榊原清吉
(さかきばら・せいきち)
母 おさと 養生中。
奉公人 与助
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西山村に住む郷士、20歳。父親のは48歳で亡くなり、入山講から借金をして養蚕(ようさん)で家計を立て直すも未だ借金返済が残っている。尚古館に入門。榊原家はもともと右筆(ゆうひつ)の家柄。 |
諸井民三郎
祖母 つる
・かよ17歳
・さなえ15歳
・又八 13歳
・文吉 11歳
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河内村に住む五尺八寸の大男、21歳の郷士。「ころり」で祖父と両親、兄の大黒柱を一度に亡くし、今は一家の大黒柱。剣の才があり尚古館館長の橘川雅之が惚れ込む。
貞岡陣屋の役人新村格之進に因縁をつけられ斬ったことから運命が変わる。
・兄が追われる身となり、かよを中心に4人の姉弟の運命も翻弄されることに。
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武川庄八(むかわ)
父 正衛門
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静谷村に住む19歳、労咳で伏せっている。武川家は大庄屋。武芸は駄目だが聡明さ図抜けていて、医者になろうと思っている。 |
片桐秀輔 |
姫路酒井家の家臣。柳澤宋元の名を聞き、ときどき聴講に来ていた。
父親は七百石の馬廻役という要職にあったこともあり、秀輔は武家社会のしきたりをよく知っていた。
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橘川雅之(きっかわ)
弟 高倉忠政
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尚古館(しょうこかん)という私塾を開く。剣道の師。
学問の方面は泣き所、師として柳澤宋元が来てくれ後の三省庵に。
・高倉忠政 丹波篠山の郷士、高倉家に養子に行き名を忠政に。
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柳澤宋元
妻 さかえ(没)
娘 みわ
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佐久間象山と並び称された高名な学者、4年前故あって貞岡に来て今の三省庵を始める。「ころり」で妻のさかえ亡くなる。さかえを失ったことで宋元人となり変わる。
塾生:内田政太カ 三省庵の塾頭。石渡孝臣、田中順三郎、中村久作、斉藤国弥、榊原清吉、武川庄八、諸井民三郎、高橋末春、宮原富之助等
・みわ さかえの早死に後、母親代わり嫁かず23歳。おだやかで品良く、美人だが「ころり」のせいで左ほほにあばたの跡。
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石渡孝臣 |
鹿島神社の神官。議論好きで平田篤胤に私淑。幕府に攘夷を迫るため志士の義挙に呼応して三省庵を出て行く。 |
田中順一郎 |
石渡の言うがままに従う。 |
中村久作 |
明るく人気者、1つ年上の義兄順一郎に逆らえず、久作も加わる。 |
斉藤国弥 |
出石の仙石家、父親小普請組に属す。父親が亡くなり、徒士小頭の役職を継ぐため江戸に出て行く。 |
新村格之進 |
貞岡陣屋の役人、公儀の武士。三人居る手附の代官代行格、いちばんうるさ型。郷士を見下す振る舞いで清吉、民三郎と以前諍いを起こす。 |