juiceのベスト5歌謡曲


1 花嫁/はしだのりひことクライマックス 北山 修/端田宣彦・坂庭省悟 1971
juice: 出だしから最後まで、気合いの入ったインパクトの強い曲でした。そして藤沢ミエの第一声で、もうノックダウンです。未だに結婚式などで歌われたり、当時「あしたのジョー」の中で長家の住人?の子供達も、この歌を歌ってたのを覚えています。ちなみに「ふたりだけの旅」もとても好きな歌でした。
伽 羅: これは音楽の教科書に載っていたような・・・。帰れない何があっても。と、どこか悲壮な決意のような香りもします。あれっ、これですよね?夜汽車に乗って嫁いで行くのは・・・。
アブラヤ: これがそうですよ、伽羅さん。故郷の丘に咲いていた野菊の花束を抱え、愛する人のもとへ夜汽車で駆けつける女性の歌ですわ。命賭けて燃えた恋が結ばれる歌なのですが、きっと
二人の間に子供さんが生まれたとしたら、おそらく20代も後半の大人になっているでせう…
ターミー: はしだのりひこほどグループをころころ替えた人も少ない。最初はご存知、フォークル。お次は名曲「風」のシューベルツ。そしてこの曲、クライマックス。「花嫁」の続編「嫁ぐ日」はエンドレス。ソロになって(たかな?)ヒット曲がないのも面白い。
  テリー: これは私もベスト20に選んだ曲ですね。前身の「シューベルツ」や、ハチのムサシの「セルスターズ」とか、このへんのカレッジ・フォークに対しては、まっとうな評価がされてない気がして残念なんです。特に日本のロックフィールドからの評価はまったくない!
この曲もメロもすばらしいですが特に歌詞です。ラブ&ピースの時代。「同棲」「反抗」「自由」などの当時の思想が、別の形でですが確実に反映されていると思うんです。そういう意味ではロックだと思います。シュガーベイブとはっぴいえんどばかりが評価されるのは片手落ちではないかと思うんですが。

2 喝采/ちあきなおみ 吉田旺/中村泰士 1972
juice: イントロがポール・サイモンの「母と子の絆」に似ていました。それよりこの歌が、実話に基づいた内容であるということに、衝撃と共に深い感動を呼び起してしまいます。しかし悲しいかなこの歌を聞くと、どうしてもコロッケなんかが、一点を凝視して歌うオーバーなリアクションの、モノマネの方を思い起こしてしまうのには、困ったものです。

  伽 羅:

本当にねえ・・・コロッケも罪な人ですよ。でもあまりに悲しい物語ですよね。子供の頃に歌ったような気がしますが・・・。
ターミー: コロッケの「喝采」は、オリジナルよりもインパクトありすぎてもう罪ですね。(^^)
ギャグで済ますには惜しい名曲なんだけどなぁ。
アブラヤ: あ、そういわれてみればイントロが「母と子の絆」にそっくりですわ。(笑)
しかし此方「喝采」の方はリズムがレゲエではないのが味噌かもしれませんね。
もし、そうだったならば曲の印象が全然違ったものになっていたでせうね。(^^;)

テリー:

私もコロッケばかり目に浮かんで困ります。でもやっぱり似てる(笑)母と子の絆……ああ、イントロのトレモロのフレーズですね。なるほど!最近のアルバムではチャゲアスのペンによる曲も歌ってるようです。聴いてみたいようなそうでないような(笑)

3 恋をするなら/橋幸夫 佐伯孝夫/吉田 正 1964
juice: もうゾッコン。カラオケ歌いまくり(といっても、あまり行かないですけど...)状態の歌です。詳しい人の話によると、サーフィンサウンドらしいのですが、私にはいい意味で、ラテン臭く聞こえてしまいます。情熱たっぷりの伸びやかな歌声、シビレるエレキギターサウンド。今時では聞けないこの雰囲気はいったいなんなんでしょう。この臭みがたまらないです。
アブラヤ: たしか…サビの部分で♪ア〜アアアアア、イ〜イイイイイ、ウ〜ウウウウウ、アイオ〜♪
なる殆ど語呂合わせだと思える歌詞が出てくる曲ですよね。実は私こういう曲好きです。
この頃の橋さんの曲って♪ス〜イムスイムスイム♪とか無茶苦茶モダン?でしたよね。(o^^o)
ターミー: 橋幸夫さんはリズム歌謡の王様。アメリアッチやスイム、サーフィン。♪メキシカ〜ンロ〜ックゴ〜ゴ、ゴ〜ゴ。股旅物も独得のノリで、首を振って唄う様は、リンパ腺でも腫れてるのかと思った。(^^)
伽 羅: たとえばひばりさんの真っ赤にもーえた〜とか。橋さんだったら他にメキシカンロックとか(ものまねのほうがよく知ってるけど)。ええっ、こんな歌をお歌いに?というイメージがあります。

テリー:

出ましたね。橋さんのエレキ歌謡路線。「ほいほい」で今まで投稿がなかったのが不思議です。「アーアーアー、エーエーエー」と、意味不明なかけ声。「恋のメキシカンロック」とともに、えぐい歌謡曲ファンの定番です。私の友人のトーマス鈴木(知子のロック、という売れないGS歌謡バンドのリーダー)にも多大な影響を与えました。(知らんわいそんなの!)

