SSTV・画像通信は楽しいよ

小目次

0.発端
1.はじめのイーッポ
2.トラブル楽しむためにある その1
3.楽しきQSOの日々
4.そして、やっぱり設備拡張へ
5.再びトラブルが・・・
6.年末年始はSSTVで楽しもう

0.発端

 パソコンばかり部屋にあるのに使っているのは、XFBBとSPG-NEWSでパケット、あとはデジカメの処理とか文書作成では、なんだかなぁ、という感じがする。もともとパソコンは何かを処理する道具のはずだ・・と思っている所に、LINUXでSSTVのソフトがある、という話しをFWD-NETでBULとして見た。QSSTVというのがそれである。
 だいたいパソコンSSTVのソフトは、高い奴が多すぎる、とずーっと思っていた。10K円もしては、ちょっと試してみよう・・・というのには向かないのだ。試用版で受信だけは結構前からしていたのだが、どうせパワーも出さないと交信できないだろうし、変更出すのも面倒だしねぇ、という事でとどまっていたのだ。ちなみに国産のフリーソフトWIN_SSTVというのもすばらしい。これでもってみた宇宙ステーションMIRからの画像はそれは面白いものだった。で、「ほんじゃあ、一発やってみようか」と思い立ったのは5月くらいだった。でも、変更って面倒なのよねぇー・・・。早く包括免許にしてよ、オブチさーん。って亡くなってしまったら駄目かなー・・・

99年のハムフェア  やっぱり、この日になってやっと変更申請をJARDに出した。ついでに50W免許にすることにした。リグは前に買って死蔵していた、FT747GXである。カチカチとまわすダイアルは嫌だが、SSTVみたいなものにはこの方がいいかもしれない。CWしかやってなかったので、マイクを探すのに苦労したが、ま、免許が着たら探し出そう・・。

9月某日 JARDからの通知。ふふふ、あと少しで運用できるぞ・

1.はじめのイーッポ

9月18日 帰ったらもう局免が来ていた。ハムフェアから20日である。ふふふふ・・・。セットアップしよしよ・・・・。

 で、最初の環境は・・・・
   使用パソコン  KUMA-1(K6-2-300 RAM 194M SB-16使用)  使用ソフト WIN_SSTV(国産・フリーソフト) PAINT-SHOP-PRO4.2J(古いね・・)
             K6-300(K6-2-300 RAM 128M ENSONIQ-PCI使用)  使用ソフト 同上
       RIG       YAESU FT747GX  50W出力  アンテナ 7M  腐ったGP   21M 短縮2EL-HB9CV  7mH

  というものだった。これと別にQSSTVもKUMA-1のLINUX上では入れてあるし、TP535にもWIN_SSTVを入れておいた。「これで万全だろう!!」と・・。
 


9月19日 で、さっそく初QSOをするべく、21Mに出撃!! が、空振りに終わり、7MにQSY。CQを出すと、JG0KJOから、「綺麗にはいっていますよ」との返事。さ、マイクをとって返事をしようとしたら・・・あれっ、声が乗らない・・さっきは動いたはずだっのたに・・・。原因は、なんと切り替え機がわりのミクサーの電池切れでした。いやはや、どうもごめんなさい・・。で、電池を買ってきて再度、出撃!! やっと初QSOにこぎつけました。初QSOは7M-SSTVで知らない人はいないだろうと思われるJN7IXZ久保OM。スラントがずれてますよ、と言われるが、なんのことだか・・・。ま、いいや・・・ (*_*)
  調子にのって次は相手の画像を貼り付けてQSOしよう・・なーんてやったら、なんとパソコンがハング!! 原因はなんと10base-T回線に回り込みを起こしているのだ。考えてみたら10BASE-Tってのは、帯域が7Mとぴったりあうのじゃないかな。いい加減アンテナをチューナーでつないでいるからだろうか。ハブのコリジョン・ランプがパカパカと信号にあわせて点灯する!!げげっ・・・。それにどうも自動起動がうまくかからない・・。ノイズが多いしなんとかせんと・・・。
 あーあ、課題山積!!日暮れて道とおし・・。
 
