BROOMBALL RULE BOOK
ブルームボール国際競技規約

IFBA version.IV (2014年4月改訂版/8月訳出)

Short cut
試合試合中のプレイペナルティの種類反則附記


第一章 試合

Rule01 試合時間
Rule02 ロースター
Rule03 選手の不足
Rule04 選手の過剰
Rule05 スターティング・ラインナップ
Rule06 試合/ピリオドの開始
Rule07 オーバータイム
Rule08 抗議の処理
Rule09 公式試合の結果

第二章 試合中のプレイ

Rule10 得点
Rule11 アシスト
Rule12 得点記録
Rule13 選手交代
Rule14 パス
Rule15 フェイスオフ
Rule16 フェイスオフの立ち位置
Rule17 フェイスオフの実行
Rule18 フェイスオフの場所
Rule19 オフサイド
Rule20 アイシング
Rule21 ボールが見えなくなった場合
Rule22 (合法な)ブルームの手渡し
Rule23 ブルームを落としたとき
Rule24 プレイの中断
Rule25 試合進行への怠慢
Rule26 ボールが場外に出た場合
Rule27 不適正なボール
Rule28 審判に当たったボール
Rule29 ゴールクリーズへの不正球
Rule30 身体接触
Rule31 肩より上の高さでのボールの接触
Rule32 ケガによる試合停止

第三章 ペナルティの種類

Rule33 ペナルティの種類
Rule34 ペナルティ概略
Rule35 マイナー・ペナルティ
Rule36 マイナー・チーム・ペナルティ
Rule37 マイナー・ペナルティの同時発生
Rule38 メジャー・ペナルティ
Rule39 2度目のメジャー・ペナルティ
Rule40 メジャー・ペナルティの同時発生
Rule41 ミスコンダクト・ペナルティ
Rule42 二度目のミスコンダクト・ペナルティ
Rule43 ゲーム・ミスコンダクト・ペナルティ
Rule44 マッチ・ペナルティ
Rule45 2度目のマッチ・ペナルティ
Rule46 認定ゴール
Rule47 認定勝利
Rule48 ペナルティ・ショット
Rule49 ペナルティの手続き
Rule50 審判のミス

第四章 反則

Rule51 選手交代の違反
Rule52 不正用具の適正化における試合遅延
Rule53 インターフェア
Rule54 ボールを動かさない行為 
Rule55 ゴーリーが相手のゾーンに入った場合
Rule56 ディレイ・オブ・ザ・ゲーム
Rule57 試合進行の拒否
Rule58 反抗的態度
Rule59 ベンチからの退去離脱
Rule60 用具検査
Rule61 不正な用具、禁止されている用具
Rule62 折れたブルームでのプレイ
Rule63 ブルームを2本持ってのプレイ
Rule64 不正なフェイスオフ
Rule65 権限のない要求
Rule66 チーム・アンスポーツマンライク・コンダクト
Rule67 アンスポーツマンライク・コンダクト
Rule68 審判に対するアンスポーツマン・コンダクト
Rule69 物を投げる行為
Rule70 インターフェアランス
Rule71 ホールディング
Rule72 トリッピング
Rule73 倒れ込みによる妨害
Rule74 フッキング
Rule75 スラッシング
Rule76 ニーイング&エルボーイング
Rule77 チャージング
Rule78 背後からの攻撃
Rule79 クロスチェッキング
Rule80 ハイスティッキング
Rule81 ハイブルーム
Rule82 ボーディング
Rule83 威嚇行為
Rule84 ラフィング
Rule85 乱闘
Rule86 チームメイトとの乱闘
Rule87 スピアリング
Rule88 故意の傷害
Rule89 ボディチェッキング
Rule90 審判への不服従
Rule91 審判に対する脅迫行為
Rule92 審判に対する侮蔑
Rule93 氷外からの脅迫行為
Rule94 氷外からの攻撃行為
Rule95 審判、役員へに対する侮辱行為
Rule96 えらい人への侮辱行為
Rule97 ボディピアス
Rule98 場外からの妨害行為

附記A〜H

附記A <ペナルティの発効>

附記B <ペナルティのシグナル>

附記C <アイシング宣告の手順>

附記D 審判

第01条〜08条 審判の規範、協会への報告とか。

附記E チーム

第09条 キャプテンと副キャプテン
第10条〜11条 コーチ、トレーナーとか。

附記F <MIX/マスターズ/ユース特例>

附記G 用具

第12条 ブルーム
第13条 ボール
第14条〜15条 シューズとかユニフォームとか。
第16条〜17条 防具

附記H 施設

第18条〜38条 リンクのサイズとか設備とか。


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第一章 試合
Rule01 試合時間

a) IFBA主催大会での各試合の時間はすべてのカテゴリーにおいてストップタイム付きで最低36分とし、その36分は2つのピリオドに分けられるものとする。ここに同点延長/オーバータイムの時間は含まれない。各ピリオド間のインターバルは最低2分とする。

b) 世界大会/国際大会の予選ラウンドにおいては延長/オーバータイムには入らない。オーバータイムは決勝トーナメントから採用する。

c) 対戦チームは各ピリオドごとにエンドを交代する。

d) チームは氷上のキャプテンまたは副キャプテンの要求により、1つの試合に1度だけ、60秒間のタイムアウトを使うことができる。

e) ペナルティを受けている選手はタイムアウトの間であってもペナルティベンチに留まらねばならない。

Rule02 ロースター

IFBA主催大会に参加する全ての選手/コーチ/トレーナーは大会前に登録を済ませること。

Rule03 選手の不足

a) 大会開催前の登録においては1チーム最低16名の選手が必要であり、大会中にはチームは6名の選手を確保せねばならない。

b) 試合に際して、チームが必要とされるに足る選手数(ゴーリー1名と他の選手5名)を揃えることができないとき。
★相手チームの認定勝利

c) ミックス(C0-ED)の試合においてチームが規定数の男女を揃えることができないとき。
★相手チームの認定勝利 

d) ケガや出場放棄やペナルティによってチームが試合続行に必要な数の選手が揃えられないときには、その時点での得点にかかわらず、直ちに試合はそのチームの不戦敗となる。

Rule04 選手の過剰

あるチームが試合において20名以上の選手を用意している場合、その対戦チームは抗議することができる。

Rule05 スターティング・ラインナップ

各ピリオドの開始にあたり、ビジター・チームのコーチから先に氷上に出る自チーム選手を指名することができる(ゴーリーを含む)。

Rule06 試合/ピリオドの開始

試合は、不可抗力による遅滞がない限り、予定通りに開始されなければならない。第1ピリオドは相手サイドを自陣エンドとして開始する。

Rule07 オーバータイム

a) 規定の試合時間を同点で終了した場合、オーバータイム・ピリオドは自陣ベンチサイドをエンドとし、センターでのフェイス・オフによって開始される。オーバータイムはプレイヤー3名とゴーリー1名による4人対4人の試合となり、最少でも1チーム2名+ゴーリーの3名によって行われる

b) 延長オーバータイムは以下の規定で行う。

・ストップタイム
・第2ピリオドと同じ時間(公式には18分)で行う。
・ミックスの場合は1チーム=男2女2で行う。
・前のピリオドからのペナルティは継続して適用される。
・いずれかのチームがゴールを決めた時点で試合終了となる。

c) ペナルティを科せられたチームは氷上から選手1名を失う。試合は3人対4人で続行される。

d) もしマイナーあるいはメジャー・ペナルティが両チーム同時に科せられたならば双方の当該選手がペナルティベンチ行きとなるが、代わりの選手が氷上に出ることができる。ただしペナルティタイムが満了しても、氷上またはチームベンチへ戻るのは試合がストップするまで待たねばならない。なぜならば、試合はその間も4人対4人で行われているからである。

e) ゴーリー規定

・ゴーリーはオーバータイム開始前に指名されなければならない。
・ゴーリー登録していない選手がゴーリーを務めることはできない。
・センターラインを越えてプレイすることはできない。
・相手チームにディレイドペナルティが示されている場合には、ゴーリーを攻撃選手と交代させることができる。しかしペナルティが適用され試合が止まった時点でゴーリーは氷上に戻らなければならない。

f) オーバータイムが双方無得点のまま終了した場合、試合の勝敗はシュートアウトによって決定される。

g) シュートアウト
※シュートアウトの手順はペナルティショットと同様である。(Rule48参照)

1・オーバータイム・ピリオドが終了しても両チームが同点だった場合、双方のコーチはペナルティショットを行う3名の選手を指名する。ロースター内の全員(ゴーリーと負傷した選手を除く/ただしコーチが指名すれば彼らもペナルティショットに参加可能)が終了するまでは同一の選手がペナルティショットを2回行うことはできない。ミックス(CO-ED)カテゴリーにおいては男女が交互に行う。先攻のチームが男女の順を決めることができ、後攻チームは同じ順に合わせなければならない。