4 勇気あるもの/吉永小百合・トニーズ 佐伯孝夫/吉田 正
juice: ドドーンと重苦しいストリングスとピアノに、切ないギターが絡み、重厚な男性コーラスがアーアーと盛り上げて、爽やかな吉永小百合とトニーズの歌声が、郷愁を誘いだすメロディーをなぞります。エレキギターとドラムが、さり気なくリズムをとっていい感じです。姉がファンだったので嫌でも耳に入り、小学校時代、遠出した帰り道での私のテーマソングとなっていました。
伽 羅: タイトルからつい最近やってらっしゃる朗読を思い出してしまいました。帰り道でのテーマソングですか〜。最近私の通勤ソングはアミーゴの「BeTogether」です。
ターミー: 橋幸夫・吉永早百合の「いつでも夢を」じゃなくてこの曲なのがニクイ。私くしめも幼心にも勇気付けられたものでした...なんて、ちょっと話作ってなぁい?(^^;
アブラヤ: いや…ターミーさん、実は私めも幼い時分に此の曲を聴いて、そりゃ〜も〜随分と勇気が湧いてきたものでしたぁ〜〜〜。当時の小百合さんってお幾つぐらいだったのでせうか?
とても可憐で清楚な歌声がとても良いですよねぇ。まったく光陰矢の如しダス(意味不明)

テリー:

その後、この曲はラジオで聴くことができました。う〜ん。私の場合は正直、やはり古さが先立ってしまいましたね。それでも小百合さんの素直な歌声はさわやかに心に入ってきました。当時の歌手専業の人のように「声をつくって」ないですね。音は全然別物ですが、私は「薬師丸ひろ子」を思い出しました。

5 真夏の出来事/平山美紀 橋本淳/筒美京平 1971
juice: イントロのリズムと女性コーラスの絡みが始まるともうたまりません。平山美紀のカッコいいハスキーボイスが、ちょっぴり悲しい詞をクールに歌います。中学の時、友達と好きな歌の話をしていて、私が「平山美紀の真夏の出来事」といったら、みんなが思いだしたように、僕も、僕も、といいだしたのをヒントに、この歌は深層意識にアピールする、何かがあるのかも知れないなどと考えてしまいます。
アブラヤ: 成る程…深層意識にアピールする何かですか?そういわれてみれば確かに何か感じますわ。
やはり平山さんの歌声を初めて聞いたときのインパクトって、大変なものがあったように
記憶しているのですが、これが他の歌手に歌われていたならば、おそらくあれ程のヒット曲にはならなかったのでは?彼女の…あのカエルのような(失礼!)独特な声が良いっす。
ターミー: そう、イントロと女性コーラスで多くの人をマインドコントロールした京平さんの傑作。その後のディスコ路線など京平さんの深層心理アピール説には説得力があります。どっかで聴いたことあるぞ〜というクスグリ路線も深層心理をうまく応用した彼一流のテクニックだ。気持ちよく騙されよう。(^^)
伽 羅: 深層意識ですか〜。ふむふむ・・・。黄色はお金がたまる色・・・。と、平山さんを思うたび、思い出します。

テリー:

こちらはもうイントロから濃厚にソウル・フレイヴァーがたちのぼってきますね。私にとっての筒美京平せんせの象徴・商標みたいな曲です。深層心理……確かに忘れられないですね。この声ももちろんですが、このリズム。GSやロカビリーとは別な方法で「リズムの官能性」を追求した最初の成果かもしれません。(大げさですか?)

 実際に5曲を選ぶのって、けっこう難しいもんですねー。あれもいいしこれもいいしで、いろいろ迷いましたが、
ちょっと気合いを入れて選んでみました。涙を飲んで選から外した曲を少し......西田佐知子「涙のかわくまで」、
和田アキ子「ハート・ブレイク・ドール」、加山雄三「夕陽は赤く」、渚ゆう子「長崎慕情」、黛ジュン「霧のかなたに」、美空ひばりとブルーコメッツ「真赤な太陽」等々、考えるときりがないですねー。

うちの方でも日本の歌ならジャンルを問わない投稿のコーナーがあるのですが、もしよろしかったら、投稿いただければ幸いです。    (by juice)

http://www.fsinet.or.jp/~juice/Slit-j/tou-gen-kyou.htm

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