のほほん読書メモ
ただの読書メモ。書評なんていえるものではない。
お買い得な本がほとんどだが、時には文句を言いたくて書くこともあるかもしれない。へそ曲がりなもので、有名な本はあえて避けたりもしている。
■赤い惑星への航海/テリー・ビッスン(ハヤカワ文庫)
長らく積ん読の山にうずもれていたのを、ようやく読了。
発行後すぐに購入したものを、何で今まで放っておいたかというと、ネタがありきたりだと思ったからだ。
有人火星飛行を映画に撮る話?
何つーレトロなネタを。今さら火星旅行もないじゃないか。ワープ他の超光速飛行で銀河系外に簡単に行けちゃう物語が山ほど出ている現在に。
それに、落ち目の映画会社が起死回生のため映画を撮りに行く話、というのだったら『テクニカラー・タイムマシン』(ハリイ・ハリスン/ハヤカワ文庫)という傑作ユーモアSFがある。(タイトルの「タイムマシン」の部分でお気付きだろうと思うが、こちらのロケ先は宇宙じゃなく過去だが。)
ともかく、今さらじゃないか、と思ってしまったのだ。
だが、読んでみて認識を改めた。
何かに夢中になったことのある人、夢中になって何かをやってみたいと思ったことのある人なら、これには夢中にならざるを得ない。
宇宙への夢、冒険へのあこがれを満たすもの、ちょっぴりの皮肉とユーモア、そして感動と。ネタばれになってしまうので詳しくは書くまい。
ラストでキーロワとジェフリーズが受け取るメッセージに、にやりとさせられた。
SF好きもそうでない人も、絶対に楽しめる本だ。
■機械生物都市ノーランド(3)/高橋明・原作/大塚英志(コミックス・光文社)
一、二巻を読んで期待していたのに、この三巻目になって慌ただしく終わってしまった。
妙だと思って後書きを読んだら、掲載誌が休刊になってしまったため、強引な展開で無理に終わらせざるを得なかったらしい。
うーむ、もったいない。絵柄も好みだし話も良かったのに。
いちおうストーリィの決着はついているものの、謎だったキャラの正体は唐突に明かされるし展開も強引で尻すぼみという感じ。まったく残念だ。
戯言INDEX/夢塵書館Home