私がTERADRIVEを買ってしまったわけ^^;

TERADRIVE

▼▼1.衝動買い(^^;

平成5年9月26日
私はMZ-1500を買ってもらって以来、8年振りにパソコンを買おうと
バイトでためた10万を持ってアプライド(福岡市内にある中古店)
へと向かった。めざすは¥79800のX68ディスプレイセット!
2ヶ月前から買おうかどうしようかと悩んでいた品である。
店に入り、目的の場所に向かう、、、、、がしかし、
そこには無情にも98がゲームをデモっている姿があった。

その場でいきなりパワーの行き場を失ってしまった私は
店内をふらふらとまわりはじめた、、、
ああ、やっぱり先週買っておけば、、、
そんな状態の私の目にその時飛び込んで来たのが、
TERADRIVE+専用モニター¥69800である。


#おおっ、予定より¥10000も安いやン
#HD30Mがついてるのか(HD付きのマシンは初めて)
#いまはやりのDOS/Vだし(名前だけは知ってた)
#MDのゲームもできるな(いっぱい持ってるし〜)
#MD、MCD、GG持っているからこれで、SEGAのコレクションがまたふえるなー
(そろそろ怪しくなる考え^^;)
#高橋由美子かわいいっ(決定打!!^^;)

というわけで、買ってしまいました、TERADRIVE。
しかし、このあとつぎつぎとTERADRIVEの恐ろしい現実に直面することになるとは、
神ならぬ身の私にも、TERADRIVEをセットアップしはじめた瞬間にわかりはじめるのだった、、、

ここで話しを進めやすいように、TERADRIVEmodel3の性能をまとめておきましょう。

TERADRIVE本体

CPU80286(10MHz)+68000(10MHz)+Z80A(3.58MHz)
RAM2.5M(最大)
VRAM(VGA)256KB(VDP)128KB
サウンド用16K
ROMBIOS128K,JIS第1、第2水準漢字
Drive3.5インチ2HD1基,30MB(HDD)
GraphicVGA640×480(262144色中16色)
320×200(262144色中256色)
VDP320×224(512色中64色)
SoundPCM×1,FM×6,PSG×3,BEEP×1,ノイズ×1
映像出力アナログRGB(15PIN15/31kHz)+VIDEO
Interfaceプリンタ、マウス、MDEXT.、RS-232C×1
MDコントロールパッド×2
拡張SlotAT-BUS準拠ハーフサイズボード×1
付属品マニュアル3冊(ガイドブック、ユーザーズマニュアル、DOS4.0解説書)、
IBM-DOSJ4.07(TERA用)Disk×2、MDコントロールパッド(3ボタン)×1、電源ケーブル
価格¥248000

専用モニター

ブラウン管14型90度偏向高細度ノングレア(無反射)処理
ドットピッチ0.31mm
入力信号方式アナログRGBセパレート方式
入力信号端子9PinDサブコネクタ
走査周波数ラスタースキャン方式(ノンインターレース)
15.70kHz/31.47KHz,60Hz/70Hz
価格¥79800

▼▼2.え、、、なにそれ(T^T)

さて、セットアップも終わり電源を入れてみたわけですが、
マニュアルをみながらいじっていると衝撃の新事実が浮かび上がって来るわけです。

1 286の10MHz!
いまやDOS/Vは486DX2の66MHzぐらいあたりまえ、それぐらいのマシンパワーがないと、
ゲームはできないよ、という時代です。はっきりいって286では動くソフトも相当制限されます。
最近のフライトシュミレーターなんか、ずえったいに、できません。

2 PS/2互換?
TERAは互換機と言うより、IBM公式のパソコンです。
(TERADRIVEの後ろ側をみるとMOTHERBOARD SUPPLYED BY IBMと書いてある。)
そして、いま現在でDOS/VといったらPC/AT互換機のことを言います。
では、PS/2とはなにかというと、ATをオープンアーキテクチャにしたため、
売れはしたものの、互換機の多さに困ったIBMがその対策に、様々な特許のため
互換機を作るには法外なロイヤリティをIBMに支払う必要があるようにしたマシンです。
当然の如くぽしゃってしまいました。ただOSは同様のものが走るので、
ちゃんとDOS/Vとして使うことはできます。

