13年10月号
山は富士 花は桜木 男は沢間トシタロ−
来年6月は松戸の市長選挙だってば!
組織ぐるみ ひたかくし
公金横領まかり通る
謎の伏魔殿 松戸市役所
市長 川井敏久 助役 宇田川正 来年6月は、
トシタローと一騎打ち!人望が厚い
5月15日に7300万円、6月20日に1600万円と相次いで職員の公金横領が発覚、あらためて市民の皆さまにお詫びを申し上げます。
共済組合横領事件
各市町村には共済組合があり、職員の給料の一部を天引きして複数の保険会社にまとめて振込みます。
これが毎月1億円程あって、担当高木教至(のりゆき)が自分の口座に一部を振込むように端末機を操作しました。
これをコツコツと4年間40回、その成果が7300万円というわけで、実にわかりやすい業務上横領です。
さて市の職員は約4500人、1人16,000円にものぼる被害だというのに、なぜか誰も騒ぎません。
これとは別に、保険会社はまとめて振込む手数料として、組合に保険料の3%を返してくれます。(最近自治労でも似たようなことが。松戸の方が先。勝った!)
雑収入ですから申告・納税の義務がありますが、発足以来33年間、組合は知らぬ顔を決め込んできました。
早い話が脱税です。
これをウラ金にまわし、一部の職員が好き勝手に使い込んでいました。
どうせ内部問題、ご勝手にといいたいところですが、市は毎年1〜2億円の補助をしているので、間接的に血税がクスねられていることになります。
一方、年間手数料収入は約4000万円ですから、この33年間のウラ金之合計は実に10億円、脱税額は2億円を下りません。
これは市民に知られたくない、そこを高木につけこまれたのです。
早い話がどっちもどっち、そのせいか即釈放され、自宅でくつろいでいます。
血税横領事件
6月15日(金)17時15分、トシタロ−に電話がありました。
「収納課大野勝司が公金横領している。退職金も支払い済み。組織ぐるみで隠ぺいしている」というものです。
まずは松戸警察署に相談しました。
「情報提供があった。証拠は一切ないが、告発できるか」と。
とりあえず告発状を作成し、あわせて議会事務局に緊急質問の通告書をFAXで送信しました。
週明けの18日(月)、松戸署の阿部刑事から「事情を伺いたい」との電話があり、告発状を手渡しました。
責任者の広川刑事二課長も同席、どうやら同じ内容の情報を入手済みのようです。
翌19日は6月定例会最終日、トシタロ−の緊急質問に「鋭意調査中」と答弁した川井敏久市長ですが、直後の記者会見で横領と隠ぺいの事実を認め、翌20日の一斉報道を受け、市民の皆さまの知るところとなりました。
それとは別に、議会に対して市の調査結果が発表されました。以下はその要約です。
平成12年4月13日
288万円の横領発覚。翌14日、140万円を大野勝司が用意、残りの148万円を部長以下4名がカンパして穴うめする。
5月15日
大野、診断書を提出。20日間の長期病欠に入る。病名は自律神経失調症。 以降、退職する本年5月31日まで1年間の出勤日数はわずか64日。
今年は全休。
平成13年1月17日
大野の新たな横領が発覚。14件・1330万円。
後に、母親が全額弁済。
2月 6日
市民税課S職員(41)自殺。大野に金を貸していることが判明。
市は横領事件との関わりを否定。
2月14日
収納課長「刑事告訴」を上申、税務部長「依願退職の方向で」と結論。
大野「5月31日付けなら辞めてもいい」
5月 1日
人事課長の報告を受け、助役が大野の退職を決裁。長期病休が理由。
6月11日
大野、行方をくらます。
6月12日
大野に退職金を支払う。360万円!
6月22日
トシタロ−の緊急質問を受け、大野への期末手当(ボーナス)支払いを差止める。
8月 6日
大野を業務上横領で告訴。
8月 7日
新たに大野の横領発覚。6〜11年度の59件・1400万円。
一切弁済なし。
あらためて大野勝司をご紹介します。
昭和38年9月27日生れの37才、61年入所。
平成4年収納課配属。6年横領開始。
累計3000万円、弁済ずみ分1600万円。
横領額1400万円(大本営発表)
・・・横領の手口は極めて単純で、3枚複写の領収証を書き替えるだけです。
例えば100万円集金したら納税者用1枚はそのまま100万円を記入、内部処理用2枚は10万円にして、差額の90万円をクスねるというものです。
以上が市の釈明ですが、トシタロ−の解釈は次の通りです。皆さまもお考えください。
噂の真相
謎の入院
診断書は大野が提出し、上司が入院を認めましたが、課の職員は誰も見舞いに行ってません。
手紙を出せば「該当者なし」で返ってきてしまいます。
ならばと、医者に電話をかけて尋ねれば「患者のプライバシ−には答えられない」と拒絶されています。
つまり、すべて収納課の自己申告によるもので、大野が入院した証拠や形跡は何一つないのです。
また自律神経失調症はカゼ同様いい加減な病名の定番ですが、一方で入院と職場復帰を繰り返せる程ハンパな病気でもありません。
そして、この診断書を書いたのは市内の町医者で「マカせなさい!」の世界、ということになると結論は一つ、大野を含めた
組織ぐるみのデッチあげだってば!!