2・ペナルティショットはホームチームが先攻・後攻を選択することができる。

3・双方のチームは交互にショットを打ち、最初の3人対3人においてゴールの数が多いチームが勝者となる。

4・最初の3人対3人のラウンドにおいてはシュートアウトをサドンデス方式では行わない。

5・サドンデスの場合には、一方がゴールを入れて一方が失敗した時に勝者が決定する。

6・オーバータイム終了時においてもペナルティタイムが残っている選手はシュートアウトに参加することができない。

Rule08 抗議の処理
Rule09 公式試合の結果


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第二章 試合中のプレイ
Rule10 得点

得点は以下の場合に認められる。

a) 攻撃側選手がボールをブルームで直接、またはブルームではじいてゴールに入れたとき。

b) 打たれたボールが攻撃側選手の体やシューズに「偶然に」当たってゴールに入ったとき。

c) 守備側選手の行為によってボールがゴールに入ってしまったとき。(アシスト記録なし)

d) 攻撃側選手がゴールクリーズ内にいる間にボールがゴールに入ってしまったが、それは守備側選手によって引っ張られたり押されたことが原因だったとき。

e) 守備側選手が得点を防ごうとしてボールに物を投げつけたとき。

得点は以下の場合には認められない。

a) 攻撃側選手によるブルーム以外を使ったゴール。

b) ハイブルームによるゴール。打点が打った選手の通常の肩の高さより上の場合。打点が基準でありスイングの軌道の高さではない。

c) ボールよりも先に攻撃側選手の体の一部がゴールクリーズ内に入っていた場合。もし攻撃側選手がゴーリーの背後にいたとしてもそれ自体は反則ではない。ただしゴーリーの動きの邪魔になったと判断されたときには得点は認められない。

d) 攻撃側選手が意識的に手足や体に当てたボールが守備側選手に当たってゴールに入ったとき。

e) ボールが審判に当たってゴールに入ったとき。

Rule11 アシスト

アシスト記録は得点を記録した選手にボールを出した選手に与えられる。

Rule12 得点記録

a) 1つのゴールに対して与えられるアシストは2つまでである。

b) ゴールとアシストにはそれぞれポイント1が記録される。

Rule13 選手交代

試合中、ベンチにいる選手は氷上にいる選手と交代することができる。プレイが止まっているときでも、プレイが進行中でもかまわない。

A: 選手の交代

1) プレイが止まっているときの交代

1. プレイ停止中の交代は自由。ただしプレイ再開を遅らせるものであってはならない。

2. 選手の交代は審判がフェイスオフを行うための位置につく前に行うこと。

2) 交代行為はビジターチームが先に行うが、ホームチームにも交代するための時間的余裕を与えること。

3) 交代は駆け足で行う。

4) プレイが続いているときの交代

1. いつでもできる。

2. 交代される選手は氷上からチームベンチへ入ること。この時に故意に試合を妨害してはならない。ベンチから交代で出る選手は、その交代選手が片手をベンチ前ボードにタッチするまでは氷上に出ることはできない。

5) 氷上から去る選手よりも入る選手の方が人数が少なくても、試合進行を遅らせるものでなければ、それ自体は違反行為ではない。

6) ペナルティベンチからの交代

1. ペナルティベンチにいる選手はペナルティタイムを満了すれば交代できる。

2. 当該選手はペナルティベンチから氷上を通ってチームベンチへ戻らねばならない。

B: ゴーリーの交代
※ゴーリーの交代はプレイが止まっているときには自由に行ってよい。

a) ゴーリーと別のゴーリーとの交代

1. ゴーリーと別のゴーリーとの交代は、プレイ停止中であれば審判に申告することにより自由に行ってよい。

2. ゴーリーが負傷交代するのでない限り、ウォームアップ練習は行うことができない。

b) ゴーリーを攻撃選手に置き換える交代は、試合中いつでも行うことができる。ただし、オーバータイムにおいては禁止行為となる。唯一、ディレイド・ペナルティが示されている間のみ攻撃選手との交代が許されるが、そのペナルティが宣告された時点でゴーリーは氷上に戻らねばならない。

c) ゴーリーと交代した攻撃選手にはゴーリーの特権/制限は適用されない。

※ゴーリーの特殊規定
a) ゴーリーはゴールクリーズ内において特権を有している。しかしクリーズ外では単なる1人の選手と見なされる。そしてセンターラインを超えてプレイすることはできない(★マイナーペナルティ)。

b) ゴーリーには固有の装備が認められている。

c) ゴーリー自身はペナルティベンチに入ることはない。

d) 相手選手が近くにいて、なおかつゴーリー自身がゴールクリーズに接している場合、ゴーリーは(ゴーリーのみが)ボールをホールドすることができる。

e) 攻撃側行為、守備側行為の如何に関わらずボールがゴールネットの裏や上に乗ってしまった場合、それはゴーリーによってボールがホールドされたものと勘案する。

Rule14 パス

認められるパス

a) ブルームやキックによって出されたボール。

b) 手によって出されたが、相手側にインターセプトされてコントロールされたボール。

c) ディフェンシブゾーン内で守備側選手の手によって出されたボール。
  ※ディフェンシブゾーン=自陣エンドボード〜自陣ブルーラインまでの区域

不正なパス

守備側選手の手によって出されたパスであっても、自陣ディフェンシブゾーン内以外で受け渡しされたものは不正なパスとなる。

Rule15 フェイスオフ

a) フェイスオフは得点があった直後や各ピリオドの開始に行う。

b) フェイスオフはオフサイドやペナルティ、ボールが場外に出る等によるプレイ中断後の再開時に行う。

c) フェイスオフは審判がボールを落とすための位置に着いた時点から始まる。

Rule16 フェイスオフの立ち位置

※フェイスオフ・サークル、ニュートラル/センター・ポイントで

a) ニュートラル/センターでフェイスオフを行う選手は顔を相手陣に向け、両者の肩はブルーム1本分の長さに離れること。

b) 体の一部であろうともその空間から前に出てはならない。

c) 両者のブルームはフェイスオフ・サークルを中心に向き合うようにして氷面につけ、

d) なおかつフェイスオフ・スポットをふさいではならない。

e) フェイスオフ・スポットの中心からセンター・ラインと直角をなす線があると仮定し、両者の足はその線をまたぐ位置に置かれなければならない。

f) フェイスオフを行う以外の選手は、フェイスオフ・スポットから4.5m以内に入ってはならない。また、フェイスオフがフェイスオフ・サークルで行われるときにはフェイスオフを行う以外の選手はサークルの外にいなければならない。

Rule17 フェイスオフの実行

a) フェイスオフによって投下されたボールは途中で他の物体に触れることなく氷面に接しなけれぱならない。

b) フェイスオフを行う選手はブルームでそのボールを争うが、ブルームの動きは前後左右方向でなけれぱならない。ブルームを上方へ動かすことは禁じられる。

c) 選手がフェイスオフ位置に速やかにつこうとしないとき、審判は警告を与え、2度続いた場合にはペナルティを科してよい。(★ディレイ・オブ・ザ・ゲーム

b) 選手はボールが落ちる前に落下を妨害するような行為をしてはならない。ボールが氷面に触れるまでは試合時間は停止している。審判はフェイスオフを適正に行えない選手をフェイスオフからはずしてもよい。

Rule18 フェイスオフの場所

a) プレイが止まったとき、フェイスオフはその原因となった選手側で行い、その行為が起きた地点に近いフェイスオフ・スポットで行う。ディフェンシブ・ゾーンから出されたボールが直接にオフサイドを発生させた場合には、フェイスオフはそのディフェンシブ・ゾーンのスポットまで戻って行われる。

b) 得点後のフェイスオフはセンターで行う。

c) 2人の選手による行為の結果としてプレイが止まった場合、フェイスオフはその行為があったゾーンのフェイスオフ・スポットで行う。

d) ルールに規定されていない理由で試合が中断した場合、再開のフェイスオフはそのプレイが起きた地点に最も近いフェイスオフ・スポットで行う。

Rule19 オフサイド

※攻撃側選手がボールよりも先に相手陣へ入る行為。

オフサイドか否かはシューズの位置が決定する。ボールが完全にセンターラインを通過するまで片足がセンターライン上にあったり、またはラインに触れている状態であればオフサイドではない。

a) オートマチック・オフサイド(即時に笛)

1) オフサイドを犯した選手のチームメイトがボールを持って相手陣へ入ったとき。

2) オフサイドを犯した選手のチームメイトが相手陣内でボールを持ったとき。

b) ディレイド・オフサイド(笛に猶予あり)

1. ボールを保持しているチームの選手がボールより先に相手陣に入ってしまっても、ボールが相手にインターセプトされ、コントロールされてセンターラインから戻されたようなときには(オフサイドはキャンセルされ)プレイは続行される。

2. ボールが守備側選手の体やブルームに当たったことで結果的に攻撃側選手がボールより先に相手陣へ入ってしまった場合、攻撃側チームがボールの支配権を失っていれば、オフサイドの瞬間からボールが自陣に戻されるまでの間、ディレイド・オフサイドが発動している。

