局発の小型化をめざ して

8月16日 昨日、PPOだと思って作った10G TRV基板は、基板がどうもガラエポだったしい。(?_?)そこで、今日は河岸を変えて局発基板の製作を始めた。ちなみに今回は正真正銘 0.5mm ガラエポ基板(秋月で300円)を使った。

 今回も、いつもながら元ネタがある。   http://www.g0mrf.freeserve.co.uk/sat.htm のs-band-rx が小さいので、局発部分をいただいてしまおう・・・というもくろみだ。画像で出ていたパターンをカットアントドペーストと編集で局発部だけ取り出して、さ らに最後に一段つけてみた。これで2G台が楽にとれればいいなぁ という目論見。やってみたら、今回は、30mm×85mmの細長い基板になった。

 パターンを打ち出して、転写用紙でエッチング。さらにスルーホールを作ったのだが、ここで???と気がついた。なんとパターンを左右反転していないの で、作ったら逆になってしまった。hi  チップトランジスタなのでどうしよう・・・と思ったが、2sc3356のR25とかと書いてある表を下にして、 電極をピンセットで逆に曲げれば、さかさま配置でも使えた。やれやれ。hi

  これで一段目からすべて2SC3356で作ってみた。(ちょっともったいない??ステージごとに作っていっちたが、どうも出力が弱いのが難点だ。百個も らった71.5575Mhzの水晶があるので、これを使ったが、1149.820Mhzから2290M付近にあげる最後の段を適当なパターンで追加したの が駄目なようで、ここが逓倍として機能しない。結果、ここを単純な増幅にして1149M出力が2dBm程度。スペアナでも見てみたが、まあまあのスプリア スかなぁ???
 
  でも、これでは目的の2290M 10dBmには遠く届かないので、失敗作。うーん、石を変えたら出力が増えるかなぁ???

8月17日 ・・・このままでは、なんだか不完全燃焼なので、もう一枚基板を直して製作してみた。今度はちゃんと左右反転したので、トランジスタもまとも につけられた。基板の上では、最後の段の出力部を前の段と同じパターンにしてみた。これで10dBmでるはずだなぁ、と思いつつ・・・。

  でも、どうも妙だ。発振出力が足らず、2SC3356をhfeの高いR25に交換してみたら少し増えたようなので、すべてR25に交換したのだが、あ まり効果はない。トリマーを3Pのものにしてみたりしたのですが、どうも同調が???なようだ。一時期は、なぜか4G台が-10dBm近く出ていたが、い ろいろやっていたら出なくなり???・・・・さて、こりゃあ、わからんなぁ と昨晩も終ってしまった。みかけはまともに見えるだけどねぇ???

 さて、明日はハムフェアの準備しなくてはいかんから、製作はできないかなぁ???三日続けてエッチングしていたのは久しぶりだが、イマイチ成果がなかっ たようだ。hi

8月21日 ハムフェアも終り、そろそろ仕事をしないと首がまわらないのだが、今日までは「片付け」と称して休み、あれこれと片付けや工作をしている。特 に、「なんとか局発を片付けないと」という「片付け」が大きい・・・ hi

 基本に戻って、各部をテスターで測定したら、どうもスルーホールに二つほど抜けがあった。これでTrのバイアスが適正になり、石がアッチッチだったのは 解決した。さらにどうも同調回路がくさいので、280M台のコイルを巻きなおし、1G台の同調用トリマーを3Pから6Pに交換したら、1G台までは出てき た。
 それでも、最後の2G台が同調しないので、こちらはトリマーの取り付け穴を削って広げ、足を短くして、3Pを取り付けてみたら、同調するようになった。 ただ、目下、出力が-5dBm程度で、これが限界のようだ。まだ石が一つR24になっているので、これをR25に交換するという方法もあるのたぢが、あま り劇的な変化にはなりそうもない。やはり発振段の出力が不足なようだ。2SC3356を3357に交換するとよいのかなぁと思いつつ、大きさが違うから難 しいかな と思案中。

