サハリンのベスト5歌謡曲

私若いくせにGS狂いなのですが、それを書くと10や20では足りないので、GS以外のベスト5ということで書かせていただきます。(by サハリン)

1 君恋し/二村定一

 時雨音羽/佐々紅華

1927
サハリン: 私の若いころバンドブームがありましたがそれに背を向け突然昭和歌謡を聞き出しました。そのとき一番遡って聞いたのがこの人で藤山一郎の師匠格にあたる人です。朗々とした歌い方で、やけにフニャッとした声が印象的.のちにフランク永井さんの歌でリバイバルしましたがこっちのほうが戦前ジャズそのもので好きです。
テリー: まず最初に、サハリンさん、作詞作曲・年代まで頂いてありがとうございます。
助かります。「宵闇迫れば、悩みは果てなし」ですよね。フランクさんヴァージョンは3連のロカバラードのリズムアレンジでした。オリジナルはラジオで一度聴きました。
さすが時代を感じましたが。昔の歌詞って「なぜ悲しいのか?どんな風に悲しいのか」っていう状況説明がすとーんと抜けていて、この歌もそうです。そこがミソだと思うんです。
昔の日本人は言葉少なでわかりあえたのかもしれませんね。
ターミー: 昔の日本人が言葉少なでわかりあえるのは、短歌に始まり俳句で鍛えた言葉へのこだわりと、想像力が我々の時代より鋭敏だったからでしょう。
同じ5・7・5・7・7なのに、現代短歌が饒舌に聞こえるから不思議。
この唄、フランク永井さんのならよく知ってます。グルーブしてますよね。
伽 羅: うっ・・・。フランク永井さんの甘い声のほうはさすがに耳にしたことがありますね。
藤山一郎さんの師匠格ですか!ひええ〜。作詞作曲の方々のお名前が奇麗。

アブラヤ:

あ、この曲だったら昨年の温泉旅行の際に歌いましたよん。(o^^o)
たしかモニターに写し出されたのが、故赤木圭一郎主演の日活アクション映画からの映像
だったように記憶しております。因みにコンパニオンも若かったぞいっと…。(-。-)y-゚゚゚

2 東京の花売り娘/岡晴夫 佐々詩生/上原げんと 1946
サハリン: この人は初めて私に音楽的なショックを与えてくれた人です。
他にも「上海の花売り娘」とか「青春のパラダイス」とか「東京の横顔」も好きですが、特にこの歌は独特の鼻にかかった高音の伸び具合が素晴らしいと思います。
三番の「粋なジャンパーのアメリカ兵の」という歌詞も時代がしのばれます。
伽 羅: ううっ・・・。
ミネソタの卵売り(ハウスのたまごめん)なら知ってるんですが・・・(爆)。
ターミー: 「粋なジャンパーのアメリカ兵」ですか。
石原東京都知事の執務中のジャンパー姿も中小企業の社長みたいで、逆に粋ですね。
・・・曲知らないから、話題変えんな〜ってか?(^^)
アブラヤ: 岡晴夫さんっていえば、たしか「憧れのハワイ航路」も彼の歌でしたよね。
因みに、私は埼玉の片田舎で油を売っております。てへへっ!!(^^ゞ

テリー:

これもラジオで何回かは聴いているはずですが、記憶は混乱しています。メロ自体は明るく健康的ではありませんでしたか?逆に戦後になると、口語詞になるせいもあるし、ストーリー仕立ての歌詞がふえますね。ヴィジョンも明確になってきます。

3 死ね死ね団の歌/キャッツアイズ 川内康範/北原じゅん 1970
サハリン: 純粋な歌謡曲ではないのですが・・・。なんと言っても歌詞の暴走の仕方が凄い。
3分に満たない曲の中で50回近く「死ね」といわれ、しかも「日本人はじゃまっけだ」とか「世界の地図から消しちまえ」だの言われるのに、異様に曲自体の乗りがいいので逆に元気が出てくるよくわからん歌です。ちなみに作詞は「おふくろさん」と同じ人ですから参ってしまいます。レインボーマンの挿入歌。
伽 羅: インドの山奥で・・・♪のほうは知ってるんですけどねえ・・・。
モーレツに聴いてみたいです!!でも今はあんまりよろしくないのかなあ・・・。
ターミー: レインボーマンって見てなかったので、この歌知りません。70年代中期にピンクレディに挑戦して見事破れたキャッツ・アイなら知ってます。(^^)
太股がいやらしかった...。(脳天逆さ落し)
アブラヤ: 私もキャッツ・アイの太股ならモーレツに見たいっす。(人間風車 by ビル・ロビンソン)
テリー: 「アノクタラサンミャク・サンボダイ!」(笑)
レインボーマンが変身するときの呪文ですよ!一応お経の一部分です。
意味は……しりません(笑)

4 津軽海峡・冬景色/石川さゆり 阿久悠/三木たかし 1976
サハリン: 何もかもが素晴らしい歌謡曲の真珠。ワンダース「赤い花びら」、クーガーズ「こころの恋人」と並んで完璧な歌だと思っております。では、何でこの位置かというと70年以降のドラムの音が嫌いだから。
伽 羅: この歌は偉大です。演歌だというのに、小学生でさえ歌っていました。
ああああ〜のところが、なかなか上手に歌えないんですよね・・・。
テリー: これはもうコメントいらないでしょう。
演歌というジャンルの好き嫌いはありますが、仰られる通り、確かに完璧だと思います。
アブラヤ: テリーさんの仰るとおりでございます。非の打ち所のない立派な演歌だと思います。
ターミー: 世間には、「津軽海峡・冬景色」派と「石狩挽歌」派がいるという。
どちらが、ホントに寒いのか、どちらが、ホントにゆすぶるのか。
私の場合、昔は「津軽」、40越えた今は、「石狩」派になってしまいました。

5 時の河を越えて/うしろ髪ひかれ隊 秋元康/後藤次利 1987
サハリン: どんより雲を思わせるクールな歌。あの終わり方も何とかシリアスにしようとしてやっぱり愛嬌の在るところがいいですね。今のモーニング娘の楽曲に近いところも在ります。
この曲と生稲晃子の「麦わらでダンス」を最後に昭和歌謡の道へ入って行くのでした。
ターミー: 暗黒の80年代中後期、私はオリコン1位のこの曲も知らない!キッパリ。
うしろ髪ひかれ隊には誰がいたの?ここは何処?私は誰?
伽 羅: をを、おなつかしや。静香ちゃんにとっては暗い過去なんだろーか?(爆)
鬼面組の歌はずっとおにゃんこ関係だったんですよね?
おにゃんこからは、けっこう残ってる人多いですね。
モー娘も、10年とか20年とかして、そういうコがいるのだろうか・・・。
アブラヤ: そっか…工藤静香ちゃんが在籍していたグループだったのですね。
それにしても1987年かー。あの頃の私は何処で何をしていたのだろうか。(-。-)y-゚゚゚
テリー: おにゃんこの曲って、時々マイナー調で水っぽくて、スケールがアイドル歌謡とは外れた感じの曲がありますね。河合その子にも一曲あったような……。
なかでも、この曲って昭和歌謡っぽところありますよね。

この他マニアックなところでは、おめで隊「悲しきエクセサイズ」、美空ひばり「むらさきの夜明け」、石野陽子「テディーボーイブルース」、ディックミネ・藤原千多歌「長崎エレジー」とかも好きですね。(by サハリン)

あなたの選ぶベスト5歌謡曲へ