<たそがれ> |
姉と西九条駅で待ち合わせUSJに遊びに行くことに。静男がひとりで電車で向かう途中アクシデントに出会い遅れる。姉の好意の実は・・・。 |
脇田静男 |
和歌山の稲原中学2年生。 |
脇田文乃 |
姉。大阪でOL。父親の借金返済に、静男の帰りに特急で帰れるようにお金を差し出す姉。勤め先のビルを静男に車中から説明するも・・。 |
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<首飾り> |
ヴェローナの「アィーダ」観劇にイタリア旅行行きとなったが、Yから、妻に内緒で銀座のママ宛てのネックレスを買って欲しいと頼まれた彼だが、大変な失敗を・・・。 |
彼
妻
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本業は作家。週に一回横浜線沿線の私立大学で創作コースの学生と授業。旅に関しては面倒くさがり屋。
・妻は音楽大ピアノ科出身。長らく高校の音楽教師、今は専業主婦。
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教師 Y
妻
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彼の通う大学の英語・英文学の教師。父親の遺産を相続して悠々暮らし。彼とその妻を海外旅行に誘う。
・妻は彼の妻と仲良し。
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<シンビン> |
秩父宮ラグビー場で関東大学対抗戦を観戦しながら携帯で関係書類の処理を指示。隣の女性とラグビーの話題を交わしていたが・・・。 |
野上悦子 |
大卒、大手証券会社勤務で、法人対象の「ファンド」営業を担当。バブル崩壊後会社は倒産。小さなベンチャーキャピタルを設立。 |
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<Yの木> |
出版社勤めから作家家業に入ったが、次第に時流に合わず、妻の死もきっかけに次は自分の番と考え出す。犬の散歩の途中に見初めたYの木で大瀬渉の自死の様子を思い浮かべながら・・・。 |
彼
妻
犬 ウー
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もの書き。新聞記者志望だったが、中堅どころの雑誌出版社に入る。駆け出しの編集者だった頃、大瀬渉と出会い大瀬氏の仕事ぶりに惹きつけられた一人。
・妻 ヤマハ教室のピアノ教師。子供いない、犬を飼おうと。
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大瀬渉(おおせ・わたる) |
三重県立医学専門学校卒業するも、文学に志し創作活動を続け、28歳の時文學界新人賞に「ガラスの壁」で最終選考まで。その年の芥川賞にノミネートされる。 |
角田恒子(つねこ) |
彼より5〜6歳年上、出版社の新年パーティーで5年前に新人賞を取りデビューした女流作家。家庭小説を書く。 |
亜里沙 |
彼が少年少女小説で評判をとり、銀座キャバレー「紅いバラ」に接待されたときに知り合ったホステス。駅伝出場のためマラソンをやり、普段は八丁堀の不動産屋での派遣社員。 |