3 AT−BUS準拠
本当に準拠で-12Vがボードにでていないため、サウンドブラスターの様な
サウンドボードが動きません、まあ、私はこのボードを買うつもりはないから良いけれど、
TERADRIVEユーザーがもっともよく改造しているところがここらしいです。

4 DOS4.07?
え、DOS/VのVって5のことでDOS/VってDOS5で走るマシンのことじゃないの?
とおもってしまったのですが、これは大きな勘違いで、DOS/VのVはVGAのことで
DOS/Vとは、VGA(640x480で16色の画面モードのこと)を使って、
日本語を表示できるようにしたマシンのことを言うのでした。
だからTERADRIVEもDOS/Vになるわけですが、最近のフリーウェアにはDOS5以上を
要求するものも増えているので、困ってしまいます。

5 なんもでき〜ん
はっきり言って本体を買っただけではなにもできません、
昔の8ビットなら少なくともBASICを使うことができましたし、
Macでも「ことえり」と「TeachText」、それに「HyperCard」はついてくるのだから、
テキストの処理など基本的なことはとりあえずできるわけです。
が、DOSの4には単漢字変換とラインエディタの様なEDLINコマンドしかついてきませんし、
BASICも、BASICというコマンドで立ち上がることが
よくよくIBMのDOSの解説書を読んでいたら、1ページだけかいてあるのですが、
マニュアルは別にIBMのを買わないといけないんですよね。

なんもでき〜んというわけで、次の日曜まで1週間はスト2'+専用機になってしまっていました。

で、待ちに待った日曜日、お目当ては、DOS/Vの雑誌を読んで当たりをつけておいた、
WX2とVzそれにDOS5です。お店に行ってWX2とVzはすんなり決まったのですが、DOS5は21000円です。
とりあえず、無くても良いものなので、悩みながら店の中を徘徊していると、2400bpsモデムが16800円!、
通信をある程度はじめた今となっては、2400?とか思ってしまうんでしょうが、
何せそっちの方の知識はまだMZ-1500の記事がOh!MZに載っていた頃のことしか頭にない私は、
300でカプラを使って、、なんて言うイメージを通信に対して抱いていましたので、
ずいぶん手軽になったもんだなあ、と偉く感動してしまい、
その場で2400のモデム&25pin<>9pin変換コネクタと、通信ソフトのWTERMの付属した本を買ってしまいました。

そして、いまではこうしてすっかり通信にはまっているわけですが、
このあたりのはなしは、今回は直接関係ないので省きます。
(ちょっと例を挙げさせてもらうならば、手書きの文章にフェイスマークが入っていたり、
ペコとかボソとか効果音をいれながらしゃべったり、手紙を出しにいくことをメールを出しにと言うするくらいです。)

▼▼3.怪しい^^;



さて、WX2&Vz&WTERMのおかげで使えるマシンになったTERADRIVEですが、
ここまでは欠点ばかりあげてきたので、ここからはおまちかねの(まってないって?)
TERADRIVEの長所と怪しい点(^^;についてあげてみたいと思います。

1._16bitCPU&MPU+Z80で合計40bitのハイパワー!
なんのこっちゃと思われると思いますが、マニュアルにそう書いてあるんですよ(^^;

2._MD<>TERADRIVEの一発切り替え
VVCHGというソフトを使って、任意のキーを押せば一発でMD<>TDの切り替えができるようになります、
これでダウンロード時の待ち時間もオッケイ(^^)、、、さらに

3._10MHzのMD
F2キーを押しながらDOSをたちあげると、裏でMDがはしりだしVVCHGと組み合わせることで
MDを10MHzであそぶことができます。
(Mig-29というフライトシミュレーターでちょっと速くなった感じがしました、
スト2’+では音楽がひずんだ感じになってしまいました。)

4._シャイニングフォースのデータ書き換え
そういうソフトがあるようなのですが、恐怖の電源いれた後カートリッジ後差しという
反則技を使う必要があるらしいので、試してはいません。

5._謎の画面モード
TERADRIVEのカタログスペックではVGAの640x480と言う画面モードが最大のようにかかれているのですが、
実は800x600までサポートしているようです。
TERABIOSと言うソフトとそれからもちろんV-TEXTを使うことで800x600の画面モードが使えるようになります。
もちろん私も使っています。WTERMもVzもおかげで快適になりました。(^^)

