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しあわせとは何か


                

        目  次

1  まえがき

2 見田宗介氏の意見

3 榎木孝明氏のチベットでの体験

4 NHKスペシャル「山田洋次・しあわせ探しの旅」

 


1 まえがき

 しあわせとは自分のしたいと思っている生き方をしている状態を言う。

 人に従っていず、自分自身の考え方で生きていること。

 しかも、その状態を自分にとってよい状態と認識していること。

 このことは、そこにとどまっていることだけを指しているのではない。もっと先を目指していていいのである。

 少なくとも、自分が今、自分にオーケーと言える状態であることが重要である。

 自分で自分の生き方を良く知っていて、今はこれで良しと言えること。


 2 見田宗介氏の意見

 見田宗介氏はおおむねこう書いている。根本的な考え方だが、普段生活しているときは忘れてしまいそうなことであると思わ

れる。面白いと思われた部分を要約させていただくと、こうである。

     (2001年1月28日付けの新聞による。要約の責任は溝口にある。)

    「人間の根本のことは幸福であり、それはよく生きることであり、またそれは福祉のもともとの意味である。

     社会の目的もまた幸福であり、福祉である。

     幸福には相乗性があり、他者に歓びを与えることが自己にとっての歓びである。これは価値で言えば贈与価値と言え

     る。

     生きる方向も手ごたえも見いだせないでいる現代において、ある青年たちは福祉の活動のうちに、手ごたえのある方

     向を見いだそうとしている。

     必要としているものの幸福と、必要とされているものの幸福を、とどこおりなく回流せしめ、自由に相呼応させるシステ

     ムとして、一つの社会の全体を構想することが、21世紀の宿題のひとつである。」


 3 榎木孝明氏のチベットでの体験(週刊現代、2001年4月21日号、グラビアページ)

 榎木氏はかつてのチベットでの体験についてこう書いている。

 「家長である老人に「あなたにとって幸せとは何ですか」と尋ねると「家族がみんな一緒にいることだ」という答えが返ってきた。それ以上何を望むのかといわんばかりに。

 彼らのシンプルライフは、欲望に翻弄される僕らの暮らしよりずっと至福に満ちている。自分の発した質問の陳腐さに、僕は笑い出したくなった。」

 幸せとは家族がみんな一緒にいること、そう言い切れる幸せを僕らは持っているだろうか。


4 NHKスペシャル「山田洋次・しあわせ探しの旅」(2002年11月16日)

  私は見なかったので、番組の内容は知りません。読売新聞のテレビ欄の記事によると、映画「幸福の黄色いハンカチ」の撮影に使われた場所を多くの人が訪れ、願いを書いた紙を貼っていくのだという。

 ここで書き残していく人達は、しあわせとは何かについて、自分の考えをしっかりと定着しているのかもしれない。