 

2.トラブルは楽しむためにある!! その1

10月6日 しばしこの間は、仕事で忙しかったので、出ていなかったが、代休と休みになったから、ちゃんとしたマイクの切り替え機を作ってやってみることにする。「ちゃんとした」と言っても、単なるコネクタとスイッチの組み合わせだけだから、高周波的にはシールドにも何にもならない・・。また、ソフトもどうも短波のノイズが多いときには、金のかかるそれなりの奴の方がいいらしいので、WIN-PIX32を試用することにした。さて、こうして再び出陣すると7Mで数局交信できた。ふふふ、次は21Mだ。

10月8日 21Mで初のSSTVのQSO。JA5CU渡部OMである。近いからもあるが、のんびりとQSOできました。

10月某日  秋葉でひたすらフェライトコアを買ってくる。と言っても、フツーの店では高いので、秋月とかQC-PASSをのぞくとあった・・・。一つ100円。ま、これなら一箱ほど買ってしまえ!!
これをひたすらにつけまくる・・・。ノイズ対策に王道無し!!という所だろうか。
 まず、電源系統を考える。パソコンと無線機のAC電源を家の中でも配電盤から別の系統にしてみた。これをやった場合、特にアース電位は「俺は、ビリビリしびれるのが趣味」と言う方は別としてその他の場合はあわせた方がいい。方法は簡単。テスターの電圧計で一方を自分が持ち、もう一方をコンセントや電気機械のボディにつけるのだ。これで電位の低いほうがアース側としておこう・・。これでずいぶん、ノイズレベルが下がった。そこで、次は買ってきたコアをつけるのだ。IDEのケーブルにはバーアンテナのコアではさむという方法もあるらしい。でも、そこまでやるかなぁ・・・。
 でも、経験的にはパソコンでどうやら一番のノイズ発生源は、マウスとキーボードケーブルらしい。ここにコアをつけたら、21Mのノイズがわからないほどに減った。あとはSCSIバスなんだが、こいつは何をやっても駄目だ。スキャンでも始めたら、ピヨーッとS9++の信号が飛んでいく。アンテナの高さをあげて、マッチングをとったら気にならないようになるかも知れない。とりあえず、これで対策は完了した。・・・とその時は思った。
 
 

3.楽しきQSOの日々・・・

10月22日 今日は下の子どもが風邪で保育園に出せなかったので、休んで一日子守りとなった。 で、昼寝をさせている間に21Mをのぞいたら、BY4CYLがCQを出しる画像がくっきり見える。SSBにて呼んだものの、カスリもせずかっかり。CQにBD5の局(共に中国ですな)が答えてなにやら話していたが、しばらくすると21.340が空く。そこで、CQ画面を送ってスタンバイすると・・・
 なんとさっきのBY4CYLがSSTVで呼んできた。いやはや、SSTVだと画面だから話さなくていい、と思うとそうではない。しどろもどろの英語で・・「Fine picture!! I will send my picture・・・」とやりまして、画像を貼り付け送った。まったく英語が苦手だと困ったもんだ。でも、とりあえず無事に1stDX-SSTV交信が終わった。
 なんだか楽しくなって、430MでもSSTVできるようにしておこう・・ともう一つ切り替え器をつくる。1stQSOは茨城県のJE1AMI池亀さん。うーん、相手のアンテナがいいから、7Mより近場はよく飛んだりして・・・ (^。^)
 
 
 
 

10月21日 今晩は南極・昭和基地の8J1RLが見えている。結構、Sが強く他の局では59振っているらしいが、うちではS5程度。でも、画像はちゃんと見えている。一応,呼んでみたが、カスリもしない、というかさすがに呼ぶ方が多くて駄目だ。やっぱり、21Mではタワーでもないと50Wでは勝てないねぇ。それでも、雪上車の写真なんかを見ていると、「うーむ、南極からの電波だぁ・・・」と感無量である。それも画像がジワッと出てくるのだから、最高だ。
 

