#21〜30
今を去ること24年前の昔の話しで恐縮ですが、確か私が高校1年生の冬休みの時分の話しです。
当時の私は同級生の誘いで、大宮市郊外のゴルフ場でキャディのアルバイトをしていた事があります。
凍てつく真冬の早朝に、JR大宮駅前に集合してゴルフ場の送迎バスに乗り込みまして、荒川の河川敷の某ゴルフ場の
(日雇い)キャディの仕事を毎週のようにやってっていました。
たしかこの仕事は、結構良いお金になった記憶が有りまして、早朝から夕方まで頑張ればレコードが2.3枚は買えた
と思いますが、殆どが飲み食いに消えたような気がする。~エ(ーー.)y-゚゚゚~
しかし何で、この様な昔のバイトの話しがのっけから出てくるんだ?と皆様は疑問に思うのではないでせうか(^^;)
実は今回取り上げるジャクソン・ブラウンの『レイト・フォー・ザ・スカイ』のアルバムジャケットを見るにつけ当時の
バイト先のクラブハウスを思い出してしまうのでありますが、このジャケット写真のような風景が印象に残っています。
そして彼の歌を初めて聴いたのもこの頃のことだったと記憶しているのですが、たしか当時はFM放送のエアチェックに
ハマっていまして、1stに収録されていた「Rock me on the water」だったと思います。
ジャクソン・ブラウンというと、大抵の人は『プリテンダー』辺りをお奨めする場合が多いとは思うのですが、私は何故か
この3rdアルバムと件の1stが特にお気に入りです。(o^^o)
ジャクソン・ブラウンの魅力って何なのだろうか?・・・う〜む、私にとっては結構難しい設問になってしまうのでありま
すが、きっと彼の誠実さがどの曲によく顕れていまして、私などは仕事を終えてホッとくつろぎたい時に、つい聴きたくな
ってしまうアーティストの筆頭ではないかと思うのは果たしてアブラヤだけでせうか?
1曲目のタイトル・チューンは、デビッド・リンドレーの弾く味わい深いスライド・ギターから始めるナンバーなのですが、
ブラウンの清々しいヴォーカルに、心が癒されるような素晴らしい名曲で私は大好きです。
出来れば、全8曲すべて通して聴いて貰いたいアルバムなのですが、彼の書くメロディは本当に心にしっくりときます。
しかし彼とアサイラムでは同期であったネッド・ドヒニーやウォーレン・ジボン等々、かつては素晴らしいシンガー・ソング
ライター達が沢山いたのですね〜。(o^^o)
今更ながら改めて思う事なのですが、私アブラヤが初めてビートルズを追体験した中学生時代からは始まり
それこそ沢山の(でもないかナ・・)ロック・アルバムを聴いて参りました。~エ(ーー.)y-゚゚゚~
まるでWorld Wide Webのように、リンクまたリンクってな感じで他のバンド等を知っていったのでありますが・・・
やはり自分なりのロックに対するスタンスというか、嗜好を決定づけたのはやはりエリック・クラプトンでありました。
彼のブルースに対する深い愛情と憧憬の念は年端もいかない、かつての青少年にも充分すぎるほどの影響を与えてくれた上
に、彼を通じて知ったバンドやミュージシャンは私が39歳になった現在でも、かけがえのない大切な財産になっていると
実感している次第であります。m(__)m
今回紹介するオールマン・ブラザース・バンドなのですが、このかつてのアメリカ南部を・・いやアメリカを代表するバンド
には、今は亡きデュアン・オールマンという不世出の大変素晴らしいギタリストが在籍していました。
スカイ・ドッグと呼ばれたその唯一無比なスライドギターは、彼等の『LIVE AT FILLMORE EAST 』で存分に聴く事が
出来るのですが、残念なことに1971年の秋に彼は、不慮の交通事故で亡くなりました。m(__)m
私の独断と偏見で云わせて貰えば、デレク&ドミノスの名盤『LAYLA&OTHER LOVE SONGS』に於ける「LAYLA」は
クラプトンからのデュアン・オールマンへの一方的な(精神的な)愛情表現だったのではないかと思っています。(^_^;
しかし悲しいかな、クラプトンの必死の求愛も空しくデュアンは家庭である自身のバンドに戻って行ったのでありました。
さて、前置きが長くなってしまいましたが、今回紹介させて貰う『ブラザーズ・アンド・シスターズ』は、デュアン亡き後
のオールマン・ブラザーズ・バンドが1973年に発表した作品であります。
一家の精神的な大黒柱であった、(ブラザー)デュアンを失ってからの最初のアルバムなのですが・・・泣けます。(T^T)
グレッグ・オールマンとディッキー・ベッツが他のメンバーを引っ張って、しっかりと一枚岩の如く結束して素晴らしい演奏
