DB6NTタイプ 5G トランスバーターの試作


11月3日 今日は、『トナーで基板』の一番最初に試作したコピー機を使った転写紙で作ったDB6NTタイプの5G-TRV基板を作ってみている。DUBUS テクニック3からスキャンした基板を、大きさを補正して、インクジェットで打ち出して、コピー機で転写用紙に転写して、基板としたもの。さて、どうかな・・。

特徴はフィルターにパイプキャップを使っていることで、これがどの程度になるのかなというのが一つの大きな関心。今日は、周りのケースにするのによい金属がなくまた、VRとFETが不足しているので、途中までで終わった。いくつか電源ラインで不具合があり、付け足したが、あとは多分つかえそうな気がする。

もとは144M IFだが、局発がないので、とりあえず、1200M IFでテストしよう。うまくいきそうなら、430M IF用の LOを作ろうと思うのでだがどんなものだろうか。実験用には故・JA1EPK製作の4480M局発を使う予定。この手のパイプキャップを使って作れるならば、LO基板も真似しながら、違うものを作ってみたいと思っているのだが・・・。












11月4日 さて、パイプキャップのフィルターというのは、日本ではあまり使っていないようなので、mlで聞いてみた。するとJA1AOY玉川さんが実験されたが、とてもシャープでクリチカルだと言う。

このパイプキャップ。前から探していたのだが、最近、相模原にできたUNIDY というホームセンターで見つけた。一つ百円程度のものだ。この店のすべてにあるのかは不明だが、関東地方にはいくつか店があるようだ。詳しくは・・・http://wwww.unily.co.jp/  からunidyで店の案内がある。

その他、水道用のパイプキャップのようで、そうした用品の店にあるようだ。

さて、帰りにVRとFETを買ってきて、テストしてみたが、いやー、すごくシャープだ。5Gで20Mもずれたら出力が半減する感じ。これならば144M IFでも使えるだろう。ただ、リピーターなどの用途を考えると駄目だろうか。また、玉川さんが書かれておられたように、ネジのひとさわりでガクッと変化してしまうので、とてもクリチカルである。

また、私の作り方がずさんなので、ロスが多く、本日はまだ10dbm程度までしか出なかった。10db以上不足しているので、このフィルターの部分が原因だろう。さらに、DB6NTの信号入力部がそもそも144Mを想定しているので、1.2G信号をそのまま入れたら、やたらとロスが多すぎて、うまく信号がでなかった。そこで、直接にミクサーにカップリングして入れたら出るようになった。これはあたり前だろうなぁ。hi

いずれにしても、パイプキャップのままでは、ATV等にも使いにくそうだ。それで、この部分を角パイプのフィルターにしたらどうなるか などを実験してみたいと思う。ただ、局発などにはこのフィルターはよいかもしれない。

RSGB/ARRLのハンドブックにある「NON TUNE ワンボード」(MMIC多用)では、5Gは3/4インチのパイプキャップを使っている。が、DB6NTの物は1/2インチを使っている。さらに、パイプキャップに突き出しているプローブが「ワンボード」では1/2インチ(3/4インチキャップ) 10G用の1/2インチのものでも3/16インチ(1/2インチキャップ)程度であるのに対して、DB6NTの物は3mmと10G用の最小値程度と短めだ。

パイプキャップは高さ13mm程度なので、遮断された空間となっており、ネジが1/4波長で共振してフィルターとなっているのだと思う。が、3mmとはまた短い気がする。これが原因かな、もう少し長めにしたらば、ロスが減るかな・・・と翌日の電車の
中で思案した。

11月6日 あまあな時刻に帰宅できたので、晩飯後に眠い目をこすりつつ、パイプキャップフィルターに突き出しているプローブを好感して長くしてみた。・・・5mmと思ったのだが、もう少し長かったかな。

で、センターがとりやすいように、十字にマジックで印をつけてやって、パイプキャップを再度取り付けて、測定してみると・・・

やはりこのフィルターのロスだったようで、今度は100mW程度出てくる。また、同調は前よりはブロードになった。が、当然ながら不要信号の通り抜けも増えた。このあたり、私の工作がいつもながら下手なためパイプのど真ん中に共振ネジがついていないみたいなので、その影響もあるのだと思われる。

さらに、スタプを探ると、パイプキャップの一段目の出たところに一つ、かなり大きなスタブを一つ、ミクサーのゲート側にも一つ ・・・とやってみたら、ずいぶん出るようになった。MGF1601を使うようになっていたので、虎の子の1601をつけたのですが、出力は300mWとなった。ちなみにこの時に20M下では3dBダウン、20M UPでは、1dB程度の変化なので、もう少し微調整したらち40Mシフト(リピーター)にも対応はできそうだ。

でも、1601を5Gで使うのはもったいないなぁ・・・。これをFLS09MEと交換したら、500mW程度でないかな??実験基板につけたのをはずせば、まだあった気がするのだが・・・。

#もっとも、1601は10Gではゲインはあまりありませんが、5Gだったら10dB近くあるのかな???

さて、これからのいじり方としては・・・

1)パイプキャップのプローブが長すぎたかもしれないので、少し短くしてからセンターにもう少し微調整できるねじをつけてやってみる。
2)パイプキャップでイマイチであれば、角パイプでやってみる。
3)これで信号特性が満足できるようになってきたら、FLS09MEなどにして1W化をはかってみる。
4) 430M IF用の局発を作って、調整しなおす。できたら小さくて基板上でできるものが作れないかなぁ???お手軽はドレーク改造なんだけど・・・。。

というあたりが考えられる。
#まあ、やることはつきないなぁ。hi