10月24日 日曜日の朝、早起きをして7Mに出てみると、2局ほどQSOできる。朝はノイズが少ないのいい。さらに21Mに移って、ワッチしているとJA8の局がCQを出していたのでQSO。沖縄とか、北海道の画像はやっぱりいいなぁ・・・。その後も、数局ゃって午後から夕方は430でQSOする。DXもそこそこ太平洋方面はとれたので、万事楽しき・・。

11月19日 夜遅くに帰宅して、21MをワッチするとV8STVが聞こえていた。JA2BWHさんのブルネイからの運用である。でも、誰も呼ばないので、呼んで何局目かでQSOできる。風邪で声が出ないもので、聞き取りにくく失礼!! でも、ブルネイなんてPHONEじゃパイルでとれないだろうなぁ。DXが見えていても、誰もワッチしてないのか、応答しない事もよくあるみたいだ。
・・・という事ですっかり、帰宅するとワッチする数週間が続いた。

うちのQSOした時より、こちらの方がきれいなので、ワッチしたのを載せます。(*_*)

12月5日 今日は日本人による海外運用が多い日だ。3D2(フィジー)とKH0(サイパンかな)と交信した。SSTVでCQを出していても、応答が切れることが結構あるので、楽々QSOできた。日本人の運用だと言葉の問題も無く、楽でいいなぁ。 (-_-;)

4.そしてやっぱり、設備拡張へ・・・

12月5日 YAHOOのオークションで、「SSTV用ノイズリジューサー」というのを入手した。以前、西村さん(JA6UHL)が設計してニフティの会議室で配布されたものらしい。仔細はわからないというので、ニフティの会議室で質問したが、「そう言えば、そんなものがあったなぁ」という程度の答え。まあ、使ってみようっと・・・。配布した時はまだDSPは高級品で35Kほどだったようで、3500円でGETしたので、FBな買い物だといいなぁ・・・。
 中身はSSTVの信号領域に特化したAFフィルターという感じのものらしい。早速、箱を町田のサトーさんで買ってきて、つないで見る。FT747の録音端子からパソコンのAF入力の間に入れるとノイズだけのときでも、WINPIX32のスコープでは、1200Hzのところに一つピークが出る。で、信号を受けてみると・・・「こりゃあ、いい」というのが第一声である。7Mで見てみると、WIN_SSTVなどでもかなりのQRN/QRMでも自動起動がかかるようになった。WINPIX32だとさらに良い。HFのFT747GXから電源を供給するようにして、もう手放せなくなってしまった。
 やっぱりハードでのDSPはたいしたものだ。いい買い物で花丸。

12月末 JA3CFさんのWEBにあるSSTVニュースで、MSCANがサウンドカードに対応したことを知る。で、早速、DLして試用してみると、これがいいんだな・・。
 第一に、「途中からでも信号をとらえると、画像が表示される」 これはHFでは実に便利である。ワッチしていてスキャン中に周波数をあわせると画像が出てくるのだ。
 第二に、「QRMやノイズに対して独自のDSPフィルターが実に有効である」 これもHFでの運用では大切なことだ。
 で、試用していたが、「これはいいやぁ」とささっそくレジストすることにした。
すると・・・第三に、「価格が他のSSTVソフトよりも安い」のである。(約6K円) しかも、日本での連絡先であるJA6APさんに連絡したら即座に、レジストデーターを送ってくださった。これで全機能が使える。

 ただ、いくつか問題もないわけではない。第一に、「漢字がコードによっては化ける」のである。要するに国際化での2バイト文字の対応がイマイチなのだろう。第二に、老舗というか、以前はメジャーだったロボットモードなど、対応していないモードが結構ある。ROBOT社なくしてSSTVの歴史は語れないはずなので、これはちょっと寂しい。また、MIRからの画像は見られない。(ってこれを書いている今は、誰もいないからどうせ見れないけど・・)でも、短波帯で使うにはこれは最高である。で、正月のSSTVコンテストはこれでやることに決めた。
 