を聴かせてくれているのですが、特にベッツの頑張りには目を見張るべきモノが有ると思います。
R&Bライクなグレッグに対して、ベッツはカントリー・タッチの曲を提供していて、その対比が結構楽しめたりします。
このアルバムには、あのレス(・ポール・ゴールド・トップ)・デューディックが参加した名曲「RAMBLIN' MAN 」や
「JESSICA」も収録されているのですが、私の挙げるベスト・トラックはベッツの作品「SOUTHBOUND」であります。(o^^o)
因みに、此のアルバムより参加したキーボードのチャック・リーヴェルは後にシーレヴェルを経て、現在はストーンズのサポー
ト・メンバーとして活躍中で先日の来日公演でも元気な姿を見せていたそうです。(o^^o)
P.S.アルバム・ジャケットの幼気な男の子も、現在では立派なオッサンになっているんだろうな〜~エ(ーー.)y-゚゚゚~
今回取り上げるバンドであるフリーを好きになったのは、いつ頃からなのだろうかと先程から考えていた
のでありますが、おそらくきっと自分でもバンドを始めて間もない頃だったと思います。~エ(ーー.)y-゚゚゚~
ヴォーカル、ギター、ベース、ドラムスの4名という最小限のメンバー構成が、当時の私の趣味に合っていたし何よりも
このバンドのギタリストであった、ポール・コゾフのプレイが大好きで、彼のあの独特なヴィブラートをモノにする為に
毎晩勉強もせずにギターの練習した記憶があります。(o^^o)
今や当時のバンド仲間と昔話に花を咲かせる時位にしか、フリーの話題が出なくなってしまって寂しい今日この頃です。
この『ファイヤー・アンド・ウォーター』は、彼等が1970年に発表した3rd.アルバムでありますが、私が吃驚するの
当時の彼等は、未だ皆な20才前後の若さだったりするんですよね〜。(^^;)
タイトル・チューンである1曲目の「ファイヤー・アンド・ウォーター」からラストの「オール・ライト・ナウ」までの
全7曲は、私アブラヤのそれこそ血となり肉となっているような気がします。(^_=)
特に「ファイヤー・アンド・ウォーター」のイントロが流れてくる時に感じる、あの濃厚で熱い空気は凄いっす。(;゚゚)
フリーの魅力って何なのだろうか?と聞かれたら、きっと私は「あの重いサウンドが良いんだよ!」と答えます。
サイモン・カークの手数が少なくシンプルで重いドラムスに、(あのベルマーレ平塚の中田に通じるような)天才肌のベー
シストであるアンディ・フレイザーの、しなやかで独特なベース・ラインが生むリズムは素晴らしいの一言です。
勿論、ポール・ロジャースのヴォーカルは素晴らしいし、完璧なコンビネーションを誇るスーパーバンドでありました。
彼等のワイト島に於けるライブ映像を収めたビデオを、かつて友人に見せて貰った事があるのですが、とても素晴らしくて
感動した記憶があります。大観衆を前に何のギミックもなくシンプルでパワフルな、そのステージは圧巻でありました。
しかし何といっても、今は亡きポール・コゾフが動いてギターを弾く姿を初めて観る事ができたのが、とても嬉しかったし
「おいおい!やっと会えたな〜!コゾフ師匠!」と、心の中で呟いた私アブラヤだったな〜。(T^T)
やはりフリーのアルバムでは、この『ファイヤー・アンド・ウォーター』と『フリー・ライブ!』が一番のお奨めです。
エ〜、今回はキング・クリムゾンの「クリムゾン・キングの宮殿」を紹介させて頂きます。
このアルバムは、本国イギリスで1969年に発表され、あのビートルズの「アビイ・ロード」に代
わってチャートのトップに躍り出たという、彼等の記念すべきデビュー作であります。
しかし私アブラヤは、クリムゾンと聞くと必ず高校時代にハマった、麻雀に纏わる記憶が付いてまわるのですが・・・
当時は週末になると決まって、プログレ大好きのKくん宅に集まり夜を徹しての麻雀大会をよくやっていました。
そしてそんな我々不良高校生達のBGMに何時も流れていたのが、この「クリムゾン・キングの宮殿」だったのです。
当時の私は未だ麻雀を憶えたてのヒヨッコで、勿論のことですが殆ど負けてばかりいました。(T^T)
私が満ガンやハネ満を振り込んだ時のテーマが「21世紀の精神異常者」のダタッタタッ・ダッダッダッ・ダタッタタッ
・ダッダッダッという例のリフだったり、箱テンになって戦意喪失した空虚な心に、あの「風に語りて」の美しい旋律が
とてもアブラヤの胸に染みこんだものでした。(T^T)
あの頃から既に20年以上の歳月が経過した今、改めて本作品をじっくりと聴いているのですが、この圧倒的な美しさは
何なのだろう?そして、このヒリヒリとした微妙な心地よさは一体何処から来るのだろうか?
