2004年もRS(レインスキャッター)で国内DX

雨の季節はRS・・・
5月10日 今日は憂鬱な雨である。昨日の続きで24Gアンテナの調整をしていたのだが、ふと、Yahooメッセンジャーを見ると、JA1CUY局がマイクロ波のチャットルームにいる、と書いてある。そうだ、今晩はRSはどうだろうか と思ってチャットルームにはいって、10G/5GのVRをあげると、横浜のJA1CYC/JH1IGC両局が長野とやっている。
 「今日は、10Gの方がよい」「新潟ビームだ」との会話を聞いて、アンテナを345度方向に向けたが、ビートが入るものの弱い。5Gに移ったら、少し強くなったので、チャットで声をかけて、長野とテストした。信号は双方に確認したが、この程度では音声にはSSBでもならないだろう。
 なんだぁ、今日は駄目か と思ったのだが、10Gに戻ってふとアンテナを回すと、強くなる。なんとFMで長野の音声が聞こえてくる。ビームは330度方向。5G/10Gで反射する雨雲が違うのだ。これで呼んでみると、チャットで「SSBにして」と関崎さんが言う。
 SSBにしたらこちらがひどいQRHになってしまったが、なんとか53-51で交信成立した。こちらにはFMでもノイズはまじるがOKだった。今年、はじめての10G-RSでの長野だ。ただ、どうも10Gの周波数が不安定なので、見直しが必要なようだ。安物水晶がまたまたへたったのだろう。

富山・横浜が相互に信号確認!!

 そのうちJA1WQF笠井さんが富山・高岡のJH9CFT長谷さんにチャットで声をかけて、1-9の10Gでの実験がはじまった。こちらからは日本最大の(?)5m無垢のパラボラを使っているJH1IGC局が呼ぶ。・・・なんと新潟ビームで高岡で信号確認をしたという。逆も通る。SSBでやっていると高岡では内容が了解できるという。もう一歩で交信成立である。CWならば完全に交信できたろう。
 残念ながら我が家では富山の信号はビートのかけらもない。アンテナの違い、そして多摩丘陵が邪魔をするロケーションの問題なのだろう。でも、いつの日にか、富山とも固定でできる日がくるような気がする。いやーっ、今年もRSは楽しそうだ。・・・もっとも、雨ばっかり降るのは嫌なんだけどね。hi

7エリアとも5GでQSO

5月15日 今日は土曜日。7エリアから5Gの移動があるということで、なんとなく2.4Gロールコールの後にボーッとワッチしていた。すると、5Gがモソモソと言い出した。横浜各局が7とやっているらしい。SSBだ。こりゃあいかん・・・と真剣にワッチをはじめる。

 すると、なにやらにごったSSBが聞こえてくる。ブレイクを掛けて、呼ばせていただいたが、駄目。が、さらに効いていると、今度ははっきりと音声がSSBで聞き取れた。八溝ビーム 25度にて、なぜか音がかなりにごって聞こえている。このにごり方は、RSの音とも違うようた。再度呼ぶと7からの応答がかえってきた。53/51である。どうもSSBだとこちらがQRHしていたようで、手間取ってしまった。もう少し手入れが必要なようだ。でも、RSではないけど、固定からは始めての7である。よい週末だなぁ・・・と一気には気分はかわってしまった。

涼しい夜は電波も快適??!!

5月25日 今日は風が涼しく、気温も低めになった。ああ、快適・・・と思いつつ、晩飯後にシャックにあがったら、yahooチャットでお呼びがかかった。JA1CYC下村さんから、「今日は24Gがとてもよいですよ」とのこと。さっそく、JA1CUY菱木さんにチャットで連絡して、テストした。
 オー・・・聞こえる。今日はピークで58程度まで信号があがっている。あちらにも59近くで行っているらしい。が、すごく深くて早いQSBだ。バサバサとノイズまで落ちる。そして、しばらくすると信号がだんだん落ちてしまった。
 その後、横浜各局と高崎とでテストが始まった。が、残念ながら10Gはよく通っていたようだが、24Gは一瞬、信号がビートではいっただけで消えて終わった模様だ。その後、高崎・町田のいつものルートで10Gを試したが、どうも52-53程度でよくない。うーん、横浜・高崎と違うんだなぁ。