謎の内勤
1か月後、大野はスッキリ職場復帰、さらに横領をくり返しました。
これが前回発覚の288万円どころではない14件・1330万円で、しかも10件は休暇中に集金しています。
大野を「外勤から内勤に配置換えした」けれど「管理不十分」だったので
「領収証を勝手に持ち出された」と釈明しますが、はっきりしているのは集金して一部入金して横領したという事実だけです。
当初、内勤への配置換えを強調していましたが、トシタロ−のキビしい追及に、外勤であったことを認めました。
信じられないことに、横領した職員にそのまま業務命令で集金させていたのです。
さらに追及したところ、休暇中も領収証は預けっぱなしだったことを認めました。
これも上司公認・同僚承知となれば結論は同じ、大野を含めた
組織ぐるみのデッチあげだってば!!
謎の穴うめ
今回の公金横領について、市は「弁解の余地なし」と弁解する一方で、隠ぺい工作に関しては処分を含めて実に寛大です。
組織防衛の大義名分があるからか、罪の意識がまるでないのはともかく、職員5人がカンパして穴うめをしたというのが、どうも気に入りません。
しかも横領が発覚した翌日という役所らしからぬ速攻で、部長50万・課長50万・他48万の計148万をキッチリ用意しています。
とりあえず大野に貸しただけで、後で返してもらったと言ってますが、入院の一件同様、自己申告によるものです。
わかっているだけで3000万円も横領した悪党が、この288万円だけ返したというのが何とも不自然で、翌年発覚した1300万円にしても母親が全額弁済したとなっていますが、おなじみ大本営発表となれば結論は同じ、
組織ぐるみのデッチあげだってば!!
謎の口どめ
一連の横領が発覚したのはA納税者からの苦情でした。
別の職員が督促に訪れた際に、支払い済みの領収証を提示されたのが発端です。
この男が曲者で、謝罪に訪れた課長に「態度が悪い。街灯を増設しろ」と筋違いのケチをつけ、しまいには「固定資産税をまけろ」と要求する始末、再び互助会方式で50万円支払いました。
早い話が恐喝です。
当初苦情解決策の一環としての苦渋の選択と釈明していたのですが、
トシタロ−のしつこい追及に実質上の口止め料であることを認めました。
これを固定資産税の支払いにそのままあてているので、間接的な減税になっています。
しかも詫び状つき、横領は許されませんが「バラすぞ!」とユスるなど論外、応じる収納課はさらに最悪、これでは税の公平性は保てません。
他の被害にあった納税者には丁重なお詫びだけでしたから隠ぺい工作にとどまらず、
納税者をバカにしてるといったら!!
謎の給料
最初の発覚直後の昨年5月から退職するまで1年間の出勤はわずか64日、
この間大野に支払った給料・諸手当の合計は600万円にものぼり、減額されたのは勤勉手当の10万円だけです。
退職金に至っては、高飛びした翌日に満額360万円を振込むグッドタイミングです。
巨額の横領を隠してあげた上に、文字通り盗っ人に追い銭の逃亡資金つきときては、真面目に働いている他の職員や市民の皆さまにお詫びのしようがなく、ここでの問題は、松戸市の
超甘い給与体系だってば!!
正義は勝つ!
9月14日、監査委員会は隠ぺいを違法と断定、大野に支給済みの給与・退職金など960万円を市に返還するよう、市長以下7名に勧告しました。
また穴うめは事後共犯と断定、市長と助役の管理監督責任も認めました。
「知らなかった」という言い訳は通用させなかったということです。
監査委員会、エラい!!