3. ディレイド・オフサイドが発動中にボールを保持した選手が別の違反行為によって試合を停止させた場合、(オフサイドを適用するのではなく)後者の反則を適用する。

4. ディレイド・オフサイド発動中、攻撃側チーム(全員)が直ちに相手陣内から戻った場合にはディレイド・オフサイドは解除され、試合は続行される。

5. ディレイド・オフサイド発動中、攻撃側選手によってボールが相手ゴールクリーズ内に打ち込まれたとき、試合は直ちにストップされる。

※インテンショナル・オフサイド

審判がオフサイド行為が故意のものであると判断した場合、試合再開のフェイスオフは反則チームのディフェンシブゾーン(ゴール前スポット)まで下げて行う。

Rule20 アイシング

※アイシングはボールを自陣から打ち込み、相手に触れられることなく相手方ゴールラインを越えさせる行為。

A: ディフェンシブ・サイドから打たれたボールがそのまま相手に触れることなく相手ゴールラインを超えたら自動的にアイシングとなる

B: アイシングは以下の場合には解除され、プレイは続行する。

1. フェイスオフから直接アイシングになったとき。

2. ボールがゴールラインを超える前にゴールクリーズのラインに触れるかゴールクリーズを通過したとき。

3. ボールがゴーリー自身かゴーリーの装備に触れたとき。

4. ボールを入れられたチームの選手がボールがゴールラインを超える前に十分に届くはずなのに意図的にボールに触れなかったと審判が判断したとき。

5. アイシングを受けたチームのゴーリーが攻撃選手と交代していた場合、その選手はゴーリーとは見なされない。(※ゴーリーがいなくてもアイシングは成立する)

6. 意図的なアイシングが3回繰り返されたと審判が判断したときにはディレイ・オブ・ザ・ゲームが適用される。

7. ゴーリーがクリーズの外に出てボールに対して反応しようとした場合にはアイシングは解除される。

Rule21 ボールが見えなくなった場合

a) 足で取り合うプレイや選手がボールの上に倒れ込んでしまったことにより最も近い位置にいる審判がボールを視認できなくなったときには、プレイは直ちにストップする。

b) ゴーリーがゴールクリーズの外でボールをセーブしたことにより最も近い位置にいる審判がボールを視認できなくなったときにはプレイは直ちにストップする。ペナルティは発生しないが、審判はそのプレイに対して警告を与えてよい。クリーズから離れ過ぎていると判断された場合にはペナルティが適用される。

Rule22 (合法な)ブルームの手渡し

a) ブルームを誰かに手渡しする場合には一方の手からもう一方の手に直接渡される。投げ渡してはいけない。投げた場合には★マイナー・ペナルティ

b) 選手はブルームを失った選手に1本を手渡す目的であるならば、試合中に(試合進行中であっても)ブルームを2本まで持つことができる。

c) ただし、2本持った状態でプレイに参加した場合には★マイナー・ペナルティとなる。

Rule23 ブルームを落としたとき

自分のブルームを落とした選手は、次にプレイが止まるまでの間、ブルームなしでプレイしてもかまわない。プレイが継続中であっても、ベンチから別のブルームを受け取ってもよいし、氷上のチームメイトからその選手のブルームを受け取ってもよい(ただし受け取るときは必ず直接手から手へ渡されること。投げたりしてはいけない)。別の選手が落ちたブルームを落とした選手の方へ(足や自分のブルームによって)押しやるのはよい。ただしその行為によって進行中のプレイを妨害することがあれば★マイナー・ペナルティとなる。

Rule24 プレイの中断

a) 試合の停止や審判による反則摘発が遅れて一方のチームが勝手にボールを止めてしまった場合、プレイは中断する。その後のフェイスオフは当該チームのゾーンで行われる。

b) 選手が目前のボールを5秒以上にわたって何の動作もなく放置した場合、プレイの拒否とみなし、直ちに審判の笛が吹かれる。

Rule25 試合進行への怠慢

※自陣内でボールを保持している選手は常にボールを相手陣に運ぶべく動かさねばならない。相手に邪魔をされない限りにおいて、常にその意志を見せなければならない。これに反する行為 は直ちに反則をとられる。

a) 時間稼ぎを目的とした故意の自陣へのバックパスは禁止。当該プレイに対して審判は直ちに試合を止めて、試合再開のフェイスオフを攻撃側チームのニュートラル・フェイスオフ・スポットで行う。

b) バリケイディング:攻撃する意志なく、ただ失点をしない目的でゴール前に密集する体型をとることは禁止。
★マイナー・チーム・ペナルティ

Rule26 ボールが場外に出た場合

※ボールが氷上から出たりリンク外の構造物に当たったりした場合、試合は停止する。

a) ボールに最後に触れた選手が試合を止めた選手と見なされる。

b) ゴール・フレームはゴーリーの装備の一部と見なされる。ゴール上部や横の枠に当たってボールが外に出た場合、それはゴーリーに当たって出たものとなる。

c) ボールがアリーナの天井に打ち上げられても、一切何にも触らず当たらず落ちてきた場合には、プレイは継続される。

Rule27 不適正なボール

a) 試合中、使用しているボールが適正でないように見えても試合は即座に中断せず、起こっているプレイが完了するまで続行する。

b) しかし不適正なボールにより試合が阻害されるような場合、審判は試合を止めてよい。

c) 審判が破損を視認できる状態のボールがゴールに入った場合には、得点は認められない。

Rule28 審判に当たったボール

ボールが審判に当たってもプレイは続行される。ただし、それが直接ゴールに入ったときは、得点にはならない。フェイスオフで再開。

Rule29 ゴールクリーズへの不正球

攻撃側選手がボールを手や足やハイブルームや体でゴールクリーズ内に入れた場合、プレイは自動的にストップする。そのままゴールに入ってしまった場合、得点にはならず、攻撃側チームのニュートラル・フェイスオフ・スポットにて試合が再開される。

Rule30 身体接触

ボールに向かった双方の選手がボールを得ようとして接触するのは許される。しかし必要以上の乱暴なボディ・コンタクトを行う選手にはペナルティが適用される。

※マスターズ、レディス、ミックス、児童の各カテゴリーにおいても、ボールに向かった双方の選手がボールを得ようとして接触するのは許される(同時発生的コンタクト)。ただし、それ以外のコンタクトは禁止。マイナー、またはメジャー・ペナルティとして審判に厳しく判定されなければならない。

Rule31 肩より上の高さでのボールの接触/ハイブルーム

その選手が普通に立った肩の高さを基準として、それより高くブルームを上げてボールに触れたり打ったりすることは禁止Rule81参照

Rule32 ケガによる試合停止

A: 

1. 選手がプレイを続けられないような、またはベンチへも帰れないような負傷をした場合には、当該選手のチームがボールを再確保した時に試合は停止する。もしそのチームがボールを持っているのなら、試合は直ちに停止することになる。ただし、そのチームが得点機会にあるようなら、審判はプレイの完了を待ってよい。

2. 明らかに負傷の度合いが深刻なようであれば、審判は直ちに試合を停止する。

3. もしペナルティを受けるべき選手が当該行為により負傷した場合、その選手はペナルティベンチに入ってからではなく直接ロッカールームへ行くことができる。ただしチームは代わりの選手をペナルティベンチに出さねばならない。代わる選手はその反則が起きたときに氷上にいた選手でなければならない。

4. (3.)でロッカールームに入っていた選手がペナルティ満了の前にチームベンチへ戻ってきた場合、自身が受けたペナルティが終わるまで試合に出ることはできない。なおかつ、その選手の代わりとしてペナルティベンチにいた選手と交代する形でなければならない。

5. 選手の負傷によって試合がストップしたとき、交代選手はフェイスオフの前に氷上に入らなければならない。

6. 出血事故の場合:プレイ中に出血した選手は試合が停止したならば直ちに氷上から退出しなければならない。当該選手は出血が止まるか、適切に止血処理が成されるまでは試合に戻ることはできない。出血により汚染された用具、ウェア等は適切に衛生処理されたものでなければ以降の大会/試合で使用することは禁じられる。

B: ゴーリーの場合

1. ゴーリーがプレイを続けられないような、またはベンチへも帰れないような負傷をした場合には、当該ゴーリーのチームがボールを再確保した時に試合は停止する。もしそのチームがボールを持っているのなら、試合は直ちに停止することになる。ただし、そのチームが得点機会にあるようなら、審判はプレイの完了を待ってよい。