5月28日 10Gロールコールの日だ。だが、今日は24Gがよく聞こえない。うーん、また壊れたのかなぁとも思うが、下で実験している信号は結構強く聞こえている。うーん・・・。なんでだろ。もっとも室内の湿度計は80%近くを示している。気温も高く、これでは駄目かなとも思う。
 その後、チャットルームに入り、高崎・町田で10Gをテストしてみた。すると・・・おー、今日は59近くで信号がきている。QSBもあまりない。ところが、横浜各局がダイレクトビームで交信すると、「今日は全然駄目だ」とのこと。横浜ルートと町田ルートでは何が違うのだろうか?? さらに赤城反射では、横浜にも強く着ているという。町田でもうっすらとビートは10Gでははいる。
 しかし、やっぱりこの程度では24Gは通らないようだ。うーん、あの「59++にスコンとあがる伝播」が早く来ないかな。それにしても、湿気の多い今日、10Gがよく通る町田・高崎ルートとはなんなのだろうか。

再び7エリアと5Gで交信

6月13日 今日は須賀川のJA7IRI局が移動するとの事で、メインをワッチしながら、他の事をしていた。すると昼前に、JI1CBS小林さんが呼んでいるのが聞こえた。ビームを八溝山方面に向けると、うっすらとビートがはいる。だが、これでは交信は無理かなと思った。
 が、そのうちSSBで交信が始まった。小林さんの信号が一番強く入るように、微妙にビームを修正して聞いていたら、なんとスタンバイした途端にIRI局の声がはっきりと聞こえた。その後、JA7JJN/1柳沢さんが出て来て、マイクコントロールを始めた。JA1CYC下村さんがチャレンジして、しばらく待つとクリヤーになった。
 ここで呼んでみたら、小林さんが気がついてくれ、「町田から呼ぶので」とのQSPをしてもらった。さて、QSBの谷間だとわからないがどうだろうか・・・。呼ぶとはっきりと応答が聞こえた。53-53 QSB で交信成立である。面白いことに、前回もそうなのだが、エコーなのか、声がこもった感じに聞こえる。多分、八溝山の回折なのだと思うのだが、そうするとそんな感じになるのだろうか。プロではマイクロ波でSSBの交信なんてしないだろうから(多重通信は回折でもするのかな)こんな経験はあるのだろうか。
 その後、各局が交信するのを聞いていたが、まあまあ聞き取れていた。

取手と24G 約70Kmで交信
6月15日 今日は帰宅が遅かったので、晩飯を食べたら、もう疲れてボーっとしていた。昨晩も本業(?)の組合書記長としての文書作成が忙しくて、何もできなかったが、疲れたなぁ・・・。でも、今晩は夕方になると涼しい風がふいて、なんだか電波が飛びそうな気分がするのだが。
 しばらくボーっとしていたら、5Gで取手のJA1WQF 笠井さんがCQを出し始めた。ビームが違うのか、57程度だが、声をかけた。ビームがあうと59++ FSでいつもながら強力である。1200Mリグの手配の話などをしていたのだが、「ダメモトで24Gやってみましょう」といわれた。
 以前やった時は、受信がどうも死んでいて何も入らなかった。送信もひょっとするとおかしかったのかもしれない。それで、まず、周波数を推定する。24G固定の局発は、TCXOを使っているのだが、温度で毎日コロコロと周波数が動いてくれるのだ。57Mから逓倍しているので、10Gバンド内のスプリアスを探して聞いて、その日のメインのあたりをつけている。
 で、ここだろうというあたりで、送信してみると・・・「あれ、きてますよ」との事。こちらも聞いてみると、ビートが強く入っている。FMだとピークでは声になるのだが、QSBがひどい。そこで、ビームをあわせてから、SSBに切り替えた。24G SSBの交信ははじめてである。が、意外や意外、綺麗に聞こえる。HIS 53 MY 59である。送信出力の差があるのだろうか。ともあれ、あっさりと交信が成立した。
 さて、これはコンディションがよかったからなのか、それとも、設備が以前がおかしかっただけか・・・???と、しばし思案してしまった。でも、地図を見ると、取手までは約70Kmはある。これは、都心をこえての交信としては、なかなかのものではないか。そう考えると、喜びがジワジワと広がってく夜であった。