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no.6
 

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不機嫌な雑考(2005.3.29)
 「不機嫌なジーン」というテレビドラマの最終回が昨日の夜、放送された。なかなかウィットに富んでいて、興味深いドラマではあった。が、日本の茶の間では、恐らく、なかなかに受け入れられがたいところに踏み込んでいるという印象のままに終わったと言う感じが強い。

 つまり、家族でわいがやと見る種類のドラマではない、という意味。

 一人でくすっと見る分には、これほど貴重なドラマも少ない。

 それにしても、最終回ということを抜きにしても、どうしてもやもやとしたものが残ってしまうのか。毎回、面白く見終わっていたのだが、吹っ切れない感じがいつも多少なりとも残っていた。

 お話の落としどころは、しばらく前にやっていた「結婚」というドラマ(出演:田村正和・黒木瞳)と同じパターンであった。女性が男性と別れ(離れ)、自分の道(生き方)を歩いている(歩いていく)、と。

 世の中の風潮として、女性が男性に頼らない生き方をすることを表しているとも言えるし、番組企画者・脚本家のイメージでもあるらしい。

 ドラマとしての見どころは、環境問題を取り上げたこと、虫に着目したこと、全体にコミカルな味付けにしたこと、ドラマとしてはかなり変化球であった。初めから一般受けは狙わず、マニア狙いであったのかもしれない。ただし、演出は勘所をとらえ、出演者は、助演陣も好調で、全員がなかなかにしっかりとこのドラマの狙いを表現していた、と言えよう。

 それにしても、男が女を口説く最後のせりふはちょっと陳腐でした。君が生活するのに一生何の心配もないようにするから、とか何とか。脚本家の醒めた目線を感じました。 

 内田聖陽さんの奥さん(?)役の人、最後にちょっと出ただけで、せりふなしでしたけれども、素敵でした。 

 

 


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