2. 明らかに負傷の度合いが深刻なようであれば、審判は直ちに試合を停止する。

3. ゴーリーが負傷した場合、2分間の回復時間、または交代する権利が与えられる。

4. 負傷によってゴーリーが交代した場合、交代出場したゴーリーには1分間のウォームアップ時間が与えられる。


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第三章 ペナルティの種類

Rule33 ペナルティの種類

a) マイナー・ペナルティ

b) マイナー・チーム・ペナルティ

c) メジャー・ペナルティ

d) 2度目のメジャー・ペナルティ(セカンド・メジャー・ペナルティ)

e) ミスコンダクト・ペナルティ

f) 2度目のミスコンダクト・ペナルテ(セカンド・ミスコンダクト・ペナルティ)

g) ゲーム・ミスコンダクト・ペナルティ

h) マッチ・ペナルティ

i) 2度目のマッチ・ペナルティ(セカンド・マッチ・ペナルティ)

j) 認定ゴール

k) 認定勝利

l) ペナルティ・ショット

Rule34 ペナルティ概略

※目的

a) 反則を受けたチームにはその反則により蒙った損失と同等以上の補填を与える。

b) 双方のチームにルールに則って試合を行わせる。

c) ルールを遵守しない存在は試合の場から排除する。

※定義:違反に対する制裁として、定められた時間の間、ゲームから排除する。

d) ペナルティタイムは試合のプレイタイムを基準に計時する。違反行為が悪質になるほどペナルティタイムは長くなる。ペナルティタイムのスタートはその反則行為後のフェイスオフの瞬間からとする。

e) ペナルティを課すことのできる時間帯に制限はない。試合前、試合中、試合後、全て。
  ※笛が吹かれた後のコンタクトプレイには注意が必要である

※手続き

a) 単純な違反であれば当該選手は直ちにペナルティベンチへ向かう。(ゴーリーを除く)

b) 違反した選手が試合の残りに出場できないときには直ちにロッカールームへ向かう。別の選手がペナルティを引き受けるが、その選手は違反行為があった時にリンクにいた選手でなければならない。

c) 双方のチームが同時にペナルティを受けたときには、ビジターチームの選手が先にペナルティベンチ内の指定された場所に入り、もう一方の選手は可能な限り相手から離れた場所に入る。

d) ゴーリーはペナルティの種類の如何に関わらずペナルティベンチへ送られることはない。しかし違反行為があった時にリンクにいた同じチームの選手が代わりにペナルティベンチへ行かなければならない。

e) マイナー・チーム・ペナルティは違反した選手が特定できない場合、またはチーム関係者が違反を犯した場合に発生する。代理として、そのとき氷上にいた選手の誰かがペナルティを受けることになる。

f) 負傷した選手、ゴーリー、チーム全体、チーム関係者等へのペナルティを代理として受ける選手(違反があった時点で氷上にいた選手であること)はキャプテンまたは副キャプテンによって速やかに指名されねばならない。当該チームがこれに従わない場合、審判がペナルティを受ける選手を指名することができる。

g) 指名された選手は、自身がペナルティを受けた時と同様に直ちにペナルティベンチへ入る。

h) 違反があった時点で違反側チームがボールを確保していない場合はディレイド・ペナルティとなる。ペナルティは当該チームがボールを保有するまで宣告されない。

Rule35 マイナー・ペナルティ

マイナー・ペナルティでは違反した選手は氷上から出て、違反側チームが2分間にわたり少人数でプレイしなければならない。相手チームが1つの得点をあげたとき、1つのマイナー・ペナルティは直ちに解除される。複数のマイナー・ペナルティが発効していた場合、解除されるのは発生した順となる。
審判は悪質なマイナーペナルティに対してメジャーペナルティと判定してもかまわない

Rule36 マイナー・チーム・ペナルティ

マイナー・チーム・ペナルティでは違反側チームは2分間にわたり少人数でプレイしなければならない。マイナー・チーム・ペナルティを受けるのは違反行為があった時点で氷上にいた選手の誰かとする。

Rule37 マイナー・ペナルティの同時発生

マイナー・ペナルティが双方のチームの同数の選手に同時に与えられた場合、彼らはペナルティベンチに入り、ペナルティタイム終了後の最初の試合中断時点までそこに留まらなければならない。試合規定時間内に「同時マイナー」が告げられた場合には、ペナルティタイムはオーバータイムにも継続される。オーバータイム・ピリオドは規定通り3人+ゴーリー対3人+ゴーリーで行う。ペナルティを受けていた選手はペナルティタイム終了後の最初の中断で氷上に戻るか、あるいはチームベンチに戻るかすることができる。

Rule38 メジャー・ペナルティ

a) メジャー・ペナルティでは違反した選手は氷上から出て、違反側チームは5分間にわたり少人数でプレイしなければならない。ペナルティタイムは相手チームが得点したとしても短縮されることはない。

b) 1人の選手がメジャー・ペナルティとマイナー・ペナルティを同時に宣告された場合、メジャー・ペナルティから先に適用される。

c) ただし、上記(b)のケースにおいて相手チームの選手が同時にメジャー・ペナルティを宣告されていた場合、(b)の選手はマイナー・ペナルティから先に受ける。当該選手はペナルティベンチに入り、更に違反行為があった時点で氷上にいたチームメイト1名もペナルティベンチへ入る。後者はマイナー・ペナルティが終了した時点で試合に復帰することができる。

d) 試合終了5分前を切ってからの、またはオーバータイムでのメジャー・ペナルティは次の公式試合へと引き継がれる。その試合が別の大会であっても対象となる。

Rule39 2度目のメジャー・ペナルティ(セカンド・メジャー・ペナルティ)

a) 同一の選手がその試合2度目のメジャー・ペナルティを受けた場合、その選手はその時点で試合から排除され、代わりの選手がペナルティベンチへ入り5分間のメジャーペナルティを受ける。このペナルティは違反選手に対するゲーム・ミスコンダクト・ペナルティと同等に考えてよい。

b) このようなケースでは審判は協会に対してレポートを提出し報告すること。

Rule40 メジャー・ペナルティの同時発生

メジャー・ペナルティが双方のチームの同数の選手に対して同時に与えられた場合、当該選手は全員ペナルティベンチへ入り、ペナルティタイム終了後の最初の中断時まではそこに留まらねばならない。

Rule41 ミスコンダクト・ペナルティ

a) ミスコンダクト・ペナルティを受けた選手は10分間のペナルティベンチ入りとなる。

b) ミスコンダクト・ペナルティがゴーリーに対して宣告された場合、その違反行為があった時点で氷上にいた選手がゴーリーの代わりにペナルティベンチへ入る。

c) ミスコンダクト・ペナルティ・タイムが終了して最初の中断時に当該選手は試合に復帰することができる。

d) 試合残り時間5分を切った時点でミスコンダクト・ペナルティが告げられた場合、それは自動的にゲーム・ミスコンダクトと見なされる。

e) ミスコンダクト・ペナルティのケースでは審判は協会に対してレポートを提出し報告すること。

Rule42 2度目のミスコンダクト・ペナルティ(セカンド・ミスコンダクト・ペナルティ)

a) 同一の選手がその試合2度目のミスコンダクト・ペナルティを受けた場合、その選手はその時点で自動的にゲーム・ミスコンダクト・ペナルティとなる。

b) このようなケースでは審判は協会に対してレポートを提出し報告すること。

Rule43 ゲーム・ミスコンダクト・ペナルティ

a) 即時退場処分。ペナルティを受けた選手は試合から排除されて戻ることはできない。

b) ゲーム・ミスコンダクト・ペナルティには次試合の出場停止処分も含まれる。

c) 違反行為は10分間のペナルティとして勘案される。

d) このようなケースでは審判は協会に対してレポートを提出し報告すること。

Rule44 マッチ・ペナルティ 

故意に相手をケガさせることを意図した行為等、悪質な反則に対する罰則。試合からの即時退場処分。当該選手は自動的に公式試合1試合の出場停止となる。反則自体はメジャー・ペナルティとして勘案され、チームはペナルティベンチに代わりの選手を出さねばならない。

Rule45 2度目のマッチ・ペナルティ(セカンド・マッチ・ペナルティ)

同一シーズン内に2度目のマッチ・ペナルティを犯した選手は自動的に以降3試合の出場停止となる。

Rule46 認定ゴール

守備側チームのゴーリーが氷上にいなかった場合、またはゴール前にいなかった場合に発生する。相手シュートをゴーリーがブロックできない状況で、守備側ゾーン内でボールを保持している攻撃側選手とゴールの間に守備側選手がいない。そんなシチュエーションで、以下の事態が起きたとき、得点が認定される。

a) 守備側チーム/選手が攻撃選手を反則行為で妨害したとき。

b) オープンなゴールへシュートを打とうとしていたボールキャリアが背後から反則で妨害されたとき。

c) 守備側選手が(ボールキャリアに当たるかどうかにかかわらず)ブルームや何か他の用具を投げたとき、あるいはゴールを意図的に動かしたとき。

Rule47 認定勝利(没収試合)

a) 審判はルールに基づき一方のチームを勝利チームとすることができる。

b) このようなケースでは審判は協会に対してレポートを提出し報告すること。 

Rule48 ペナルティ・ショット

※1 ペナルティ・ショットの間、時計は止める。

※2 ペナルティ・ショットの裁定があったとき、反則を犯した選手は2分間のマイナーペナルティを与えられるが、チームは代わりの選手を氷上に出すことができる。マイナーを受けた選手は2分経過後の最初のストップタイムまで氷上に出ることはできない。もし反則裁定がメジャー・ペナルティやミスコンダクト・ペナルティだった場合にはチームは代わりの選手を出すことはできない。