MMIC-MIXERだったら、この局発で-10dBm程度あれば十分なので、そこそこきれいそうなので使えそうなんだけどねぇ。

・・・という事で、午後もがんばってみた。
当初は
2SC3356--2SC3356--2SC3356--2SC3356--2SC3356---
 70M     280M     560M   1120M    2240M

という構成で組んだ。2SC3356は最初はR24を使っていたが、大半はR25に交換し、午前中は-5dBm程度が到達点だった。その後、一つだけ残っ ていた3356-R24をR25に交換(hfeが高い)してもう2-3dBあがった。ただ、どうも不安定になったので、これもいろいろやってみたら、ス ルーホールに問題があった。どうも、スルピン・キットの使い方が慣れておらず、0.5mm基板で作ったら使いにくかったようだ。スルーホールを薄い基板で 作るときにはスルピンはあまり良くないのだろうか???
 ともあれ、これを埋めたら0dBm程度になったのだが、どうも異常発振気味になった。そこで、発振とその次を2SC3357に交換。
3357は一回り大きく、真ん中の足が邪魔なのでこれを削った。これで、2.2mW 3dBm程度まで出力も増えて、信号も綺麗になった。

 うーん、もう一回りで10dBmになるのだ が、万策尽きた感じだ。逓倍も3357に交換するかどうか??と思案。3356でも2G台で
10mWは出るはずなのだが???ちょっと無理かな??
 ちなみに、2SC3357は、3356よりも一回り大きなチップのTRで、Pcが大きく、Ft も6.5Ghz程度、120円くらいで入手でき。どうも、バトラー発振では、電流は流れなくても、Pcの大きな石を使うのが秘訣のようだ。あちらの原典も みな、Pc 600mW以上の石を使っている。NFも低くて大きな石を余裕で使うという贅沢な方法だなぁ。なんで???だかは不明だが。

これで、でも、「片付け」の目的は半分弱は果たせたかなぁ??もう一歩なんだけどなぁ。

・・・・と思いつつ、あきらめかけたが、夜になって、「今日やらずにどうする」と発奮。
夜、560Mへの逓倍段も2SC3357に交換してみた。また、各段のバイアスをいじってみたが、560Mへの逓倍がグランドとの抵抗だけ(c級?)よ り、電圧をかけての動作の方が良かった。とは言え、1dB以下での変化だけだ。で、結果的には2.2mWから上には
上がらなかった。FJ451とか、2SC2367などを使うとよいのだが、これはパターンがあわない。

「うーん、ここまでか」という事で、最後に MMICを持ち出した。手持ちがGali-19とGali-59があるので、19でやってみた。ただ、これは最大で10dbmのMMICなので、余計なス タブが残っているからか、8dBm程度。ちと電流が食うけど、59にすれば、13dBm程度になって安心して次の段が組めるかな???
 ・・・という具合で、とりあえず、使える程度にはなってきた。当面、これを箱に入れて、五逓倍基板につないで47G用に使おうと思っている。前の奴より はずいぶん小さいからねぇ。

ただ、試作一号機でテストしてみると、バトラー発振は水晶によってどうもうまくいかない場合があるようだ。コイルの可変範囲では、カバーできないような感 じになる。また、70M台の水晶で作るのでは、この47G用には百個もらった水晶だから良いのだが、他のバンドとかを手軽に作るには向かない。頼んだら水 晶が高そうだ。hi
・・・という事で、次は50M台の水晶を使って、普通のコルピッツにて発振・逓倍させて使うパターンを試作してみたい。バトラー
を活かすには、100M台の水晶を準備するともっと効果的なのだろう。確かDB6NTの奴は皆、100M台の水晶。あれ、でも、日本版の周波数にして使っ ている方たちは、100M台を注文して作っているのかなぁ。水晶が高そうだし、できる所も限られそうだけどねぇ。