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余談1: 自動車会社の人間宇佐見と東日新聞の畠中という二人の主人公がいるが、この展開は以前読んだ高村薫の「レディージョーカー」と重複する印象を受けた。ところが「レディージョーカー」の方は合田雄一郎という警察の人間で、合田雄一郎と被害者のビールメーカーの社長との信頼関係を抱かせるシーンとか、他方で新聞社の記者の活動も詳細に描かれていて好意的に思ったり、合田雄一郎に対する感情移入を抱いたものだが、本作品は印象的には同じような雰囲気で面白く読んだが、何故か伊佐美にも、畠中にも感情移入するまでには至らなかった。 何故か共感するものが湧かなかった。どうも最近は日頃から、メディアにも、メーカーにも一歩下がって冷静に見ているせいかも。 余談2: 参考までに自動運転の定義に関しての記述を抜粋しておくと。 レベル0 機械が介在しないで、全部人間が運転するもの。 レベル1 加速、停止、ハンドル操作のいずれかをシステムが行うもの。 (例えば自動ブレーキ) レベル2 複合機能の自動化で、加速、停止、ハンドル操作のうち複数のシステムが行うもの レベル3 加速、停止、ハンドル操作の全てをシステムが担当する。 ただし、緊急時には人間が介入できる。 レベル4 完全自動運転。 今、日本のメーカーが開発を進めているのは、レベル3まで。2020年までにレベル3,2025年にレベル4、というのが一つの目安と。 |
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背景画は、海をテーマに。(自然いっぱいの素材集より) |