※3 負傷によって選手がペナルティ・ショットを行えない場合、その時氷上にいた選手であれば代わりに行うことができる。

ペナルティ・ショットの手順

ペナルティ・ショットを行う選手には2つの選択肢が与えられる(下記1.と3.参照)。選手は自身の選択を速やかに審判に告げること。

1. 審判はボールをセンター・スポットに置く。選手は審判の指示があり次第ゴールに向けてボールを運び、得点を試みる。ボールは一連のモーションによって運ばれるものとし、1回のシュートがあったとき、ペナルティ・ショットという行為は完了したものとなる。

2. リバウンドによる得点は認められない。また、ゴーリーはボールがブルーラインを超えるまではクリーズ内に留まらねばならない。

3. または、審判はゴール正面でゴールラインから25フィート(7.6メートル)の地点にボールを置く。選手はその地点からシュートを打つ。ゴーリーはクリーズから出てはいけない。

4. 上記いずれの場合でも、他の選手は反対サイドでセンターラインより後ろに待機すること。

5. ペナルティ・ショット以前にあったペナルティは、得点があっても解除されない。

6. ペナルティ・ショットが失敗した場合、フェイスオフはそのゴール側のスポットで行う。

(※参照=シュートアウト

Rule49 ペナルティの手続き

a) 反則を犯した選手がボールを保持しているときには、審判は直ちに笛を吹きペナルティを与える。

b) 反則を犯した選手がボールを保持していないときには、審判はディレイド・ペナルティのサインを出す。反則側チームがボールを持ったならば直ちに笛を吹きペナルティを与える。

c) 一連のプレイにおいて(笛の前であろうと後であろうと)同一の選手が複数の反則を犯した場合、その選手には該当する全てのペナルティが続けて科せられる。

d) ディレイド・ペナルティが示されているときに相手チームの得点があった場合には、そのペナルティは(マイナー・ペナルティであれば)キャンセルされる。ただしその他にペナルティがあったならば、それは通常と同じく科せられる。

e) ディレイド・ペナルティが示されているときに相手チームのオウン・ゴールがあった場合には、その失点は認められるが、ペナルティはペナルティとして科せられる。

f) 既に受けているマイナー・ペナルティで少人数となっているチームが更にディレイド・ペナルティを示されているときに相手チームが得点した場合、既に受けていたマイナー・ペナルティは解除される。ディレイド・ペナルティの反則もキャンセルされる。ペナルティベンチに反則側チーム選手が1名以上いたならば、先に入っていた選手だけが出ることができる。

Rule50 審判のミス

審判はその判定によるフェイスオフが始まる前であれば、自身の判定を修正してもかまわない。審判にも間違いはある。その場合、状況の如何に関わらず試合再開のフェイスオフはセンターで行われる。


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第四章 反則
※試合時間とペナルティタイムが符合しない場合、試合時間の方を正しいものとしてペナルティタイムを合わせること。選手またはチームは受けたペナルティに対し、それ以上でも以下でもない正しいペナルティタイムを適用されねばならない。例えばペナルティベンチに試合時間で計測するより20秒長く留められた間に失点があった場合、そのゴールは認められず本来あるべき時間に戻して試合は再開される。

Rule51 選手交代の違反

氷上に出る選手の交代はルールに従って行われること。
★マイナー・ペナルティ

a) 交代として氷上に出る選手は戻ってくる選手を待つ間に氷上に足を踏み入れたり、ベンチのボードに腰掛けていたりしてはいけない。そのような行為はオーバーメンバーに相当する。

Rule52 不正用具の適正化における試合進行への遅延行為

いかなる選手も調整、修理、交換等、不正な用具を適正にする時間によって試合進行を遅らせてはならない。
★マイナー・ペナルティ

※選手の用具に不備があった場合、その選手は直ちに氷上から出なければならない。中断することなく試合は続けられ、その選手と他の選手の交代は認められる。ゴーリーの場合は試合が中断した時点で審判の許可を得てから用具を交換する。この規定はプレイが進行しているのとは反対側エンドにいるゴーリーには適用されない。

Rule53 インターフェア

いかなる選手も氷の外にいるときにはボールの動きを邪魔してはならない。
★マイナー・ペナルティ

※氷上から交代で外に出ようとしている選手が故意にボールに触れるのも反則。
★マイナー・ペナルティ

※出ようとしている選手を狙って相手が故意にボールを当てた場合には適用されない。

Rule54 ボールを動かさない行為

いかなる選手も故意にボールを押さえ込んだり、持ち上げたり、手で上から押さえたりしてはならない。
★マイナー・ペナルティ

1) 味方ゴールクリーズ内にあるボールに対する上記行為。
★ペナルティ・ショット

2) ゴールクリーズに接しているゴーリーが、近くに相手チーム選手がいない状況でありながら3秒以上ボールを動かさないとき。
★マイナー・ペナルティ

3) ゴーリーがセーブを行う過程でボールをクリーズ内に動かしたり、ボールを保持したまま2歩以内でクリーズに戻ることは認められる。ボールを横方向や後方へ転がすことも認められる。

4) ゴーリーがセーブの過程としてボールを前方に出すことも認められる。

Rule55 ゴーリーが相手のゾーンに入った場合

ゴーリーはセンターラインを越えたプレイに参加してはならない。ボールに関わることはもちろん、相手チームの選手交代を妨害することも禁じられる。
★マイナー・ペナルティ

Rule56 ディレイ・オブ・ザ・ゲーム

いかなる選手またはチームも故意に試合を遅らせてはならない。
★マイナー・ペナルティ

1) 交代のときに走らない選手。1度目は警告。2度目は
★マイナー・ペナルティ

2) チームが攻撃意志を見せず、時間稼ぎを目的としたアイシングが3度続いたとき。
★マイナー・ペナルティ

3) 時間稼ぎを目的として選手がリンク外にボールを出したとき。
★マイナー・ペナルティ

4) 選手が(ゴーリー含む)本来あるべき場所から意図的にゴールを動かしたとき。
★マイナー・ペナルティ

※ゴーリーが敵と1対1になっているような状況で意図的にゴールを動かしたとき。
★ペナルティ・ショット

5) キャプテンまたは副キャプテンが審判と話すためにチームベンチから出てきたのに何もせずにそのまま帰って行ったとき。
★マイナー・ペナルティ

6) ゴーリーが試合を止める目的でゴールネットの上にボールを投げたり置いたりしたとき。
★マイナー・ペナルティ

7) チームがボールを進める意志を見せず、バックパスを繰り返したりゴール前にバリケイディングし続けたりするとき。
★マイナー・ペナルティ

8) ゴーリーが試合を止める目的で意図的にヘルメット/フェイスマスクを外したりしたとき。
★マイナー・ペナルティ

※ゴーリーが敵と1対1になっているような状況で意図的にヘルメット/フェイスマスクを外したりしたとき。
★ペナルティ・ショット

Rule57 試合進行の拒否

審判の警告があったにも関わらずプレイ開始を拒否し、リンクから去ったり、入ってこようとしないチーム。
★相手チームの認定勝利

1) 審判の警告後2分以内にチームが戻り、フェイスオフが行われるとき。
★マイナー・チーム・ペナルティ

2) ひとつの試合で2度目の行為だったとき。
★相手チームの認定勝利

3) 試合開始時間になってもチームが現れないとき、審判は協会に対してレポートを提出し報告すること。
★相手チームの認定勝利

Rule58 反抗的態度

審判の警告を受けた選手がブルームや他の用具でボードを叩いたとき。
★マイナー・ペナルティ

※犯人が特定できないようなとき。ベンチにいた者が犯したとき。
★マイナー・チーム・ペナルティ

Rule59 ベンチからの退去離脱

チームベンチまたはペナルティベンチからの離脱行為。
選手が負傷した場合を除き、ベンチにいる者は、それが禁止されている時間帯に勝手にチームベンチから氷上に出てはならない。また認可なしにペナルティ終了以前にペナルティベンチを退去してはならない(意図的であるなしに関わらず)。これに違反したとき。
★マイナー・ペナルティまたはマイナー・チーム・ペナルティ

※違反行為の間の違反者チームの得点は認められない。相手チームの得点は有効。他のペナルティがあった場合は有効。

1) ペナルティ中の選手が自分の判断または間違いでペナルティベンチを出てしまったとき。プレイ中または停止中であろうとも。
★マイナー・ペナルティ

2) ペナルティ中の選手がペナルティタイムキーパーのミスで時間より早く出てしまったときにはペナルティベンチに戻して残りのペナルティタイムを受けさせる。当該選手が氷上に出てしまった間の違反者チームの得点は認められない。相手チームの得点は有効。他のペナルティがあった場合は有効。

3) ペナルティを受けたが負傷治療していた選手がペナルティ終了前にチームベンチへ戻ってしまい、ペナルティ終了前なのにプレイに参加してしまったとき。
★マイナー・ペナルティ