まずグレッグ・レイクの抑制が利いて陰影に富んだ若々しいヴォーカルが素晴らしい、それに歌詞がとても神秘主義的で
特に「21世紀の精神異常者」は、今まさに世紀末を迎えて混乱を極めている現代を見事に顕わしているのではないか?
プログレッシブ(と云われる処の)・ロックを待ち望んだ1969年当時のリスナー達の想いが、飽和点に達した時に発
表されるべくして発表された作品が、この「クリムゾン・キングの宮殿」なのではないかと思います。
そして今・・小川の水で芋を洗って食べた猿が、突然全地球上で同時発生したように、(鋭く鋭利な)ナイフを使うことを
否定的な想念が伝わるスピードは、とてつもなく速いのだろうが、逆に肯定的な想念はかなりの時間が必要でしょう。
首の皮一枚で繋がっている彼等の抑圧された衝動は、エピタフ(墓碑銘)を刻むことが目的では無いハズだ・・
アブラヤより告ぐ!!世界中の青少年よ!今直ぐレコード屋に駆け込んで、このアルバムを買いなさい!!
そして、自分の血となり肉となるまで聴きこんでみる事をお奨めしたい、全く人間の想像力は無限であります。
このアルバムは、所謂プログレッシブ・ロックというよりも、長いロック・ミュージックの歴史の中でも重要な作品
なのだと、今更ながら実感する次第であります。m(__)m
「ロック・ミュージックは1969年に既にその使命を終えた。」と、どこかの著名な音楽評論家が
記述していた文章を読んだ記憶があります。
ハテどうなのだろうか?恐らく彼のいう1969年とは、あの「愛と平和の祭典」を謳ったあのウッドストックを始
めとした俗に言う「Summer of Love」の時代を指して云っておられるのだと思うのですが・・・
成る程、あの時代のロックは無限の可能性を秘めているように見えたし、本気で「ロックで世界を変えられる。」と
信じた若者達や、実際に人生が良きにつけ悪しきにつけ変わってしまった若者達もそれこそ沢山いたと思います。
確かに、あの時代背景を抜きにしては当時のロックを語ることは出来ないと云う方もいらっしゃるとは思うのですが、
しかし私は「幻想にまみれた不幸な時代」という認識を持っています。音楽以外にまつわる幻想がどんどんと膨れ
上がっていき「Love&Peace」や「Sex.Drug&Rock' n Roll」等の余計な付加価値が至る所に付いて廻って、自由と怠
惰を履き違えた若者達がごまんと出現した、それこそ不幸な時代の始まりだったと思うのでありますが、しかし優れた
音楽は、自分がしっかりと心のアンテナを張っている限り時代を超えてその耳に心に届いてくると思います。
今回取り上げる作品は、ジャニス・ジョプリンの遺作となった「Pearl」なのでありますが、実はこのアルバムが発表
された1971年には既に、彼女はこの世には存在していませんでした。
5曲目のBuried alive in the blues(生きながらブルースに葬られ)は彼女のヴォーカルが不在のまま収録された
曲なのですが、この曲を聴くと今でも何とも言えない複雑な気持ちになります。
何故か私はジャニスの事を考える時には必ずといっていい程、あのノーマ・ジーン(芸名:マリリン・モンロー)の姿
がダブって思い浮かびます。二人とも世間の好奇な視線に晒されて健気にショウ・ビジネスの荒海をまるで木の葉の船
・嵐の前の蝋燭のように翻弄され続けて、その人生を志半ばで終えた女性達なのですが、ともに他者へのコミニュケー
ションを強く希求していたのではないのでしょうか?