謎の議会
この連続不祥事、実は多くの議員がすでに知っていました。
共済組合事件は簡単な説明会が義理で開かれて一件落着、直後の6月定例会で追及したのもトシタロ−だけでした。
それでも9月定例会で、自民・公明・民主の一部チンピラ議員が大野の横領を、これも義理で質問した中で、共産・社民はひたすら「見ざる・言わざる・聞かざる」で対応、新社会党の谷口薫に至っては隠ぺいを温情と称賛する始末でした。
議会がこの有様では真相究明などできません。
支持者の要望を職員に押しつける見返りに、キビしい追及をしない
なれあい体質を裏付けています。
川井市長にしても、集金業務に従事している収納課の職員は他に20名いるというのに、何の調査もしていません。
これで「ほぼ全容が解明」だとしたら、市民の皆さまは納得しないでしょう。
だから、
議会がしっかりしなくちゃ
いけないんだってば!!
謎の処分
共済組合の一件は、脱税・補助金・ウラ金の問題があるにしても、しょせんは内部問題です。
結局、組合は刑法第253条の業務上横領罪ではなく、第246条の詐欺罪で)高木教至(のりゆき)を告訴しました。
横領だと業務上ですから監督責任が問われますが、詐欺なら組合は被害者ヅラできるからです。
したがって処分も軽く、最高でも人事課長の10%減給6か月でしたが、
大野勝司の一件はそうはイカの金玉です。
モロ業務上横領に加え、それが事もあろうに税金で、ご丁寧にも組織ぐるみの隠ぺい工作つきときています。
この工作員が全部で18名、その内収納課長・税務担当部長・財務本部長の主犯格3名はいずれも停職並びに降格処分となり、他にも減給9名、訓告6名、別口で人事異動が部長級6名、次・課長級5名にのぼりました。
ついでに大野のように5年以上同じ課に在籍している職員を105名配置換えした結果、年度途中としては前例のない大異動となったのですが、この
横領・隠蔽・甘い処分・ドロナワ人事
に、市民の皆さまの政治不信は広がる一方です。 ここでの問題は、
川井敏久の政治姿勢です。
最悪のシナリオ
以上は多少推測を交えていますが、一連の大野のデカい態度が気になります。
発覚以前の1400万円横領の後めたさがあるというのに、平気な顔で上司に穴うめさせ、診断書と入院をデッチあげ、休暇中もセッセと横領を重ね、退職勧告には「期末手当がもらえる5月31日付けなら辞めてやってもいいぜぃ」と、一貫して開き直っています。
その間に調査され、過去の横領が発覚することなど屁とも思っていません。
懲戒免職・実刑は確実の犯罪をしでかしというのに、あまりにも大らかすぎます。 一方の上司どもの超のつく弱気な対応はさらに納得いきません。
穴うめも口止めも連帯責任、ニセ入院と知りつつ黙認し、懲りずに大野を集金業務につけ、横領を重ねさせてあげてから、
頭を下げて退職金つきでお辞めいただいています。
隠ぺい工作に関与していた部長以下10名、公務員生命(=退職金)を賭けてまで犯罪者に気を遣い金も使っています。
いくら「ウソつき村」とはいえ、あまりにも不自然です。
そこで次のような仮説を立ててみました。
すべてトップダウンの
至上命令だったとしたら・・・・
大胆すぎるでしょうか?
隠ぺい工作が市長命令であるなら、大野が開き直り、職員の処分が甘かった謎もイッキに解けます。
収納課の一斉調査をしないのは、これ以上の発覚を避けたいからです。
告訴を遅らせ逃亡を助け、この訴状さえ「捜査への支障を理由に公開拒否」しており、弁済請求は訴訟にも至っていません。
穴うめの1600万円はウラ金からの支出です。こんな時のためにあるのですから!
口止め料をまんまとせしめたA納税者も、大野とグルです。
だから態度がデカいんです。
仮説に基づく勝手な推測ではありますが、公金横領はこれぎりにてはあらず、そして人望厚い宇田川正助役が議会で流した2度の涙は何だったのでしょうか。
こうなったら「ウミを出し きったら市役所 なくなるぞ」の覚悟で、市長選に挑みます。
「よっしゃ!」とご納得でしたら、来年6月よろしく。
IT推進+民間委託+規制緩和
=職員削減+財政再建 とするトシタロ−の公約は変りませんが、これに「公金横領と隠蔽工作は直ちに懲戒免職・告訴・実名公表」を加えます。
まずは市民の皆さまの行政への不信感解消からスタート、選挙以前の問題です。
地方分権が叫ばれて久しいですが、だからこそ具体的な政策を立案し、決断し、実行できる市長が求められているのです。
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