4) 試合中、ベンチにいたチーム関係者がチームベンチとしての制限区域(ドア含む)を超えたとき。
★マイナー・チーム・ペナルティ

5) 試合開始後にベンチにいたチーム関係者が審判の許可なく氷上に出たとき。
★ゲーム・ミスコンダクト・ペナルティ

6) 試合開始後にチームトレーナーが審判の許可なく氷上に出たとき。
★ミスコンダクト・ペナルティ

7) 乱闘になった場合に、最初にペナルティベンチ/チームベンチを飛び出した選手。双方のチームに適用。★ゲーム・ミスコンダクト・ペナルティ

Rule60 用具検査

※プレイが止まっている間にいずれかのチームのキャプテンか副キャプテンから要請があった場合、審判は相手チームのどの選手の用具でも検査することができる。

a) 審判は要請に従い速やかに検査を行う。1つのチームに与えられるのは、1度のストップタイムにつき1度の検査要請とする。用具が正しいものと認定されれば、検査を要求した方のチームにペナルティが与えられる。
★マイナー・ペナルティ

b) 不正な用具があった場合には取り除かれ、直ちに正しいものと交換される。
★マイナー・ペナルティ

c) 同一チームの複数の選手による同様な不正用具の装備があり、それが人工的に加工されたものであるとき。
★ひつとのマイナー・ペナルティと協会への審判によるレポートの提出当該の不正用具は試合終了までオフィシャルの管理下に置かれる。

d) 選手が用具検査を拒んだとき。
★その用具は隔離され、選手にはマイナー・ペナルティ

Rule61 不正な用具、禁止されている用具

A) 不正な用具

※ルールに反した用具を使用、または装着して氷上に出たとき。
★マイナー・ペナルティ。不正な用具は正しい用具に変更されねばならない。

a) ルールに反した用具。

b) 折れたブルーム。

c) 金属で覆われたブルーム。金属や木材で補強されたブルーム。

d) ユニフォームの外部に装着された防具。

e) 安全とは認められないヘルメットとの警告を受けた後での装着。

f) 同一チーム内での同一番号の使用。

B) 禁止されている用具

※使用が禁止されている用具を氷上で使用したとき。
★マイナー・ペナルティ。その禁止用具は取り除くこと。

a) スパイク、鋲、化学加工等、滑らないように手を加えられたシューズ。

b) ホッケーパンツとか半ズボン。(レガースがむき出しになるから?)

c) 革製パッチがあてられた着衣。(?なんでかよくわからない)

d) アメリカンフットボール用のフェイスガードを付けたヘルメット。

e) テープを貼っての番号表示、A/Cマークの表示。

f) 網の付いたグローブ。野球のとかホッケーのゴーリーのミットとか。

※不正なブルームによる得点は認められない。得点=使用したということで★マイナー・ペナルティ

Rule62 折れたブルームでのプレイ

折れたブルーム、あるいはその残り部分を所持したままプレイしたとき。
★マイナー・ペナルティ

Rule63 ブルームを2本持ってのプレイ

2本以上のブルームを持って進行中のプレイに参加したとき。
★マイナー・ペナルティ

Rule64 不正なフェイスオフ

フェイスオフの間の不正な動作は不正なフェイスオフとして扱う。ブルームを上方向に動かすこと、フェイスオフの間に身体接触を行うことも含まれる。
★マイナー・ペナルティ

※審判はフェイスオフを行う選手を交代させる権限を持つ。

Rule65 権限のない要求

キャプテンか副キャプテンのみが審判に対してルール上の説明を要求することができる。それ以外の選手は要求してはならない。
★マイナー・ペナルティ

Rule66 チーム・アンスポーツマンライク・コンダクト

コーチがチームのメンバーに対してルールに従うように統制・指揮できないとき。
★マイナー・ペナルティ

Rule67 アンスポーツマンライク・コンダクト

対戦相手や観衆、周囲に対する倫理・敬意の欠如。

1) 選手やベンチにいる者は、誰に対してであっても試合中に乱暴な発言をしてはならない。
★マイナー・ペナルティ

2) 審判が暴言の発言者を特定できないとき。
★マイナー・チーム・ペナルティ

3) 選手やベンチにいる者が上記の行為をし続けるとき。または言葉や態度で相手をわざと挑発して反則を犯させようとしているとき。
★ミスコンダクト・ペナルティ

4) ベンチにいる者が野卑な身振りを示したとき。または氷の外で殴り合いに加わったとき。
★ゲーム・ミスコンダクト・ペナルティ

5) 氷上にいた選手が氷の外にいた選手と殴り合いをしたとき。
★ゲーム・ミスコンダクト・ペナルティ

6) ベンチにいる者が意図的に相手選手、相手チーム関係者、あるいは観衆に対してツバを吐いたとき。
★マッチ・ペナルティ

7) チームベンチ、ペナルティベンチ、または氷上において喫煙・飲酒行為を行ったとき。
★マイナー・ペナルティ

8) 審判によりアルコールや薬物の影響下にあると判断された者は、ロッカールームに戻され、以後その試合に参加することができない。選手、コーチ、チーム関係者全てが対象となる。

※上記全ての規定は審判(スコアキーパー、タイムキーパー含む)も対象となる。

Rule68 審判に対するアンスポーツマン・コンダクト

ベンチにいる者が審判に対して言葉や身振りで抗議/反抗/侮蔑を表したとき。
★マイナー・ペナルティまたはマイナー・チーム・ペナルティ

1) 選手が故意に審判からボールを遠ざけたとき。
★マイナー・ペナルティ

2) 審判が暴言を吐いた者を特定できないとき。
★マイナー・チーム・ペナルティ

3) 反抗的態度/発言/行動が改まらないとき。
★ミスコンダクト・ペナルティ

4) 違反行為が起きたのが試合前または試合後だったとき。
★ゲーム・ミスコンダクト・ペナルテ

Rule69 物を投げる行為

選手やチーム関係者が氷上に、または氷外へ物を投げる行為をしたとき。

1) 試合が止まっているとき。
★マイナー・ペナルティまたはマイナー・チーム・ペナルティ

2) 氷上の選手がブルーム、ブルームの欠片、あるいは他の物をボールを保持している選手に向かって投げたとき。
★メジャー・ペナルティ

3) 選手がブルームを落としたチームメイトまたはブルームを折ったチームメイトに対して代わりとなるブルームを投げたとき。
★マイナー・ペナルティ

4) 氷上にいる選手がボールを保持している相手選手の方向にブルームを投げたとき、もしその相手選手とゴーリーが1対1の状況だった場合。
★ペナルティ・ショット

5) 一方のチームのメンバーが相手チームのメンバー、または観衆、審判に物を投げたとき。
★ケーム・ミスコンダクト・ペナルティ

Rule70 インターフェアランス

a) ボールを持っていない相手の行く手を妨げる行為。
★マイナー・ペナルテ

b) 相手の手からブルームを離させる行為。
★マイナー・ペナルティ

c) 落としたブルームを拾おうとする相手の妨害をする行為。
★マイナー・ペナルティ

※附記

a) 守備側選手は自陣を守り攻撃選手をカバーする権利を持つ。しかし相手選手の妨害が許されるということではない。守備側選手が進行中のプレイを見ないままで相手選手の行動を妨害すればインターフェアランスが適用される。

b) 攻撃側選手はボールを保持するチームメイトを助けることを目的として妨害行為を行ってはならない。

Rule71 ホールディング

手やブルームで相手をつかみ込んだとき。
★マイナー・ペナルティ

ゴーリーと1対1の局面でアタッカーに対して起きたとき。
★ペナルティ・ショット

Rule72 トリッピング

ブルーム、ひざ、脚、腕等で相手選手を引っかけて倒したとき。
★マイナー・ペナルティ

1) ゴーリーと1対1の局面でアタッカーに対して起きたとき。
★ペナルティ・ショット

2) トリッピングによって相手選手が負傷したとき。
★メジャー・ペナルティ

Rule73 倒れ込み(スライディング)による妨害

ボールに届くかどうかに関わらず、選手の意図的な倒れ込み(スライディング)の結果として相手選手を倒したとき。

※マスターズ、ミックス、レディス、児童のカテゴリーにおいては、この行為でボールに先に届いたとしても、あるいはボールを敵から遠ざけることに成功しても、相手が倒れた場合にはペナルティは与えられる。

1) 選手が膝をついたり低く屈んだりしたことで相手が転倒したとき(サブマリンニング)。
★マイナー・ペナルティ

2) 行為の結果として相手を負傷させたとき。
★メジャー・ペナルティ

Rule74 フッキング

相手にブルームや自身の体を引っかけて進行を止めた(止めようとした)とき。
★マイナー・ペナルティ

1) ゴーリーと1対1の局面でアタッカーに対して起きたとき。
★ペナルティ・ショット

2) 行為の結果として相手を負傷させたとき。
★メジャー・ペナルティ

Rule75 スラッシング

選手がブルームで相手の進行を妨げる目的で相手自身、あるいは相手のブルームを叩いたとき。
★マイナー・ペナルティ

1) 強い力で叩いたとき。またはゴールクルーズ内でゴーリーに対して行われたとき。
★メジャー・ペナルティ
※ 叩かれたゴーリーがやり返していいということではない。

