「ズッコケ三人組」とは?

1978年に「それいけズッコケ三人組」が出版され、2000年12月現在でシリーズ42巻に達した、那須正幹のヒット作。現在売上部数が1800万部をこえている。作者によれば、全50巻が目標ということである。

瀬戸内海に面した地方都市、稲穂県ミドリ市花山町に住む小学6年生、ハチベエ(八谷良平)、ハカセ(山中正太郎)、モーちゃん(奥田三吉)の三人組が、さまざまな冒険や、身のまわりに起こった事件などを解決していく物語。また、おのおの性格も体格もちがう三人が、力をあわせて物事を解決していくという、いわば友情の物語でもある。

出版当初は、児童書としては悪書と評され、学校や公共図書館では長らく無視されていたが、いまでは小学校の学級文庫にはなくてはならない本である。

シリーズ本としてはめずらしく、駄作がほとんどなく、どれを読んでもおもしろいといわれ、戦後最大のエンターテイメント児童よみものとして、児童文学史における位置付けも不動のものとなりつつある。

新作は、ほぼ定期的に出版されており、毎年7月と12月の年2回刊行となっている。予定では、2004年12月にシリーズが完結するという。