The 10th Pioneer Car Sound Contest



当初、10回大会のコンテストに出すつもりは無かったKelsoでしたが、
金文氏の「アルミの音にも3年」というすすめもありコンテストに勝つ為だけに車を仕上げました。



外観的には、9回大会の入賞時とあまり変わりありませんが、
すべての機器に大幅な手直しが入り、さらにコンテストカーとして十分な物量も投入しました。

カーオーディオとは思えない圧倒的な低歪と明確な定位を実現。
金文氏が「30年間カーオーディオに携わって最高の出来!」と自負する完成度。

しかし、入賞は出来ませんでした。(><)
敗因として考えられるのは、
@ ダッシュ上奥の狭い位置に指向性の広いツイーターを配置したこと。
A プレリュードの狭い車内でホームオーディオのような豊かな響きが得られないこと。
(審査は、ホームオーディオの音が基準)
B 遊び心に乏しい音作り。
インストールの素性があまりにも良かった為、イコライザー、タイムアライメントでの
色付けにあえて拘らなかったこと。
(ピュアデジ4位入賞のゴルフとは、全く正反対のアプローチ)

ヘッドユニットは、RS-D7XV。
高精度マスタークロック搭載によりジッターが大幅に低減しています。
カロッツェリアXとしては,最後の高音質CDユニットになるらしい!?
ブラックフェイスがプレリュードに良く似合います。

パワーラインフィルター(RD-7X)から電源を取っています。

光デジタルケーブルには、MOBILE ART製のPOPT-5Mを使用。
改良されて良くなった純正ケーブルですが振動に弱いので
MOBILE ART製をチョイスしました。
ツイーターは、リスナーからの距離を稼ぐ為ダッシュ上奥に配置。
豊かな反射音も得られるよう試聴を繰り返し位置決めを行う。
ツイーターの角度は、S1RSに揃える。

S1RSのハウジングは、バスレフから密閉式に変更。
欲を言えばS1RSを上向きの角度に変更したかったが予算の
都合で断念した。今回のインストールで唯一の大きな妥協。
Kelsoプレの目玉。22Lアルミエンクロージャー。 
M1RSを元気一杯に鳴らします。
過去2年アルミの箱鳴きを止めるのに四苦八苦していたが制振材の進歩により呆気なく解決した。
嫌味のない素直な音になりました♪

サブウーハーW1RSも28Lの密閉ボックスに。
これで、全てのスピーカーが密閉式エンクロージャーで鳴る。
シナ合板とMDFのハイブリッド構造で分厚く作ったエンクロージャーは、1人では運べないくらい重いとのこと。
今迄は、30Hz付近しか鳴らないサブウーハーだったので、M1RSが必死になって低音を鳴らしていた。
今回は、余裕を持って十分な量感を得られた。
ただ、以前のM1RSによる他に類を見ない歯切れの良い低音も捨てがたいのでクロスオーバーの調整によって遊びたい。
プロセッサーRS-P90XもRD-7Xから電源を取っています。2層構造となっており、下部にはもう1台のRS-A70Xと4WS駆動用アンプを移設して置いてます。
音質がどうしても満足出来なかったので、この後に金文氏秘蔵のスピーカーケーブルに全て交換。

この予定外の作業に時間が掛り、ピュアデジ「ゴルフ」の製作が遅れた。ゴルフから音が出たのは、コンテスト前日の夜(!)。もし、ゴルフが入賞できなかったら土下座して謝らないといけないとこだった。ちなみにゴルフが積んでいったサブウーハーは、エスティマのK君が捨てていったリサイクル品です。作る時間が無かった為。あのサブウーハーBOXは、Kelsoも密かに狙っていたのですが・・・(笑)。
純正風の美しいインストール。
アクリル板等で飾ることは、一切していません。
RS-P90Xは、かなりの熱を持ちファンを取り付けないと熱暴走を起こします。
車内の空気をトランク下のプロセッサーに取り込む様にファンを3台設置。スイッチのON/OFFによって動作を制御できます。
長距離ドライブでも安心して音楽を楽しめます♪
今回のコンテストでは、多くの人にKelsoプレの音を聴いていただきました。おそらく、試聴人数では1番多かった車両だったと思います。サウンドコンテストを視察にみえていましたレクサス開発主査(チーフ・エンジニア)の方から「今日試聴した中で一番良かった。」と言って頂けました。写真は、パイオニアの社長さんが試聴のところ。せっかく聴いて頂いていたところだったのに、所要のため途中で追い出してしまった・・(汗)。ゴメンなさい。




第10回 パイオニアカーサウンドコンテスト

 デジタルアナログシステムクラス 第14位 (エントリー71台)

合計得点 54.33

コンテスト評価(要約)

ややサ行↑。空間よい。
女性ボーカル高域レベル高すぎ。派手な音。
ベース過大。音量で音像が前後する。明確なコンセプト欲しい。
指定ボリューム大きすぎ。ドンシャリ気味。
少々薄っぺらい音だが、音のつながり、リズム感はいい。定位総じてしっかり。

ATS-1によるKelsoプレリュードの歪データー

M1RSのデーターは、箱に入れたラック店試聴室のものより優秀らしい。
歪データから見るとM1RSは、20Hz-10kHzまで使用可能と出ています。

徹底的にデッドニングを施したプロショップ製作車の例
(使用しているスピーカーユニットはKelsoプレと同一です。)

M1RSは、50Hz-10kHzまで。

ATS-1によるKelsoプレリュードのEQデーター

上の赤線が補正値
下が特性


コンテテスト 風景

雨。ドアの吸音材が雨に濡れると音質が・・・。
Kelsoプレは、その点安心です。
懇親会
審査会場

なかなかカッコイイオープンカー

バッフル材は、あのストラディヴァリウスを研究し
制作。このオンボロシビックがコンテストカー中最
高額の制作費用が掛っているらしい!?

 

カラフルタウンイベントにて記念撮影