2) 行為の結果として相手を負傷させたとき。
★メジャー・ペナルティ

Rule76 ニーイング&エルボーイング(膝蹴り肘打ち)

選手が膝や肘で相手を打ったとき。
★マイナー・ペナルティ

行為の結果として相手を負傷させたとき。
★メジャー・ペナルティ

Rule77 チャージング

選手が自分の体を相手に向かって突っ込ませたり、ぶつけたりしたとき。
★マイナー・ペナルティ

1) ゴールクリーズ内にいるゴーリーに対して行ったとき。
★メジャー・ペナルティ
2) 行為の結果として相手を負傷させたとき。
★メジャー・ペナルティ

3) ゴーリーと1対1の局面でアタッカーに対して起きたとき。
★ペナルティ・ショット

Rule78 背後からの攻撃

選手が相手の背後から力強く殴ったとき。
★マイナー・ペナルティ

1) ゴーリーと1対1の局面でアタッカーに対して起きたとき。
★ペナルティ・ショット

2) 行為の結果として相手を負傷させたとき。
★メジャー・ペナルティ

Rule79 クロスチェッキング

選手がブルームを両手の間隔を空けて持っている状態で相手に接触したとき。
★マイナー・ペナルティ

1) 強く行ったとき。または相手が負傷したとき。
★メジャー・ペナルティ

2) 通常の肩の高さより高く上げた体勢で行ったとき。
★メジャー・ペナルティ

3) ゴールクリーズ内にいるゴーリーに対して行ったとき。
★メジャー・ペナルティ

Rule80 ハイスティッキング

選手が通常に立っているときの肩の位置よりもブルームを高く上げた状態で相手と接触したとき。
★マイナー・ペナルティ

1) 故意にブルームを高く上げて行ったとき。
★メジャー・ペナルティ

2) 行為の結果として相手を負傷させたとき。
★メジャー・ペナルティ

3) 相手の頭部に対して意図的に行われたとき。
★マッチ・ペナルティ

Rule81 ハイブルーム

選手が通常に立っているときの肩の位置よりも高く上げた状態で、故意にブルームをボールに接触させたとき。
★マイナー・ペナルティRule31参照

Rule82 ボーディング

選手が相手をボードに押しつけたとき。
★マイナー・ペナルティ

1) 暴力的なとき。
★メジャー・ペナルティ

2) 行為の結果として相手を負傷させたとき。
★メジャー・ペナルティ

Rule83 威嚇行為

選手がブルームを相手に向かって振り回したとき。当たる当たらない、届く届かない、誰に対して、等の如何に関わらない。ボールに触ろうとしたという言い訳は通用しない。ブルームを振り回す行為は相手に対する威嚇の意志を持って行われたと見なされる。
★マイナー・ペナルティ

Rule84 ラフィング

選手が相手に乱暴にぶつかったとき、または乱暴に押しやったとき。
★マイナー・ペナルティ

1) あまりにも暴力的なとき。
★メジャー・ペナルティ

2) 既にチームが審判から警告を受けているのに、そのチームが行為を止めようとしないとき。
★相手チームの認定勝利

3) 行為の結果として相手を負傷させたとき。
★メジャー・ペナルティ

Rule85 乱闘

2人以上の選手が殴り合うとき。
※乱闘に係わった選手は★オートマチック・ゲーム・ミスコンダクトとなり、更に他のペナルティがあればそれも適用される。

1) 選手が乱闘の中に入った場合、仲裁しようとしたのか騒ぎを大きくしようとしたのか、そんなことはどっちでも関係ない。入ってはいけない。
★ミスコンダクト・ペナルティ

2) ゴーリーがクリーズから出て乱闘に近づこうとしたとき。
★ミスコンダクト・ペナルティ

3) 乱闘の起きたときベンチから氷上に出て来た選手。
★ゲーム・ミスコンダクト・ペナルティ

4) 乱闘に関係ない選手はベンチへ戻ること。これに従わない選手がいるとき。
★ミスコンダクト・ペナルティ

5) 乱闘で相手を蹴ったとき、頭突きしたとき、髪を引っ張ったとき、噛みついたとき、引っかいたとき。
★マッチ・ペナルティ

Rule86 チームメイトとの乱闘

チームメイト同士での乱闘。
★ゲーム・ミスコンダクト・ペナルティ

Rule87 スピアリング

ブルームの先端(または末端)で相手を突いたとき、突こうとしたとき。
★メジャー・ペナルティ

行為の結果として相手を負傷させたとき。
★マッチ・ペナルティ

Rule88 故意の傷害

選手が方法の如何に因らず意志を持って相手(選手、関係者、観衆)に怪我を負わせたとき。
★マッチ・ペナルティ

1) 装備した用具(あるいはその一部)を武器として用いたとき。
★マッチ・ペナルティ

2) 相手のフェイスマスク、ヘルメット、ベルト等を掴んだとき。またはそれを使って優位に立とうとしたとき。それによって相手が負傷したとき。
★マッチ・ペナルティ

Rule89 ボディチェッキング

国際大会のマスターズ、ミックス、レディス、児童のカテゴリーにおいて一切のボディコンタクトは禁止されるのが望ましい。ボディチェッキングにはボーディング、クロスチェッキング、背後からのチェック、ラフィングが含まれる。

1) 偶発的なボディチェッキング。
★マイナー・ペナルティ

2) 意図的なボディチェッキング。
★メジャー・ペナルティ

Rule90 審判への不服従

警告を受けた選手が審判の指示に従うのを拒んだとき。
★ミスコンダクト・ペナルティ

1) ペナルティを受けた選手が直接ペナルティ・ベンチへ行かないとき。
★ミスコンダクト・ペナルティ

2) 警告を受けた選手が審判の側から離れようとしないとき。
★ゲーム・ミスコンダクト・ペナルティ

Rule91 審判に対する脅迫行為

試合中、選手またはベンチにいる関係者が言葉や態度で審判に対して威嚇を表しているとき。
★マッチ・ペナルティ

Rule92 審判に対する侮蔑行為

試合中、選手またはベンチにいる関係者が審判に向かって唾を吐いたり、嘲笑したり、押し退けたり、叩いたり、邪魔したりしたとき。
★マッチ・ペナルティと出場無期限停止処分。IFBAの規律委員会による調査。

Rule93 氷外からの脅迫行為
Rule94 氷外からの攻撃行為
Rule95 審判、役員に対する侮辱行為

いずれも試合に対する妨害行為。略しました。

Rule96 えらい人への悪態

IFBAの偉い人に対して悪い態度を見せてはいけません。そんなことをしたとき。
★マッチ・ペナルティと出場無期限停止処分。IFBAの規律委員会による調査。

Rule97 ボディピアス
試合の妨げとなりそうなボディピアスは外させるか覆いを付けさせること。

Rule98 場外からの妨害行為
試合とは関係ない人物が試合進行を妨げるような言動を行う場合、審判は当該人物に退去を命じ、当該人物がその場を立ち去るまで試合を止めることができる。


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附記

附記A

<ペナルティの発効>

1. 審判はプレイを止めるか、ディレイド・ペナルティとして手を頭上に上げる。

2. 笛でプレイを止めた後、審判は違反した選手を手で指し示し(指ではなく)、しかる後に口頭で(番号を告げ)特定する。

3. 審判は当該選手から目を離さずペナルティボックスに走る。

4. ペナルティボックスに着いた時点で、審判は再度ペナルティのシグナルを出す。

5. 審判は当該選手との不必要な対面を避けるために直ちにその場から去る。

附記B

<ペナルティのシグナル>(ご関心があればこちら

附記C

<アイシング宣告の手順>
リード・オフィシャル=攻撃ゾーンにいる審判
バック・オフィシャル=ニュートラルゾーンにいる審判

1. 守備側チームによって打たれたボールが相手ゴールラインを超えるようなとき。リード・オフィシャルは笛を頭上に上げてポテンシャル・アイシング=アイシングの可能性のあるボールのシグナルを出す。

2. バック・オフィシャルは笛を持つ手を真っ直ぐ水平に広げてアイシングを示しつつ、ボールを追う。バック・オフィシャルは一度ポテンシャル・アイシングを示した後ならば、走っている間、手を下ろしてもよい。

