“たけのこ”のベスト5歌謡曲

「昭和40年代+1970年代の15年間を対象にする」「筒美京平作品は別格として除外する」
「女性歌手に限定する」「だれも知らないマニアックな曲は入れない」という方針で選んでみました。byたけのこ

1 恋のフーガ/ザ・ピーナッツ なかにし礼/すぎやまこういち 1967
たけのこ: ♪追いかけて 追いかけて すがりつきたいの
これは衝撃的でした。
ティンパニが鳴り響くイントロ、ピーナッツの「粒の立った」ハーモニー。
それに曲だけでなく、詞もフーガ形式なんですよね。
追いかけて、追いかけて、最後まで追いつかない。
ターミー: ザ・ピーナッツとくれば、「シャボン玉ホリデイ」となるのが、我々の世代。
番組のラストのシーンになると、決まって「スターダスト」が流れて、ハナ肇がその日のテーマについてひとくさり語り、つまらない駄ジャレを言うと、ピーナッツの二人にひじ鉄を食らわせられる。後に、タモリの「今夜は最高」のエンディングもこのパターンを踏襲してたっけ。
ピーナッツは、宮川泰先生の曲が多いのですが、この曲は、すぎやま先生の職人芸を感じさせる名曲。
テリー: 双子だから当たり前ですけど、声質が同じなんですね。そうなると、難しいハーモニーや、こった形式の曲もこなしやすいわけです。ピーナッツは、作曲家からすれば、「素材」として素晴らしかったのではないでしょうか。
伽 羅: よく出来た曲ですよね〜。リアルタイムでは聴いてなくても、歌えるくらい知ってるんですから、どれだけ人気があったかがわかりますね。
  アブラヤ: う〜む…本当に素晴らしい名曲だと思います・・・
伽羅さん!彼女達は凄い人気があったんですよ。当時の流行歌(!?)で、あれだけ見事なハーモニィを聴かせてくれたのは、他にはいなかったのでは?
他にも「情熱の花」や「恋のバカンス」etc…名曲が目白押しなのであります。

2 白い蝶のサンバ/森山加代子 阿久悠/井上かつお 1969
たけのこ: ♪あなたに抱かれて わたしは蝶になる
阿久悠の出世作(の一つ)にして、サイケデリック歌謡曲の最高峰。
小学生には、どうして蝶になるんだか、なにがなんだかわからなかったです。
サビの「恋は心もいのちもしばり 死んで行くのよ蝶々のままで」もすばらしい。

  ターミー:

彼女は、最初はコニー・フランシスか何かのポップスのカバー物で人気あったけど、その後なかずとばずの時期を過ごし、突然この曲で復活を遂げたという記憶があるのですが、この歌の字あまり振りは、後の吉田拓郎も真っ青だったよね。でも名曲。
伽 羅: 懐かしのなんとか系の番組で聴いたこの曲は超いかしてました。
名字が同じというだけで、森山良子さんとごっちゃになっていました。
アブラヤ: そう云われてみれば…森山良子さんの「禁じられた恋」も、たしかこの頃のヒット曲だったような気がするのですが、改めて実感するのですが当時の曲は皆メロディーが良いですよね。

テリー:

リズムが全然サンバじゃなーい!(笑)
もう一曲、加代子さんってヒット曲ありませんでしたっけ?度忘れしてますけど…。

3 どうにもとまらない/山本リンダ 阿久悠/都倉俊一 1972
たけのこ: ♪うわさを信じちゃいけないよ
山本リンダの曲でいちばん好きなのは「ウブ・ウブ」(山本リンダ最末期の音頭歌謡)なんですが、さすがにだれも知らないと困るので、これ。
「ああ蝶になる ああ花になる」からあとのノリが、いいですね。
テリー: しかし「困っちゃうな〜」と歌ってたひとが、突然こんなになっちゃった、っていう感がありませんでした? この路線、企画したヤツは誰なんだろう。
ターミー: う〜ん、たけのこさんは、やたら蝶がすきなんやなあ。ザ・ピーナッツだって、「モスラ」だもんね。この曲のリンダさん、赤いシャツをおへその上で結び、黒のパンタロンは、ひざの下のところまで、大きくスリットが入っている。
これで、あのピンクレディーより激しい踊りを見せるのだから、絶対ウケます。
ちびっこ物まねの定番ネタだったなあ。
伽 羅: この歌も大人気ですね〜。カラオケで歌う時には、思い切ってやらないと寒くなります
リンダさんはさすがです。
アブラヤ: むむむ…伽羅さんが思いきって歌う「どうにもとまらない」を是非とも聴いてみたくなってきたから不思議だ。しかし歌い出したら本当に止まらなくなっちゃうんだろうな・・・ 
やはりカラオケ・オフ会は絶対に実現させましょうね!!