残された映像でしか窺うことが出来ないのですが、ステージ上での彼女は全ての事から解放されているように思えます。
2曲目のCry Babyなどは、彼女が本当に気持ち良さそうに唄っているのが鈍い私でもよくわかります。
ジャニスが足腰を揺り動かしながら、あの振り絞るような声で唄う姿を心の中で想像しながら約2時間位の間に、私は
何度もCDをリピート再生しながら、彼女(ジャニス)の生きた時代について想いを巡らしていました。
合掌・・・m(__)m
さて、今年の6月に行われるW杯フランス大会であるが、我が日本代表と同じ組で共に初出場を果たす
ジャマイカ代表の実力は、果たしてどれ程のモノなのだろうか?(^^;)
伝え聞いた話だと、イングランドのリーグで活躍する選手を何人も帰化させたそうだし、昨年のブラジルとのゲームで
は0対0の引き分けだったという話だから、あまり舐めてかかる相手ではなさそうだ。ヤレヤレ・・
しかし可笑しいのは、スポーツ紙等でジャマイカ・チームを表現する時に「レゲエのリズムでゲームをする手強い相手」
みたいな書き方をよく見かけることである。(^◇^;)
レゲエのリズムでやるサッカーとは一体どういうスタイルなんだ?という素朴な疑問があるのですが・・・ヽ(。_゚)ノ ヘ
まっ、私もやはりジャマイカと聞くとレゲエが条件反射のように浮かぶのだから無理もないかナ〜。
ってな訳で今回紹介するのは、彼の地ジャマイカの生んだ偉大なミュージシャンであるボブ・マーリィ&ウェイラーズ
の1975年に発表した彼等の初のライブ・アルバムであります。(o^^o)
私がボブ・マーリィの名前を知ったのも、やはりエリック・クラプトンを通じてでありました。
クラプトンのかつてのヒット曲である「I shot the sheriff」のオリジナルがボブ・マーリィの曲だと知るのに、そんな
時間は掛からなかったと思います。確か高校時代に、友人の部屋で「この曲誰が唄っているか知っているか?」とやけに
得意そうな顔をした彼が私に聞かせてくれたのが、このアルバムの中の「No Woman,No Cry」と件の「I shot ・・・」
でありました。私が知らないと返事をすると、その友人は「これがあのボブ・マーリィだぜィ!!イカすだろ〜!!」
と教えてくれたのが、私の「ボブ・マーリィ初体験」の顛末でありました。(^^;)
ハッキリ言って今でも名曲「No Woman,No Cry」を聴くと心が浄化されるような素直な気持ちになるのは、果たして私
アブラヤだけでせうか?(T^T)「オイ、もっと肩の力を抜いてリラックスした方が君らしくて良いんじゃないのか?」
と今は亡きマーリィが天国からメッセージを送ってくれているような気がします。<_o_>
P.S 「ボーダー」という狩撫麻礼原作の漫画があるのですが、その漫画の主人公が東京ドームでこのアルバムの全曲を
ウェイラーズをバックに唄うという場面があるのですが、取り敢えずアブラヤはこの漫画も好きです。(o^^o)
エ〜・・今回は、あの大英帝国が世界に誇る最強の偏屈オジサンであると同時に、アブラヤの尊敬
するミュージシャンの筆頭でもある、アンディ・パートリッッジ率いるXTCの「ドラムス&ワイヤ
ーズ」を紹介したいと思います。
彼等が音楽シーンに登場してきた時代は、まさに「渡る世間に唾ペッペッ!!」(・・;)のパンク・ムーブメントの
真っ直中だったのでありますが、丁度その頃のアブラヤはパンクとは擦れ違うように、フュージョン・ミュージック
へとハマっていったが為に、XTCの音に巡り会うのはずっと後になるのでありました。
一から丁稚奉公する覚悟で楽典を読み漁り、使い慣れない(左手の)小指の運指を鍛えに鍛えた結果、それなりに
ギターの腕も少しは上達したつもりだったのですが、何か型にはまった様で居心地の悪い気分が、少しずつですが
自分の中で膨らんできて「え〜い!一生懸命、難しい事演ったって只の体の良いBGMじゃね〜か(`ヘ´) !!」と
いう考えに至ったその時、彼等のこの作品を聴いてブッ飛んだ次第なのであります。(^^;)
