聞こえるかなぁ??サンノイズ・・・




3月9日 (土) 仕事先で理科の教員から理科年表を見せてもらった。太陽の南中する時刻と仰角を調べてみた。なんでかと言うと、「サンノイズが聞こえるかをはかってみよう」というのである。

 固定で上げた5G/10Gだが、果たしてどの程度の感度があるのだろうか??という不安が消えない。10Gは局発が時々ご機嫌ななめになるのが一番の問題だが、5Gはどの程度の受信性能なのだろうか??・・・と言っても、今更、おろして測定するのも大変だ。で、考えた・・・。

そこで、考えついたのは「天の神様は、善い人にも悪人にも同じように、陽をそそがせて下さいます」なんてイエスみたいな言葉・・・。そうそう、ンノイズが聞こえるかどうか、どの程度わかるかで受信系統の感度はわかるじゃん・・・と。でも、太陽の位置がだいたいわからないとダメジャンという事で、理科年表を見たのだ。すると、3/12で11時51分、仰角50度くらいという数字が出ていた。

 *ちなみにサンノイズは正午に計らなくてもよいのだとは思う。ただ、地上雑音の影響を避けるのには、できるだけ日が高い日がよいし、輻射角度を考えても、一番サンノイズが強く入感するはずだ。また、晴れて空気中の水蒸気が少ない方が減衰が少ないのでノイズがわかりやすいはずだ。そこで、南中する時刻と仰角を調べたのだ。

3月10日(日) いい天気だ。11時半過ぎに測定の準備をはじめる。5Gの親機となっているTS790のオーディオ出力をテスターではかるのだが、どうも安物テスターはレンジがACだと20Vになってしまう。こりゃあ、でかすぎる・・・。そこで、デジタルテスターにつないでみたら、値が変動するので見にくいがだいたいはわかりそうだ。

つまり接続は実に簡単なもので・・・

 アンテナ−−−直下型トランスバーター−−−−TS790−(ヘッドホン端子)−−ACデジボル
 75cm      アンプはNE3210S01x2     SSBモード
オフセット                        1296.2M
仰角可変

こんな感じでつないだだけである。デジボルはテスターでもOKなのだが、我が家の安物はACの最低が20Vレンジなので忌避した。

 さて、11時50分がきた。そこで南あたりで、仰角を50度付近にして変化させてみる。すると・・・おっ、テスターでも針の表示が変わるではないか。ピークを探してこれをデジボルで計ると、小さな変動があるのだが 1.4V→1.5Vとなる。おーっ、認識できたじゃんサンノイズ!!
 次に仰角を下げていくといったんノイズは減り、その後、地上に水平になる頃にまた増えて、またまた1.5V強となった。これは地上雑音だろうか。うーむ、こりゃあ、一応、サンノイズがカスカス、スレスレでわかる程度の受信性能という事だな。

 で、これを受信系の性能を示すG/Tという奴に換算するには、ソーラーフラックスとかがわらないといけないらしいので、YAMA−MLで聞いてみた。するとJH1NPQ小沢さんが教えてくださり、次のところを見ればわかる・・・という事をらしい。

 まず、
その日のsolar fluxを知るには」「 http://www.sel.noaa.gov/ftpmenu/lists/radio.html の
                    http://www.sel.noaa.gov/ftpdir/lists/radio/7day_rad.txt あたりに
                410MHz    610MHz   1415MHz   2695MHz   2800MHz   4995MHz 8800MHz  15400MHz 
               のsolar flux at fo in watts / meter^2 / Hzが出ていますのでそれを使う。」
  *当たり前かもしれないが、周波数で違うんですね。それでもちろん、この場合は4.9Gのもの使って計算することにした。

そして、G/Tの計算式も教えていただいたのだが、それを「EXCELのワークシートにしたものが、JA5FNX田村さんのWebPage(http://bun.dokidoki.ne.jp/do-lo.html ) にある」という。 TNX JH1NPQ!!

 さっそくD/Lして、ソーラーフラックスをいれてみた。すると結果は・・・G/T 0.4 だとな。ガチョーン。やっぱり悪いや。ちなみに最近のBSデジタルのLNBシステムはG/T 13とか書いてある。NFにして0.3dB程度なのだろうか。すごい性能である。でも、まあ、我が家の5G受信もサンノイズが分かるのだから、地上用としてはそこそこ善いだろうかな。(と自分をなぐさめる・・・)

 また、地上雑音なのだが、槇岡さんにうかがうと、それ自体は普通はNF3dB 雑音温度290度Kとの事だ。
 となると、1.5/1.4=1.07 →約0.6dB なので、我が家の5G受信系 総合NF(アンテナ含む)はNF2.4dB程度という事になるのだろうか??うーむもこのあたりはサッパリ???である。

・・・という事でもらいものの図書券があったので、「ウェーブサミット講座 デジタル放送」という本を買ってきた。(オーム社 4800円もした・・・)これだと、衛星回線の設計やら、NFと雑音温度とかから、デジタル化という事について書いてあるのだ。で、すごーく詳しい本なのだが、一つだけ問題がある。なにかって??・・・それはイーカゲンに読んだのではサッパリわからなくて、睡眠薬になってしまうという事なんだなぁ。hi

*その後、さらにwebを検索したら、JA3THLさん作のDISH.EXEにもG/Tを計算する機能があることがわかった。これだと電圧値をそのまま入力できる。ただ、計算値が微妙にワークシートと違うのだが、このあたりはどうなのかよく私にはわからない。多分、角度の設定などの問題かなと思うのだが。
 また、JA5FNX田村さんのwebには、月と太陽の位置を表示するプログラムもあった。SunMoon というもので、EMEをやる方たちにはメジャーなプログラムらしい。