このページは旧データのページです。最新版は⇒https://komainu.net/ よりお入りください

弘前市周辺の狛犬(2)

戸隠神社(乳井神社境内)

戸隠 吽  戸隠 阿
 垂れ耳で眉毛が太い狛犬は、新潟の山沿い方面にも多く見られます。この作者も斎藤姓なので、薬師堂村の石工一家なのかもしれません。ちなみに、薬師堂村は乳井の東隣の村です。
■Data:戸隠神社(青森県弘前市乳井。乳井神社境内):ο建立年月・明治42(1909)年旧3月3日。ο石工:薬師堂 斎藤才次郎。
ο撮影年月日・01年9月21日。


 さて、乳井神社を後にして、県道13号を少し北上し、高畑の神明宮に寄りました。しかし、寒い。半袖に長袖の上着で十分だと思っていたらとんでもない。どうも気温は10度以下らしい……。ぶるぶる。

神明宮(弘前市高畑)

神明宮(高畑)  裏側から

 この狛犬、さっき見た乳井神社と戸隠神社の狛犬を足して2で割ったような特徴を持っていますね。耳は垂れ耳で、たてがみがバッハの鬘風にロン毛&先だけソフトクリーム状のカール。
 台座を見たら、なるほど、斎藤八左エ門──さっきの安太良の親父さんでした。しかし、安太良作の乳井神社の狛犬は明治17年、こちらは22年。同時期に親子で活躍していたのでしょう。となると、才次郎はやはり八左エ門の次男で、安太良の弟ということになるのでしょうか。そんな想像をしてみるのも楽しいですねえ。
■Data:神明社(青森県弘前市高畑):ο建立年月・明治22(1889)年7月16日。ο石工:斎藤八左エ門。
ο撮影年月日・01年9月21日。


次へ「弘前市周辺の狛犬」次のページへ進む
HOMEへ 狛犬ネット入口目次へ


狛犬ネット売店へ
狛犬ネット売店

『神の鑿』『狛犬ガイドブック』『日本狛犬図鑑』など、狛犬の本は狛犬ネット売店で⇒こちらです




狛犬かがみ全国書店にて発売中!
『狛犬かがみ A Complete Guide to Komainu』 全128ページ A5判 オールカラー(バナナブックス 2006年9月15日発売 1700円税込)
狛犬文化を体系的に解説・解明。全ページカラー。収録画像400点以上。日英両国語完全対応。日本が誇る狛犬文化・狛犬芸術の全貌を初めて全世界に発信! 詳細情報はこちら
アマゾンコムでの注文は→こちらから