情報化投資 |
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何が適切な投資額か。リターンが得られればいくら投資しても構わないが、問題はリターンを金額効果として適切に把握できるかどうかである。ビジネスのスピードを上げ、市場に先行し、競合に勝つことでどれだけ利益を上げたか、情報化投資の貢献分はどの程度か、結果論で言えることもあるが、そもそも先行投資の段階で何処まで効果予測を正しく出来るのか、簡単ではない。 増大する通信コスト 償却も何も出来ない、毎年ボディブローのように聞いてくる通信料金。しかも今なお右肩上がり。どんなに回線を太くしてもデータ量がそれを上回って増えてもとの木阿弥。社長、どうなさいますか。
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◆投資対効果 「たられば論法」 もし、このシステムを導入しなかったら、従来のトレンドでどの程度のコスト負担があるかを見て、それに対してシステムを導入したときのコスト負担がどの程度かを見て、その差を効果と認定するやりかた。新システムが持つ新しいサービスや機能を既存のシステムで対応するには改造が必要になるがこのような前提を入れれば殆ど心システム導入が有利に計算される。 だから、何が本当に必要かを先に押さえて、方法論としての比較をすることが必要。これ、簡単ではない。 ただ、いずれにしてもこれは新システム導入が、システムの費用にどのようにインパクトを持つかの比較検討である。 本来、本筋は、事業目的実現要件としてのシステム対応であるから、効果はビジネス側に求めたい。上記は単に老朽化に伴うシステム更新時の比較検討の範疇である。
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◆情報化投資とは 概念的なレベルから、具体的に予算管理が可能なレベルまで、検討するスパンが広い。経営者/CIOは自分の会社組織ではどのように考えどのように決定されているか明確に理解していることが求められる。
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<ランニングフェーズ>
ハードウエアの償却が終わって、また次の更新購入があるから、10年スパンで見るくらいの気構えが必要。多くは3年、5年ぐらいでコストを見ているので、目先の判断になってしまう。企業情報システムは会社に棲息する生き物で、途中で切れるものではない。商品ライフよりはるかに長い。
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2004/04/04 First
2004/04/05 Last