4 まちぶせ/三木聖子 荒井由実/荒井由実 1976
たけのこ: ♪夕暮れの街角 のぞいた喫茶店
この曲の、あの切ない、絞り出すような感じは、やはり三木聖子でないと。
石川ひとみバージョンは、歌はうまいけど、そつなく歌いこなしてもらっても困るという
典型。荒井由実バージョンは、ダンスが変。
ターミー: ひゃ〜、この唄大好きです。70年代は、聖子といえば、三木聖子だったんだよね。
<<あなたを振り向かせ〜る>>と苦しそうに歌うのが、僕らの心をそそりました。
「三枚の写真」もよかった。
伽 羅: まったく同意見です〜。まちぶせは三木聖子ですよね!!
石川ひとみは、「あれ〜高い声出るのね〜」って思いましたけど。
ユーミンは...つくったんだから、何してもいいけどさー...。
三木さんのまちぶせがもう一度聴きたいです〜。
でも何度でも売れてしまうこの曲って、すごいですね。
アブラヤ: たしか三木聖子を初めてTVで見たのは、あのジュリーが3億円強奪事件の犯人役を演じた「悪魔のようなあなた」というドラマの中で、彼女がジュリーの妹役を演じていたのが最初だったと記憶していますが、あまりに私好みの娘さんだったので雷に打たれたような激しいショックを受けた私でした。
でも…彼女ったら直ぐに結婚して芸能界を引退しちゃうんだもんな〜。トホホ
テリー: 「これが最初で最後の、ほんとの恋だから」という「魔法の鏡」と同じ系統で、ユーミンの得意なパターン。出所はどちらもラテンなのでしょうけど。
よくこの言葉をのせたものだ。ちなみに最近出た本人バージョンは、ねえ。
(含みのある発言)

5 やさしい悪魔/キャンディーズ 喜多条忠/吉田拓郎 1977
たけのこ: ♪あの人は悪魔 わたしをとりこにする
「年下の男の子」や「春一番」よりも、この曲や「危ない土曜日」「ハートのエースが出てこない」のような小悪魔路線が好きでした。
衣装も、黒の超ミニに網タイツがたまりませんでしたね。
一歩まちがえるとSMの女王様ですが。
伽 羅: キャンディーズはけっこう好きな歌が多いです。
この曲はやっぱり拓郎さんのせいか、どこか「わがよき友よ」に通じるような...(?)。
見頃食べ頃笑いごろでしたっけ。あれが楽しみで...。
お笑いセンスもある人たちでしたよね?(伊東さんと小松さん大好きなもので...)
テリー: 太田裕美「失恋魔術師」と、どちらが時期的に早いんでしょう?(こちらも拓郎)
どちらかが「インスパイア」されたんじゃないかと思ってるんだけど。
全キャン連、あたしら世代の青春のひとつだった。
あ、いや、入ってはいませんでしたよ!
(あえて強調するところがあやしい)ちなみに、私はスー派です。
アブラヤ: 流石に清楚なイメージで売ったキャンディーズも、あのピンク・レディの人気に押され気味の時代に放ったヒット曲だったと思いますが、何か無理してお色気路線に踏み込もうとしているようで痛々しく思えたのでありました。
しかし…私は特に、彼女達には思い入れはなかったのですが、因みにテリーさんと同じく
スーちゃんが好みでしたばい。ふぉっふぉっふぉっ…
ターミー: 彼女達、スクール・メイツ出身で、太田裕美ちゃんも、もしかしたらメンバーに入っていたかも知れなかったんだって。(無理あるけど)それでもって、最初は、スーちゃんが真ん中だったけど、ランちゃんが真ん中になってから、人気が出てきた。
引退カウント・ダウンの「微笑みがえし」の頃なんかの全キャン連の熱狂はすごかったもんなあ。でも僕は、個人的には、こたつの上でベンジャミン伊東と踊る電線音頭が、たまらなく好きだった。(小松政夫なんか、最高だ!)

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