3. バック・オフィシャルはブルーラインを超えるとき、リード・オフィシャルを振り返りアイシングが有効かどうかを確認すること。

4. ボールがゴールラインを超えたときバック・オフィシャルは笛を吹き、笛の手を頭上に上げてアイシングのシグナルを示す。

5. リード・オフィシャルは手を胸で交差させてアイシングをコールする。

6. バック・オフィシャルはボールを回収しリード・オフィシャルに転がして送る。

7. リード・オフィシャルはバック・オフィシャルが戻って来るまでセンターラインで待つ。

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附記D 審判

※審判を務めるにはIFBAにより定められた基準を満たすとされる公式資格が必要である。が、日本じゃなかなかそうもいかないのです。

01〜08条 審判の規範、協会への報告、タイムキーパー等

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附記E チーム

09条 キャプテン(Captain)と副キャプテン(Assistant-Captain)

a) チームにはキャプテン(1名)と副キャプテン(最大2名)をおかなければならない。それぞれCマーク/Aマークをユニフォームの前面に表示すること。表示のない場合には、その資格は認められない。

b) 彼らはチームの代表者である。

c) 試合中、氷上にいるキャプテンか副キャプテンのみが審判に対してルール解釈についての質問を行うことができる。

d) キャプテンあるいは副キャプテンのいずれか一人のみが、審判に対して判定や試合中のプレイについて説明を求めることができる。ただしそれはプレイが止まっている時に限られ、審判に対する敬意を持って行われるものでなければならない。

e) キャプテンも副キャプテンもペナルティを受けている間はその資格を失う。

f) ゴーリー、監督/コーチ兼任の選手はキャプテンにも副キャプテンにもなれない。

10条 コーチ
11条 トレーナー

附記F

<CO-ED(MIX)特例>

a) 氷上には通常の試合において3名の男性選手と3名の女性選手がいること。

b) 女性選手がペナルティを受けている場合を除いて、氷上には常に2名以上の女性選手がいなければならない。

c) 男性選手にも同じ条件が適用される。

d) オーバータイムの進行についてはRule7に基づくものとする。

e) オーバータイムではチームは男性選手2・女性選手2で行われる。ゴーリーについては男性でも女性でもかまわない。ペナルティを受けている選手のペナルティは持ち越される。

f) 氷上で乱闘が発生した場合には、関わっていない全ての選手は直ちにチーム・ベンチに退去すること。

g) 氷面でダイブしたり、滑り込んだり、他の選手を転ばせた選手はマイナー・ペナルティとなる。ボールを取るための、あるいはボールを遠ざけるためプレイでもペナルティとなる。

<マスターズ 特例>

a) 大会年の1月1日を基準として40才以上の選手だけが参加資格を持つ。現在は男性カテゴリーのみ。

b) ボディチェックなし。

c) 氷面でダイブしたり、滑り込んだり、他の選手を転ばせた選手はマイナー・ペナルティとなる。ボールを取るための、あるいはボールを遠ざけるためプレイでもペナルティとなる。

<ユース年代/児童レベル特例>

a) 大会年の1月1日を基準として19才以下の選手だけが参加資格を持つ。男女それぞれのカテゴリーを設定してかまわない。

b) ボディチェックなし。 

c) ヘルメットにはフルフェイスのガードを装着すること。

d) グローブも規定を満たしたものを使用すること。

e) 氷面でダイブしたり、滑り込んだり、他の選手を転ばせた選手はマイナー・ペナルティとなる。ボールを取るための、あるいはボールを遠ざけるためプレイでもペナルティとなる。

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附記G 用具

12条 ブルーム

a) ブルームは木製またはアルミ製の柄(最大径10cm)から成り、ブルームボール用としてIFBAに認可されたものでなければならない。
※カーボン・コンポジットのブルームは安全性の面で「不正な用具」と見なされる。

b) ブルーム部分の先端から柄の末端までの全長は1.35mを超えてはならない。

c) ブルーム・ヘッド部分の全長は18cmから22cmまでとする。

d) ブルーム・ヘッド部分の全幅は10cmから15cmまでとする。

e) ブルーム・ヘッド先端部の幅は6.5cm以上なければならない。

f) ブルーム・ヘッドはゴム製、または専用のプラスティック製のものであること。

g) ブルームの全長は、使用する選手がまっすぐ立って手を脇に下げた状態で、氷面からその手首までの長さがなければならない。

h) ブルームの最大重量は32オンス(936グラム)をもって上限とする。
※審判が危険と判断した場合はそのブルームを排除することができる。(ペナルティはなし)

i) ブルームへのテーピングはプラスティックテープまたは弾力性のあるテープを使ってはならない。グリップエンド部の外周は15cm以下であること。

13条 ボール

a) ゴム製で全周は44cmから48cm、重量は225グラムから275グラムまでとする。

b) 審判は凍ったボール、変形したボールの使用を認めてはならない。

14条 シューズ
15条 ユニフォーム

16条 防具

※防具はそれを身につける選手を守るためのものであり、身につけることによって選手を有利にするための道具であってはならない。

a) グローブ、ヘルメット、足首用パッドを除き、全ての防具は着衣の下につけるものとする。

b) ヘルメット、レッグ(シン)ガード、エルボーガード、シューズはきちんと基準を満たしたものを使うこと。

c) ヘルメットはきちんと被って固定すること。安全のためにヘルメットにフェイスガードやバイザーをつけてもよい。

d) もしプレイ中にヘルメットが外れた場合には、プレイヤーはプレイに参加する前に速やかに正しく装着し直すか、ベンチへ戻るかしなくてはならない。

e) ホッケー用グローブ、ボディパッドを使ってもよい。

f) ショルダーパッドを使ってもよいが、硬い素材のものは認められない。使用する場合には着衣の下につけること。
  ※審判は着衣の外側に着けられた防具を中に装着し直させること。

17条 ゴーリー用防具

a) ゴーリーはブロックパッドが背面についたグローブを(1つだけ)使用することができる。

b) ただしそのサイズは幅21.6cm以下、全長41.9cm以下であること。野球のミットとかは認められない。

c) ゴーリーは常にフェイスガードつきのヘルメットを装着せねばならない。

d) ショルダー・パッドやボディプロテクターは体に添った形のものとし、着衣の下に隠れるサイズのものでなくてはならない。もちろん金属製のものはだめ。

e) レッグガードは着衣の下につけること。自分で勝手にあれこれ付け足して大きくしたものは認められない。

f) 他のポジションの選手がつけなくてはならない防具は当然ながらゴーリーもつけなくてはならない。

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附記H 施設

ブルームボール競技施設(リンク含む)に関する規定。
リンクのサイズとか更衣室とか時計表示とか。

※リンクサイズ=長 60m×幅 25m
※ゴールサイズ=幅 2.1m×高 1.5m(アイスホッケー=1.83m×1.22m)

18条 試合会場
19条 氷面の状態

20条 リンクサイズ

※リンクサイズ=長(エンドボードからエンドボードまで)60m
        幅(サイドボードからサイドボードまで)25m
※ボード高=1〜1.2m

21条 リンクの区分

a) ゴールライン=エンドボードから3mの区域に幅5cmで赤のライン。リンク長が60m以上ある場合はエンドボードから4.5mにしてもよい。

b) センターライン=リンク中央に幅30cmの赤のライン。

c) このセンターラインによって分けられた区域がチームにとっての「ディフェンシブ・テリトリー」と「オフェンシブ・テリトリー」となる。

d) ブルーライン=リンク長を3等分する区域に幅30cmで2本の青のライン。

e) ブルーラインによってディフェンシブ・テリトリーはエンドボードからブルーラインまでの「ディフェンシブ・ゾーン」とブルーラインからセンターラインまでの「ニュートラル・ディフェンシブ・ゾーン」の2つの区域に分けられる。

f) 同様にオフェンシブ・テリトリーもまた「オフェンシブ・テリトリー」と「ニュートラル・オフェンシブ・ゾーン」の2つの区域に分けられる。

g) ライン幅はそれぞれのゾーンの一部とみなされる。

22条 センター・フェイスオフ・スポットとサークル

スポットはリンク中央に直径30cmの青い点で。サークルはスポットを中心に半径4.5m、幅5cmの青いラインの円で。

23条 ニュートラル・フェイスオフ・スポット

ブルーライン中央からセンターに向かって1.5mの地点に直径60cmの青い点。

24条 エンドゾーン・フェイスオフ・スポットとサークル

エンドゾーン・フェイスオフ・スポットはゴールの中央からセンターに伸びる想像上のラインがあるとして、そのラインから左右それぞれに6.6m離れた地点でエンドラインから6mの地点に、直径60cmの赤い点で。サークルは半径4.5m、幅5cmで。

25条 ゴールポストとネット

※ゴールサイズ=幅 2.1m×高 1.5m。
 ただし両チームのキャプテンが認めた場合は幅 2.35m×高 1.7mのものを使用してもよい。
 ゴール枠は赤。ゴールポストの外周は6.35cm。

26条 ゴールクリーズ

ゴール中央から半径1.8mの地点に、ライン幅5cmの赤い半円で。その半円の範囲内でゴールポストの高さまでの空間をゴールクリーズと見なす。

27条 チームベンチ
28条 ペナルティベンチ
29条 ドア
30条 オフィシャル・クリーズ
31条 時計
32条 更衣室
33条 照明
34条 表彰場
35条 救急設備
36条 緊急の場合の連絡先
37条 救急車
38条 医療施設


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