さとうやすかずのベスト5歌謡曲


1 挽歌/由紀さおり 千家和也/浜圭介 1974
さとう: 由紀さおりボーカルの魅力の見本市のようなこの曲。
出だしの「やーはり」の浮遊感、「こーなーかーた」の中低音から高音への変調、「にーぎーわーうー」のクリアな伸び、「わたしはー」の「し」にこめられた大地に立ち生きる強い女性の姿の芯のあるボーカル。そして当時この歌を「お笑い頭の体操」で平然と替え歌のモチーフにした「芸能人:由紀さおり」。さらに、この歌をひっさげ登場した74年の紅白の映像は彼女のベスト映像と断言できる。
テリー: うーむ、由紀さおりさんがおすきなのですな。
考えてみれば「夜明けのスキャット」が、テレビで由紀さんを見た最初ですが、当時から風格があったように記憶しています。おいくつだったんでしょうかね。
伽 羅: 74年ならまだ生まれてな・・・かかと落しッ・・・もう記憶があるはずなんですが、知らないのでしゅ〜。この方の声は好きなので、ぜひ紅白の映像とともに見てみたいです。
アブラヤ: ありゃま!1974年の曲なのですか?
う〜む…わたしゃ当時は高校1年生だったと記憶しているのですが知らないのであります。しかし伽羅ちゃんも1978年生まれじゃ無理もないよね?(^^ゞ
  ターミー: う〜ん、こんなにもさおりさんのことを愛しているさとう様はどんなお方でしょう。
歌手冥利につきるというもんですね。

2 土に還るまで/由紀さおり 山川啓介/? 1973
さとう: 山川啓介の詩が絶品。「誰もいなくなったこの地球の上でただあなたと暮らしてみたいな」「生まれた子供にはあなたの名前をつけある日森の果てに旅立たせるの」など核戦争後の地球、果てはカチンの森か、などと不確定なイメージをこれほど際限なくひろげてくれる曲はない。おだやかでクールな由紀さおりのボーカルだが、この曲では、明日死ぬ人間のようなゆるやかな迫力がある。
 伽 羅: そんな深い歌があったのですねー。今の時代こそ、ですね。すみません。
曲は知らないわ、ボケは入れられないわ・・・。面目ないでしゅ〜。
テリー: ほーほーなるほど。最近のエコロジーやガイア理論まで内包しているのかな。
んなわけないか。
ターミー: 関係ないけど、何だか映画ターミネーターの世界を思い出しますね。ラストシーンで、主人公の女性が大きなお腹をさする、そして遠い空に不気味なきのこ雲が.....。

アブラヤ:

関係ないけど、わたしゃ女房と白髪の生えるまで連れ添う覚悟じゃけん。
しかし…その頃になっても未だ「ほいほい」で頑張っていたりして・・(苦笑)

3 乙女のワルツ/伊藤咲子 阿久悠/三木たかし 1975
さとう: 由紀サマの曲にふれあうまではこれがわたしのベストワンだった。
作詞・作曲・歌手とも相当な実力者だが、この名曲はそれらの目に見える力量をこえて、交通事故的に生まれた超名曲だと思う。
ターミー: 交通事故的に生まれたとはどんな意味なんでしょう(^^;のびやかな女の子からややかげりのある女性へと変貌したその間、彼女に何があったんでしょうか。 
テリー: いまやしっかりおミズだそうですが(爆)ボーカルは素晴らしかったですね。
ロック畑のひとがカバーしてた記憶もあります。誰だったかは忘れました。
願望による妄想かしら?
伽 羅: 交通事故的ってすごい表現ですね〜。ひまわりのほうですが、お店で歌ってるの、テレビでやってましたね。好きといえばいいのに〜って歌ですか?違うかな。
アブラヤ: 何かモノ凄い大袈裟なアレンジにブッ飛びまくった記憶がありますよん。(苦笑)
やはり簡単に好きとは言えない乙女心を表すには、あの様な大時代的なサウンドしかないのかしらん?

4 君の名はさくら/由紀さおり ?/服部良一 1981
さとう: 全曲服部良一センセの書き下ろし新曲という考えてみたらすごいアルバムである
「LOVE AGAIN」のトリを飾る曲。由紀さおりの曲では最もスケールの大きな曲
しかしそれを生かしているのは「涙でさようなら」の部分にあらわれている由紀ボーカルならではの浮遊感。
テリー: 服部先生でアルバムを作ってらっしゃったなんて知りませんでした。すごいですー。
でも、このタイトルは「フーテンの寅さん」ですか?(違うって)
伽 羅: けっこう新しい・・・。でも知らない・・・。すみません〜。
桜って漢字のお名前はあんまりいないのかな。奇麗なのに・・・。
私にとって、さくらといえば・・・「洗礼」になっちゃうです〜。
あ、上原さくらちゃんもいますね〜。ホントに関係ないですね〜。
ターミー: すみません、そのアルバム持ってません。
アブラヤ: そう云えば全然関係のない話しなのだが、つい先日にラジオでSAKURAっていう女性の歌を聴かせて貰いましたが結構上手かったので吃驚しました。

5 故郷/由紀さおり 大野雄二/? 1972
さとう: 「うさぎおいし」ではない。大野雄二センセの曲。最初なにげなく聴いていたら恋人に自分の美しい故郷をみにきてほしい、という他愛ない歌かと思ったら実は元恋人へ送る戻れない時を歌う反実仮想の絶望の歌。美しい田舎の風景を描写する歌詞のなかに「あすは汚れた涙流していきてくわたしたちだけど」という歌詞があることに気づいたときのことを今でも忘れない。
ターミー: 由紀さおりさんって、作家の立場からいうと何だか実験的な歌謡曲を作ってみたいと思わせる歌い手さんかも知れませんね。でも、何色にも染められそうで、実はしっかり自分色に染め上げてしまう彼女にプロを感じます。
伽 羅: 「うさぎおいし」も歌われるんですものね。神様からもらった声。
でもコントなんかやってた由紀さんも楽しくて好きでしたね。
テリー: 大野さんといえばルパン三世。何周年だかで記念アルバムが、思いの外バカ売れだとか
あ、関係ない?こりゃまった失礼いたしやした〜。
アブラヤ: しかし…此処まで徹底して由紀さおりさんの曲が出てくると、何か無性に彼女の歌を聴きたくなってくるから不思議なのだ。(o^^o)

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