6._3モード?FD
どこかの線をショートさせると3モード対応になるFDを積んでいるようです。
しかし3モードと言っても98互換の1.2Mではなくて2EDとかいう2Mくらいの規格らしいです。
(当然それ用のDiskが必要)

また、怪しいのは本体だけではなくて専用モニターも十分怪しいです。

TERADRIVEは800x600ができると書きましたが、その画面が映るのだから、当然モニターも対応しています。
さらにインターレースモードにはなるが1200x700?位の画面も映るらしい。
走査周波数をみればわかる人はわかると思いますが、X68の画面も映るらしい。
TOWNSもいけるらしい
しかも15<>31切り替えだと思っていたら、15〜38KHzくらいまでマルチスキャンしているらしい。
裏蓋を開いてそこにあるネジを調節すれば98も映るらしい。当然Mac(35KHz)も映るらしい。
といろいろな機種に使えるらしいことがTERA-NETの書き込みに書いてありましたが、
どうやっても(ほかの機種では)うつらなかったよ、と言う人や
ちょっと変形した画面になってしまうと言う人もいたので、
あくまで使えるかもしれないと言うレベルですので念のため。
とこのように怪しい機械なのですが、TERADRIVEにはさらに、
怪しい?テラドライバーのみなさんがいらっしゃいます。
TERA-NETの書き込みを読んでいると、クロックアップしていたり、
内蔵のハードディスクを交換していたり、486のっけてwindows3.1をはしらせていたり、
いろんなかたがいらっしゃいます。なんか、往年のMZ時代を思い出してうれしくなってしまいました。

ちなみにTERA-NETは東京にしかアクセスポイントが無く、NET自体は無料と言っても、
その月の電話代は恐ろしいことになっていた(;_;)

▼▼まとめ


とこのようにTERADRIVEはなかなかおもしろい機種です。通信とちょっとした入力には、
ほとんどストレス無く使えますし、、、まあ、買え!とはいえませんが、
ああおもしろい機種なんだなとぐらい思っていただけると光栄です。


ついに出た!あのマイナーなテラドライブ!
でもコミケの時にいった秋葉原にはちゃんとおいてありましたから、
そんなにマイナーで見ることが出来ないというわけではなさそうです。
ところでテラドライブは、現行機種なんでしょうか。ちょっと疑問です。
あのAppleIIもついに(やっと?)製造中止になったとのこと。
時代は移り変わっていきますが、ふと離れてみれば、
今も昔もパソコンってあまり変化がないようにも感じてしまいます。
もっとも、それはコンピューターとは縁のない所に勤務しているせいかもしれません
(一般の人は、やっぱりパソコンの見方がかなり違うので)。
そういえばテラドライブは、パソコン側からメガドライブのMPUMC68000などに
ちょっかいが出せるはずですよね?
メモリ共有ということでデータのやりとりをするのだろうけど、
そうなると286のプロテクトモードで動作しているのでしょうか?
謎がなぞを呼ぶマシンですが、自分でOSをかけば、ものすごい事ができそうな気がしますね。
マイナーなパソコンはメジャーなパソコンにはない面白さがあります。
その1つに、資料が少ないため何が隠されているかわからないため、
自分で探し出さなくてはいけません。なんだかゲームみたいで面白いと思うのですが。
私もMZ-2861の資料等を探し出していますが、なかなかありませんね。
誰か持っていたらコピーしてください。

それにしても80286のマシン語は非常にやっかい、というか使いにくそうという感じ
(事実そうらしい)。
でも、思わぬテクニックが使用できるかもしれないし、そのうち手を出してみようかと思います。
マイナーといえばTRONもマイナーな方になっていますが、
これって80286上で快適に動作するそうです。
Windowsなんかだと無茶苦茶CPUパワーを消費しますが、
本当にそんなにCPUパワーがいるのでしょうか?
そろそろ、ごてごてと積み上げた不安定なものよりも、
小さくてしっかりした土台のOSが出てきてもよさそうです
(得てして、こういうものは売れることはあまりない)。


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