Dr.Nの買い物袋

WinCDR6.0(後編) 2001.3.4
WinCDRとB's Recorder GOLDの性能比較。

僕は音楽CDを作って、CD-TEXTを書き込むことが多いので、そこに注目してみた。
両者とも英語、日本語ともにCD-TEXTの書き込みには問題ないが、日本語CD-TEXTは2バイト文字(早い話が全角)しかだめなのだが、B'sは半角英数を自動で全角に変換してくれる。
WinCDRはMS-IME2000の再変換機能をつかって一つ一つ直していかなければならなかった。そこまでの手間ではないけど、面倒くさい。
再変換機能ならATOK12以降はあるのでそいつをインストールして試してみた。結果、ATOKでも特に問題はなかった。
WinCDRのほうが優れているのは作業状態を保存できることである。
B'sはWAVEファイルから音楽CDを何枚もつくる時にB'sを終了させてしまうと1回1回局順をチェックしなくてはならず、それもやはり面倒くさい。
ちなみにNEROは半角は自動で全角に変換するが、英語と日本語と同時にCD-TEXTに書き込むことができないという大きな欠点を持っている。
作業状態の保存はできる。どれも一長一短である。
しかし入手のしやすさ、(バンドル状況)使いやすさからいうとB'sに軍配が上がる。
VIDEO CDを作ったりするのであればWinCDR プレミアムパッケージがお勧め。
NEROはここでも中途半端で、僕の持っているSmart Vision Pro for USB で作ったMPEG2ファイルをDVD形式のVIDEO CDにしたり、SUPER VIDEO CDの規格にするのも簡単ではない。(というか変換の手間を考えたら不可能に近い。)
ここまで考えると普通の人にはB's、MPEG2ファイルを扱う人にはWinCDR6.0プレミアムパッケージでよさそう。
最近僕のSmart Vision Pro for USBは使われる機会がめっきり減ってしまったので僕にはやっぱりB'sで十分だとわかった。
パケットライティングソフトも、Windows2000に現時点で対応できているのはB's CLIPだけなので安定性を考えてもB'sでそろえるのが現時点ではベストと考える。機械のほうだが、バッファーアンダーランとおさらばした今の技術(BURN-Proof,JustLink)は安心で、昔のようにスクリーンセイバーを切ったりとかいちいち気を使わなくてもいいのがよい。
でも12倍でいきなり書き込んでも今のところ一度もBURN-Proof,JustLinkが実際に働いたことはない。バッファーアンダーランはATAPIでも全く発生しないほどなのだ。
それと最近全周16倍速のドライブが3万円弱で売られている。12倍速でも16倍速でも書き込みにかかる時間は1分くらいしか変化がないのではっきり言って12倍速でも十分である。
それとプレクスター製とRICOH製と比べてみて、RICOHのほうが音楽CDからキャプチャーするのが早い。プレクスター製は昔からキャプチャーには定評があるが今はどのドライブでもまずミスなくキャプチャーできるようだ。
無理にプレクスター製ドライブにしてPlextor Manegerでキャプチャーしなくても十分な世の中なのだ。等倍でキャプチャーしていたころがなつかしい。
それとRICOH製のDVD+CD-RWのマルチドライブは値段的には別々に買っても同じくらいなので、5インチベイが1つしかない人にのみお勧めする。CDのバックアップなどにはドライブが2つあったほうが圧倒的に楽だからだ。
それとUSB接続のものはお勧めしない。ノートパソコンなどでIEEE1394端子(DV端子,i-link,FireWire)のある場合はインターフェイスにIEEE1394のものをお勧めする。現在のUSBでは最高6倍くらいでしか書き込めないからだ。
次世代USB規格USB2.0ではIEEE1394以上のスピードがでるのでコネクタをかえるだけでUSB2.0対応に出来るとうたわれた製品もあるのでそれががよさそうだが、(たしかi-connect対応とか書いてあったような気がする。)その頃はもっと速いドライブが安くなってそうなので現時点で便利なものを選ぶとよいと思う。
CD-Rドライブが1台余ったので自作マシンに使おうと思う。次回の話はそれかな。

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