(作品は、荻原 浩著 『あの日にドライブ』 光文社による。)
初出 「小説宝石」の連載(2005年6月号〜10月号)を著者が再構成し、大幅に加筆・訂正。
本書 2005年(平成17年)10月刊行。
荻原 浩:(「さよなら、こんにちは」より)
1956年生まれ。広告制作会社を経て、97年、「オロロ畑でつかまえて」で小説すばる新人賞を受賞しデビュー。軽妙洒脱、上質なユーモアに富んだ文章には定評があり、行間に人生の哀歓が漂う。04年10月刊行の、若年性アルツハイマーを扱った「明日の記憶」で、第18回山本周五郎賞を受賞。本作の主人公は、人生の岐路すべてで誤った選択をしたと思っている。テーマは、人生のやり直し。次々と新しいテーマに挑む、現在最も注目されている作家。著書は他に「なかよし小鳩組」「ハードボイルド・エッグ」、「噂」、「誘拐ラプソディー」、「母恋旅烏」、「コールドゲーム」、「神様からひと言」、「メリーゴーランド」、「俺たちの戦争」、「さよならバースディ」がある。
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