初出 「月刊ジェイ・ノベル」2009年6月号、9月号、12月号、2010年3月号、6月号で連載されたものに、著者が大幅な加筆、訂正を行った。 本書 2011年(平成23年)3月刊行。
谷村志穂:(本書より) 1962年北海道札幌市生まれ。91年処女小説「アクアリウムの鯨」を発表。以降、小説を中心に、エッセイ、紀行、訳書など幅広い分野で活躍している。2003年「海猫」で第10回島清恋愛文学賞を受賞。主な著書に「十四歳のエンゲージ」「カーテン」「ムーヴド」「余命」「黒髪」などがある。
主な登場人物:
香田はるか(21歳) <わたし はる>
話し方遅く、鈍くさい。 みっちゃんと小学、中学と一緒、卒業後札幌の美容師専門学校に行くも先生に怒られ、辞めて家を出、みっちゃんの所に住み着く。
坂本光代(20歳) <ぼく みっちゃん>
篠山真衣子 母親 玲子 父親 隆弘
高級住宅地のしおさいの丘に住むメンタル・クリニックの医師の娘。はるとみっちゃんに誘拐される。
物語の概要:(図書館の紹介記事より。) 幼馴染みの香田はるかと坂本光代。ふくらんだ借金返済のため、ふたりは、7歳の少女をさらって身代金800万円を要求する誘拐劇を実行に移した…。犯人の心情に迫る、著者新境地の長編犯罪サスペンス。