手塚かおり(25歳)
兄 夏彦(30歳)
伯父 民平
お手伝い フク子
母親 光子
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両親が離婚後、父親は2年後病死。母親は他の男と結婚、消息絶えている。
山陰の鎧(よろい)駅の貧しい村に住むという噂。
かおりと夏彦は養子縁組をして伯父の民平(独身)を親代わりに育てられる。
・妹のかおりは大学を卒業して3年、伯父の民平が設立した<モス・クラブ>の会長に。
・夏彦は中年女のヒモとして生きている。「俺はいったい誰の子なんだ」と。貢がれた320万のティファニーの腕時計をする。
*<モス・クラブ>は会員800人限定の経済力のある女性の団体。
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高木澄子(すみこ)
娘 泉(18歳)
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夫はなくなり、その財産で過ごす。夏彦を遊び相手(?)に。
夫からは突然暴力を振るわれ、「自分の過去の恋愛は断じて隠しておかなければならないときが必ず来るもの」と。
娘の泉は大人っぽい高校生、手塚夏彦と澄子の関係を認め、「お母さんに親切にしてあげて」と。
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関口礼太 |
夏彦の学生時代の友人。新聞記者。3ヶ月前岩手盛岡支局より東京に戻ってきた、東京本社学芸部。 |
戸倉陸離(りくり)
(42歳)
妻 享子(きょうこ)
娘 亜矢
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国際弁護士。高校生の時両親を交通事故死で亡くし、その後努力してハーバード大学に入学。片田セツの父(教授)の縁で享子と知り合う。
・妻の享子は心臓の持病持ち。
・亜矢は3歳。
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片田セツ
二人の息子
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戸倉の事務所のスタッフ。若い女との生活に走った夫と離婚。女手ひとつで二人の息子を育てる。 |
・ボウ・ザワナ
・デダニ・カルンバ
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戸倉陸離がニューヨークに留学中の無二の親友。
・ボウ・ザワナ(ビルマ人) 祖国に帰って3年、病死。
・デダニ・カルンバ(アフリカ人)
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劉慈声(リュウジセイ)
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戸倉の友人の中国人。 |
周長徳 |
中国系のアメリカ人(華僑)。シュレーンホテルグループを経営。ケニアのナイロビにナイロビ・シュレーン財団を設立。本部に日本人のブレーンを求めている。ボウ・ザワナが命を救った謂われがある。それがキッカケで戸倉陸離と知り合うことに。 |
モス・クラブの人間 |
・乾喜之介 副会長 乗っ取りを画策。
・白坂 経理部長 かおりの味方。
・石越司郎 業務部次長。
・武藤志乃子 かおりの秘書。昔乾の愛人。
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今泉智子(ともこ)(64歳)
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手塚民平と30年以上の付き合い。お互い60近くになっても友情でつながっている。 |