弘ではないかという思いが強くなりました。
恵比寿像
結局、須賀川市内での最大の収穫はこの旭宮神社でした。
日没になり、あとは明日のお楽しみに。

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