XTCの音には、それまでの自分が好んで聴いていた「洗練された音楽」を呆気カランと笑い飛ばすようなパワーが
ありました。特にアンディの痙攣をおこしたかの如く「掻きむしる」ギターとヴォーカルは爽快の一言です。(o^^o)
一聴する限り、かなり衝動的に出来上がっちゃったような印象が有るのですが、XTCはとんでもなく「音楽主義的」
で、とても生真面目なバンドであると思います。
それからコリン・ムールディングの弾くベースが、このバンドのカラーを決定づけているような気がするのですが、
とても独創的で不思議な(何で、此処でこういうフレーズが出てくるの?というような)プレイを聴かせてくれて
いまして、私などは大変良い勉強をさせて貰いました。m(__)m
収録されている楽曲の良さ等から云うと後の「Black Sea」や、プロデューサーのトッド・ラングレンと衝突しまくっ
て喧嘩腰で完成した事で有名な「Sky Larking」なども大変素晴らしいのでありますが、私アブラヤはイの一番にこの
「ドラムス&ワイヤーズ」をお奨めしたいと思います。(o^^o)
どうも70年代のロックがメインになっている観のある、このページなのですが決してそんな事はあ
りません。当年取って39歳のアブラヤ叔父さんは、日夜「背に腹を代えられなくなるような気
持ちになる」音楽を求めて、それこそ「足にマメをこさえて、町から町へ行く宛もないのに〜」と鼻歌を唄いなが
ら行脚する修行僧のような毎日を送っているのであります。(その間に・・・吸った煙草が5万本!!)(^^;)
ハハハ・・今回取り上げるのは、あのアイルランド出身のホットハウス・フラワーズが1988年に発表した彼等の
記念すべきデビュー・アルバムである「People」(人々とでも訳すのかな(;^_^A )を紹介したいと思います。
この作品などは、私にとって「つい最近にリリースされたアルバム」の筆頭であった筈なのでありますが・・・・
やれやれ・・もう既に10年の歳月が経過しているのには、今更ながら吃驚している次第です。(^^;)
今でもこのアルバムを購入した時の事は、何故か鮮明に覚えているのであります。
確か渋谷の某ライブ・ハウスで、あの伝説の山口富士男氏率いるティアドロップスを観る直前に、秋葉原で買った
と思うのでありますが、実は他にもう一枚買い求めたCDがR.E.MのGREENという傑作アルバムだったナ〜。
その時のアブラヤにとって、ホットハウス・フラワーズについての情報など殆ど有りませんでしたが、そのアルバ
ム・ジャケットの余りにも素朴な佇まいに、何故か深い胸騒ぎを覚えまして衝動買いしたのでありました。
何分それが輸入盤だった為に、彼等の詳細な情報は未だによく分からなかったりするのでありますが、「出会い頭に
フェンス・オーバーのホームラン!!」というのが、正直な感想であります。(o^^o)
軽薄短小が主流の当時としては珍しく、骨太の無骨なストロング・スタイルのロック・アルバムでありまして、
買った翌日から少なくとも半年間は、私の愛聴盤のヘヴィー・ローテーションに加わった名盤であります。
1曲目の「I'm sorry」で、いきなりボディブローを食らって戦闘意欲を喪失したアブラヤは、容赦なく浴びせかけ
られるパンチに為す術もなく、13曲目の「Feet on the ground 」でトドメをさされてリングに沈みました。
傍らで「立つんだ!アブラヤ〜!」と怒鳴っていたのは、果たして丹下段平だったのかは未だに謎である・・・
今はもう既に存在しないバンドになってしまいましたが、あのフェイセズの1972年に発表された
彼等の3作目「A nod is as good as a wink...to a blind horse」(邦題:馬の耳に念仏)を、
今回は紹介してみようかと思います。(o^^o)
私がフェイセズを初めて観たのは、その昔NHKで不定期に放映していた「ヤング・ミュージック・ショウ」に於い
てでありました。この番組はいつも、忘れた頃にいきなり素晴らしい放送をしてくれていて、ストーンズやイエス