5ああ、再びトラブルが・・・

.12月26日 カミさんの命により事実上二つの部屋を占領していたのを隣の一つに引っ越すことになった。で、隣の部屋に移るだけ・・なんてことはない。なにせ、LANの配線、窓取り付け方クーラーの移設、アンテナ線の引き込み、パソコン20数台の移設・・・・はーあ、考えるだけで気が遠くなった。

12月28日 なんとか引越しが一段落した。で、QSOしようと思ったら21340にS2ほどのビートが出る。最初は気にしていなかったのだが、DXとなるとやはり邪魔だ。いろいろやって見ると、ATXマシンとつなぐと出るらしい。21.340である理由は・・・なんとATバスが7.133のクロックで動いているのである。ちょっと前のAT互換機だとMBの設定でこれを8Mにしたりもできたのだが、こいつにはそんな機能はない。うーむ・・・・困ったぞ。引越しの前は出なかったのだから、電源のアースとの距離の関係とか、アンテナの引き回しとか、微妙な問題に違いない。SSTVコンテストまでにはなんとかせんと・・・。

 対策その1 オーディオのラインにトランスを入れる。初歩的な方法だが、結構、有効である。Sが振らない程度になってきた。それでも、このラインをつなぐと、ピーッとビートが弱く入る。
 対策その2 シリアルの自動切換え機フォトカプラタイプ゜ととりかえる。 その1とあわせてやらないとその1の意味がない。

 が、やっぱりATXマシンは駄目!! しかたがない、KUMA-1を導入すると・・・こちらはOKであった。とりあず、環境をすべてLAN経由でKUMA-1に移して、対応することにした。

 この話をFW-NETのMLで書いたら、「ATXマシンのアース関係を見なおさないと駄目なんじゃない。今時のケースとのアースは一箇所かそこらだからねぇ」と、某メーカーの信頼性あるマシンを開発した方からご意見をいただいた。うーむ確かにそうかもしれない。では、次の機会に銅板でアースをつけたりして、完全武装のATXマシンをつくるかな・・。

6,年末年始はSSTVで

12月31日 毎年、雪山に行かなくては年が越せないのが私であるのだが、今年は「Y2Kという大問題」があるので、恐くて元旦に下りる気はしないので、年末に山から帰ってきた。天気はというと、ドピーカンでもうルンルン。正月にテントごと雪に埋没したのとはえらい違いだった。さーて、帰ってきてから、早速、デジカメ画像をSSTVサイズに変更すして準備する。でもって、紅白を聞きながらJA5CU渡部さんとQSO。紅白の画像をキャプチャして送ってくれたりする。パソコンSSTVならではの方法だ。さーて、正月のあいさつ画面を作って寝ようっと。
 
 
 
 

1月1日  新年である。で、さっそく21Mに出撃した。CQを出すとBX4AXから応答があった。台湾の局が本土から出ているらしい。でも、新年早々のQSOが中国とはいいねぇ。世界の新年を交換したいところだが、うちのアンテナではこれが限界かな。国内の局は静かで、明日のコンテストにでも備えているのだろう。

1月2日  MH-SSTVコンテストに出てみる。430M/21M/7Mだが、7Mはともかく他のバンドはいたって静かである。7Mではなかなか呼んでも駄目だ。で、21Mとか430Mなのだが、うーむ、なかなか相手がいないので閉口する。フツーのコンテストの感じとはずいぶん違うなぁ。ま、SSTVだから楽しみながら・・・でないとつまんないかな。一日やってやっと20局になった。普段はなかなか出てこない人も出てくるので、そこそこ楽しめる。おもしろい画像をつくっておくってくる人もいるので、ピカチュウの写真を印刷して台所に張っておいたら、子どもは喜んでいた。
 
 

1月3日 コンテスト2日目だが、あまり乗り気でない。午後にVK1MH(VK1ARA)が出ていて、幸いにもQSOできた。結局、30局を交信した。10位以内を目標にしたのだが・・・・結果をMHの最終号で見たら11位だった。楽しい機会を提供してくれたMH誌とJASTAに感謝!!