テリーのベストヒット歌謡曲(1〜10)

1 雨のブルース/淡谷のり子 野川香文/服部良一 1938
テリー:戦前ジャズ歌謡の名曲。戦争の足音響く中でもひたすら敵性音楽していた淡谷さんと服部先生にはもうひれ伏すしかない。命を張った洋楽魂。そこのロックの君、これができるか? 
ターミー:淡谷さんは音楽学校在学中、謀有名洋画家のヌードモデルしてたのは、有名な話ですよね。やはりこの頃の人は根性が座ってます。
アブラヤ:パチパチとSP盤のノイズの彼方から聴こえてくるような印象がありますよね。当時としては革新的な流行歌だったのではないかと思いますが服部先生は偉大な作曲家だと思います。
2 星の流れに/菊池章子 清水みのる/利根一郎  1947
テリー:戦後焼け跡ブルースの名曲、切実な歌詞とうらはらな、メジャー・キーのメロディー。このスイング感が、復興の希望を含んでいるのです。
ターミー:すいませ〜ん。聴けばわかるのでしょうが、思い出せませ〜ん。勉強して出直します。
アブラヤ:「こんな女に誰がした〜」のフレーズがヤケに印象に残っていますが・・・それにしてもテリーさんの選曲は渋いッスね〜!!(^^;)
3 東京ブギウギ/笠置シヅ子 鈴木勝/服部良一 1947
テリー:服部先生大爆発!言うことなし!しかし歌っているのは関西人。やはり血の何分の一かは黒人なのだろうか。 
ターミー:この曲にあやかろうと出した美空ひばりのデビュー曲が「河童ブギウギ」。何故カッパなんだ!との疑問をも許さぬブギウギブームの頂点が「東京」なんだね。
アブラヤ:スターダストレビューがデビュー前に「アレレ」っていうバンド名で渋谷の屋根裏辺りで活動していた頃に此の曲と「銀座カンカン娘」を素晴らしいアレンジで演奏していたのが記憶に新しいとこです。
4 サンフランシスコのチャイナタウン/渡辺はま子 佐伯孝夫/佐々木俊一 1950
テリー:戦勝国への複雑な憎悪とあこがれのアンビバレンツが、この無国籍歌謡を作り上げた。YMOも真っ青の屈折したエキゾチズム。細野さんを25年は先取りしています。
ターミー:紅白のゲストであの大きな扇子をもって唄ってた記憶が.....。小林幸子や美川憲一より先に、衣裳/小道具にこだわってた。テリーさんの言う通り細野音楽や筒美音楽の原風景かも。
アブラヤ:所ジョージが某ドーナツ屋さん(だっけ?)のCMか何かのバックで流れていましたよね?ところで西洋から見た誤解だらけの東洋ってな音楽っていえば、ハワイのマーティン・デニーもかなりのモノですよ。
5 イヨマンテの夜/伊藤久男 菊田一夫/古関裕而  1950
テリー:のっけのかけ声「アーホイヤ〜!」で、もう目が点! 蝦夷〜樺太から北方への、果たせなかった日本人    の、これも屈折したあこがれの表現か?
ターミー:これは歌謡曲の名を借りた菊田文学でしょう。文学歌謡は寺山修司/なかにし礼/橋本淳へと続きます。
アブラヤ:おいおい・・凄い選曲ではね〜の?此の曲への対応は、もう笑うっきゃありませんね・・・(^^)
6 誰よりも君を愛す/松尾和子・和田弘とマヒナスターズ 川内康範/吉田正 1960
テリー:高度成長期はハワイアンと共にやってきた。マヒナはバンドマンの元祖中の元祖です。スライドギターうまいんだぜ!
ターミー:松尾和子って、このころ20代前半でしょう?超色っぽいですよね。親父に連れられて行ったトリスバーのジュークボックスでかかっていたのを思い出します。あのころまだカラオケは無い。
アブラヤ:ところでマヒナスターズって、未だ活動しているって本当ですか?
7 スーダラ節/ハナ肇とクレイジーキャッツ 青島幸男/萩原哲晶 1961 
テリー:「はいそれま〜で〜よ!」とこれと、最後まで迷いましたが、やはりこれでしょう。近年コミックソングがチャートの上位に来ないのは、日本人のセンスが年々悪くなってるせい?
ターミー:いや〜あ、嬉しいですね、クレイジーキャッツ。私は「金のないやつぁ、俺んとこへこい!」が好きです。高度成長期の勢いと夢を感じますね。クレイジーフリークの方にお薦めページはこれ。
アブラヤ:私もこの曲の持つ底知れぬパワーには脱帽するしかありませんが、最高の出来だと思います。
     私のクレイジーフリークへのお奨めページは此処ですよ。(o^^o)
8 爪/松尾和子

   平岡精二/平岡精二

(?)
テリー:「爪をかむのは、よくないわ…」色っぽい歌声、粋な歌詞、メロディーも実にジャズしている。
ターミー:昔、全日本歌謡選手権という番組があって、これで五木ひろしや八代亜紀が出てきたんだけど、課題曲としてよく選ばれていたのが、この唄。玄人好みするんだろうね。
アブラヤ:ありゃりゃ、どういう曲だっけ?聴けば分かるとは思うのですが・・・
9 見上げてごらん夜の星を/坂本九 永六輔/いずみたく 1963
テリー:これはもう私の中では世界的スタンダード。「マイ・ウェイ」なんかより、ずーっといかしてます。
ターミー:また、シンシアねたで申し訳ないんだけど、フォーリーブスとのミュージカルを思い出します。おりも政夫と一緒に唄ってた。お金があれば、見たかったなあ。
アブラヤ:なんかセンチメンタルな気分になっちゃうな〜アブラヤ・・・くすん・・(;_;)
10 夏の日の想い出/日野てる子 鈴木道明/鈴木道明 1965
テリー:この曲はハワイアンと言うことですが、実はラテンの作り方です。洋楽の消化のし方が、今の渋谷系なんかよりもずーっとセンスがいいと思います。
ターミー:シングル盤の写真ではハイビスカスの花を髪にさして微笑んでいなかった?でも、曲が思い出せない......。
アブラヤ:此の曲は良いですね、しかし流石にプールサイドでは流れませんでしたが、たまにラジオで聞きますよん。(^^)

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