にピンク・フロイドetc・・当時のロック小僧にとっては随喜の涙がチョチョ切れそうになるライブを数多く放送
してくれました。本当に、今から思い出しても素晴らしい番組だったな〜。(T^T)
そして、この番組の中でフェイセズのライブは、時期を何ヶ月か開けて2種類のモノが放映されました。
1回目は、オリジナル・メンバーだったベーシストの故ロニー・レインが未だ元気だった頃のライブで、何とゲス
ト(飛び入り!!)に、あのローリング・ストーンズのキース・リチャーズが黒いテレキャスターを抱えて登場し
たライブ、そして2回目はロニー・レイン脱退後に加入した山内テツが演奏していたライブでありました。
何と言ってもフェイセズの素晴らしさは、その開放的で御機嫌にファンキーなライブにあると私は思います。(o^^o)
私がこの「馬の耳に念仏」を買った時は、アルバムジャケットにライブ写真が使われていたので、てっきりライブ盤
だと思ってしまったのですが、何と全曲スタジオ録音でありました。(^^;)
ところが買って良かった、大正解!! \(^o^)/の素晴らしいアルバムで、アブラヤは狂喜乱舞して連日聞きまく
った名盤であります。(o^^o)
ハードなR&Rからバラードに於いても全てOKで、やはりこの頃のロッド・スチュワートのヴォーカルが一番良いな〜
因みに、私の挙げるベスト・トラックは、「Stay with me」であります。(o^^o)
それに、ストーンズの「無情の世界」を彷彿とさせる、3曲目の「Love lives here」もグッド!!だな〜(T^T)
私の拙い紹介文では、この作品の良さも伝わりにくいと思うので皆様、是非とも店頭で買ってから部屋でじっくりと
腰を落ち着けて、隅から隅まで聞いてみて下さい。(その時は、なるべくジャケットのライブ風景を眺めながらネ・)
最近の写真を見ると額の辺りがすっかり後退してきた観のある、ジェームス・テイラーの1972年
に発表された第4作目にあたる「ワンマン・ドッグ」を今回は紹介しょうと思います。(o^^o)
私の場合、ジェームス・テイラーというと条件反射的にあの名曲「君の友達」がイの一番に思い浮かぶのですが、
この作品は、その「君の友達」収録の大ヒット・アルバム「Mud Slide Slim・・」に続いて世に出たアルバムで
あります。もっとも、アブラヤがこのアルバムを聴いたのはずっと後のことなのですが・・・(^^;)
何しろ収録された18曲全てコンパクトに(3分弱)まとまっていて、歌と演奏の関係が抜群に良いのであります。
彼のあの独特な淡々とノンビブラートで唄うヴォーカルに、見事な(本当に上手い\(・o・)/)アコースティック
・ギターだけでも充分に質の高い音楽として成り立つのでありますが、バックを固めるセクションの演奏が抜群に
良いのであります。(o^^o) (因みに、ギターのダニー・クーチマーの1st.も最高ですよ。)
アブラヤは、裏ジャケットに写っている彼等のリラックスしたレコーディング風景に長い間憧れていました。
そこは恐らく、LA郊外にあるジェームス・テイラーのプライベート・スタジオだと思うのですが、ログハウス風の
縦長の窓の広いスタジオで、彼とセクションの演奏している写真が収められています。
その写真では皆誰もが、とてもリラックスしていてとても楽しそうにプレイしているのが印象的でありました。
取り敢えずアブラヤがベスト・トラックとして特にお奨めするのは、8曲目の「Don't let me be lonely」です。
曲は勿論ですが、何と言ってもマイケル・ブレッカーのサックスが最高に良いのであります。(o^^o)
ところで最近になって知り合いから聞いた話しなのですが、彼(ジェームス・テイラー)は胡桃をナイフで割ろうと
した際に、誤って自分の指を切ってしまったそうです(・・;)、それも神経にまで達する怪我だったようで、昨年の来日
公演では殆どギターはプレイしなかったという話しでありました・・・・オーマイガ〜ッ!!