宗内世津のベスト5歌謡曲

まず、このベスト5は、歌謡道追求者「宗内世津」が入り込む前の、母体<丸>の リアル・タイム体験を元にした選択であることをお詫びしておきます。
宗内のスピリットで選ぶと、とんでもないベスト5になってしまいそうなので.....   by 宗内世津

1 ブルー・ライト・ヨコハマ/いしだあゆみ 橋本淳/筒美京平 1968
宗内世津: まさに、これなくしては今の私の音楽人生は皆無だったと言い切ってしまってもいい名曲。このイントロは「ヤァ! ヤァ! ヤァ!」の最初のコードに匹敵する「出だし」。
あゆみさんの声も筒美メロディも橋本淳の詞世界も永遠に新鮮。
3歳にして「ブル◯チ」という有難くない称号さえ頂いたほど夢中になった。
ターミー: ジャ〜ン、トトトト、ぱぱぱぱあ〜、ぱぱぱぱあ〜ん、トトトトン、
ちゃらりらりりら、らりらりら〜ん、ぱぱぱぱあ〜、ぱぱぱぱあ〜ん、
ちゃらりらりらりら〜、ぱぱぱぱあ〜、「街のあかりが.....」とイントロを聴いただけで、 胸が熱くなる、大傑作です!
テリー: 筒美マジックの出発点ですね。和風とも洋風ともつかないメロディー、クールな歌唱。
唯一無二ですねっ!あゆみさん、NHKの歌番組の司会やめちゃったんでしょうか。
好きだったのに。
伽 羅: こうしてみると、人気のある曲ですよね〜。
3歳ってリアルタイムで覚えていられる年齢ですか?ビックリ。
(そういう自分はなぜ知っているのだろう...)
  アブラヤ: 全く同感であります。この曲は今後も此処のベスト5に於けるスタンダードになるのでは?それからタイトルに地名を入れる、所謂御当地ソングが流行ったのって、恐らく此の曲辺りからではなかったでしょうか?勿論、わたしも大好きな名曲です。

2 天使の誘惑/黛ジュン なかにし礼/鈴木邦彦 1968
宗内世津: これは厳密に言えば実体験というより少し遅れて聴いたのだけど、文句の付けようがない名曲。「ハワイアン・ロック」ってのはどうかと思うけど、確かに国籍不明な躍動感がある。はっとさせる東芝サウンドのマジックに一瞬耳が点。

  アブラヤ:

この曲を聴くと「スクール水着」を着て、一日中プールで真っ黒になって遊んでいた幼少時代を思いだしてしまう私なのですが…この頃の彼女は、次々とヒット曲を連発していて文字通りに大スターでした。彼女のハチ切れそうな太股も大変に印象に残っています…(^^ゞ
伽 羅: なんだか気持ちのいい歌ですよね。心地よいというか...。
「耳が点」という表現がすっごく素敵ですね。
ターミー: 「夕月」とかも流行って、黛ジュン主演で映画化することになったんだけど、
その時、オーディションで相手役に選ばれたのが、森田健作だったことを思い出したぞえ。

テリー:

