もう少し詳しく、書いておきましょう〜〜
リウマチの炎症には、TNFと言うサイトカインが関係しています。
(注;TNFと言う場合は、常にTNF-αを意味するとのこと)
これが、関節軟骨表面の滑膜の増殖をひきおこし、慢性化することによって、関節軟骨や骨の破壊を起こしていきます。

このTNFが、細胞表面の「TNFレセプター」と結合すると炎症を起こします。鍵と鍵穴の関係です。
健康な人にも、TNFは存在するけれど、その作用を抑える「可溶性TNFレセプター」と言う物質とバランスが取れた状態で、存在しています。
関節リウマチ患者の場合、このTNFが過剰に作られるので、TNFに結合してその作用を調整する為の体内の「可溶性TNFレセプター」が足りない状態になっています。
エンブレルは、この体内の「可溶性TNFレセプター」よりも強い力で、TNFを掴まえ、TNFが細胞表面のTNFレセプターに結合するのを阻止して、関節リウマチに効果を発揮するのです。
注;人が、外からの刺激を受けるとTNFが増加し、それが生態防御に関与しているとか・・・
それが慢性化して、常に過剰のTNFが産生されていくと、いろいろな病気を起こし、その一つが関節リウマチだとの事です。
ただ、TNFは、体を細菌などの病原体から守る働きをしているので、エンブレルの使用によって、病原体から体を守る働きが抑えられてしまいます。
いろいろな感染症には気をつけないといけないですね。

特に注意されているのは、結核。
体の結核菌に対する防御反応として、TNFが重要な役割を果たしているといわれているからです。
それと、多発性硬化症などの症状がある場合、症状が悪化したとの報告があります。
うっ血性心不全の方も使用することが出来ません。
その他、いろいろ注意しないといけないことがあります。
併用注意の薬として次のものが挙げられている
サラゾスルファピリジン
アザルフィジンEN錠・アザスルファン腸溶錠・サフィルジンEN錠500・ソアレジン錠250
商品名
白血球数が減少したことがあるとの事