棚倉慎(まこと)
<主人公>
父親 ゼルゲイ
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中学卒業後外務省留学生試験を受けハルピンに渡って10年。1938年の10月、マルセーユ港から欧州に上陸、外務書記生としてポーランド日本大使館に赴任。
・父親はロシア人の植物学者。革命で祖国を失い、日本にとどまる。
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ポーランド日本大使館の人物 |
・酒匂(さこう)秀一 駐ポーランド日本国特命全権大使。
・後藤副領事 各国外交官がワルシャワ脱出時責任者として残る。
・織田 ポーランド在住15年の書記生。ポーランドに深い愛情を抱く。
・マジェナ 事務員、ポーランド人。マジェナの彼はラディック、予備役の将校。
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大島浩 |
駐独大使、中将武官。ナチ礼賛。
外務省の方針が従来の英米追随外交から,軍部を中心とする革新論者が提唱する打倒英米、独伊礼賛路線に大きく傾く。
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白鳥敏夫(としお) |
駐イタリア大使。革新派官僚のリーダー。 |
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イエジ・ストシャウコフスキ |
極東青年会会長、27歳。ワルシャワ大学卒業後司法省勤務の俊才。
かってシベリア孤児たちのリーダー。ドイツと戦うイエジキ部隊(極東青年会の若者たち中心に編成)の指揮官。
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ヤン・フリードマン |
カメラマン、慎がポーランドで初めて出来た友人。ポ軍の下士官。
赴任の為ベルリンから首都ワルシャワに向かう列車の中で知り合う。
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レイモンド・パーカー
<呼称 レイ>
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アメリカの大手新聞シカゴプレスの記者。6月にベルリン支局から移ってきた。ナチとも親しい。
慎に先を見た忠告を述べる。自ら見たものしか信じない。
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カミル |
シベリア送りのポーランド人。日本にやってきた子供たち(福田会)で慎の家の庭に入り込み慎が匿ったことのある子,当時10才。カミルには祖国に帰れない秘密がある。慎にとって生まれて初めてのポーランドの友。 |
ハーニャ
(ハンナ)
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両親を殺されたユダヤ人の女性。「人間としての生を全うしたい。日本に亡命することは可能ですか」と慎に。レイの恋人?。 |
カミンスキ夫妻 |
ワルシャワでの慎の下宿先の大家。人柄は好ましい。 |