メジャーキーに失恋詞、そしてシンコぺのせいで、とても洋風に聴こえます。
ちょい鼻声も大好き!「土曜日の夜何かが起きる」というのも好きでした。ロックだった。

3 追憶/沢田研二 安井かずみ/加瀬邦彦 1974
宗内世津: ジュリーは絶対に「我が基本」です。
いい曲はいくつもあるけど、この曲はドラマティック・バラード路線の極み。
バックのサウンドがとにかくいかしていて、ジュリーの絶唱がその中に静かに溶け込んでいくエンディングがあまりにも美しい。
テリー: 「ニーナ」ですよね。「ローラ」と二分する国際恋愛(?)もの。
情熱のヒデキ、妖しさのジュリーですね。歌番組で雨のふるセットで歌っていたのを覚えています。男でも惚れそうでした。あーん…。
ターミー: 安井かずみのフランス風歌謡の名曲。「オー!ニーナ!」が、耳に心地よい。
村井/鈴木/加瀬の3邦彦の中で、加瀬さんの再評価がもっとされてもいいのにね。
伽 羅: いやいやいや、この曲も大好きです〜。
「悲しませない」のところで、すっかりやられます。非常に懐かしいですけど、当時は全然歌の意味なんてわかってなかったのだな〜と思います。
アブラヤ: そう云えば当時の洋楽専門誌「ミュージック・ライフ」に於ける人気投票で、沢田研二は国内ヴォーカリスト部門で堂々の1位だったと記憶しています。因みに洋楽部門では、あのエマーソン・レイク&パーマーが全パートを独占する程の人気者だったっけ!(-。-)y-゚゚゚

4 恋文/由紀さおり 吉田旺/佐藤勝 1973
宗内世津: この人の曲にも意外に好きなものが多くて。
オリコンで30位に入っていないこの曲に、8歳にして夢中になっていた自分は相当マセでしたね。あくまでも純和風な曲調ながら、出だしから「アズナブール流しながら....」というかなりナルシな展開が今聴いてもくすぐったい。
伽 羅: やはり「通」な歌を耳に出来るというのは、家庭環境でしょうか?
でも凡人とは「耳」が違うんでしょうね〜。
ターミー: 由紀さおりさんは、この「ほいほい」では、登場頻度が高いですよね。
70年代、独得の境地を開いた歌い手さんとして、忘れられない一人ですものね。
アブラヤ: いやまったく同感でありますが、彼女の歌声は文字通りに「天使の囁き」のようではないかと思っています。聴いている私を彼女の白い羽がふんわりと包み込んでくれるような・・・
テリー: この歌詞にこのメロ。今聴くと革新的というか、いい意味で変ですよね。
由紀さんが歌い出すとしっくりはまってしまう。すごいです。

5 待っている女/五木ひろし 山口洋子/藤本卓也 1972
宗内世津: 当時ボウリング場のジュークボックスで聴いて、テレビと違う圧倒的な音圧にびっくり。
やたら低音が効きまくってて、コーラスもいかしてた。
もちろん当時は洋楽にモチーフを求めていたことなど知らず。
考えてみれば、あの歌謡大魔神・藤本卓也の魔術にもうやられていたんですな。
伽 羅: あのコがほ・ら・待っている、って歌ですかね?だったら、すごく好きみたいです。
ちょっと盲点だったなあ...。
歌謡大魔神ですか!なるほど、私もやられているようです。
テリー: 韓国系演歌が主流になってから、この手のロック演歌は少なくなりました。
同じようなものばかり。
藤本卓也さん、他にどんな曲を作っていたのか、あとで教えてくださいね!
アブラヤ: おおっ!私も何故か妙に此の曲は、頭にこびりついて離れませんでしたよ。
あの「ヘヘィヘイ」とバックで歌うコーラスのお姉さん達には結構吃驚させられました。
テリーさん!ロック演歌っていう言葉を初めて聞きましたが、云われてみればそうですね。
ターミー: この曲、マーク・リンゼイ&レイダースの「嘆きのインディアン」を下敷きにしたものと言われているそうな。五木は、この曲の後にも藤本卓也で「夜汽車の女」というブラス・ロック歌謡を唄っいる。(「歌謡曲完全攻略ガイド」より)
そう言えば、五木ひろしって、最初の頃は、ど演歌じゃなくて、アレンジがどこかポップスの匂いがしてたよね。


以上、しっかり全て違う作家のもので構成してみました。
次点は「木綿のハンカチーフ」「ひまわり娘」「純潔」「青春の坂道」「ミカンが実る頃」「愛に走って」
「また逢う日まで」「圭子の夢は夜ひらく」といったところ。     by 宗内世津

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